やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

16話 武具生成




  自室に戻ってからは具体的なイメージを固めていった。

(形は片手剣にして……、切れ味は最高レベルにしよう。材質は……ミスリルでいいか。後は破壊不可を付けておこう。)

  そしてより具体的にイメージをしていく。

(よし、武具生成)

  すると目の前に想像した通りの片手剣があった。

(出来たかな?鑑定してみるか…。神眼)


【種類】片手剣

【切れ味】SSS

【耐久性】∞

【効果】破壊不可


(おぉ、しっかり出来てるな!にしても強いのは分かるけど、どのくらい強いんだろ……?)

《ということでチセー。よろしく!》

《はい、マスター。その片手剣は国宝級です。世界にも10本ないと思います。》

《おぉ!そんなレベルのものを作れるのか!それなら防具も作ってみるか!》

  もう自重という言葉はレオンの中にはない。

(動きやすさを重視して……。物理と、魔法完全無効化つけて……)

それから5分後

(よし!出来た!)

《種類》コート

《耐久性》∞

《効果》破壊不可   物理攻撃無効   魔法攻撃無効   温度調節   防汚   防臭


《種類》ズボン

《耐久性》∞

《効果》破壊不可   物理攻撃無効   魔法攻撃無効   温度調節   防汚   防臭


《種類》シューズ

《耐久性》∞

《効果》破壊不可   物理攻撃無効   魔法攻撃無効   温度調節   防汚   防臭


(よーしできた!)

  と国宝級をあまり意識せずに作ってしまった。

(後は試してみたいな。)

  ということでさっき作った武具を纏って魔の森に行く。そして探査魔法で魔物を探す。

(お!この反応は……まさか赤龍?!)

  赤龍とはこの魔の森の主である。滅多に現れる事は無く、その力も黒龍と比にならないぐらい強い。

(良い実験体がいたな!)

  かく言うレオンはこの調子である。それもそのはず、赤龍のステータスを持ってしてもレオンには遠く及ばないのだから。

  レオンはすぐさま赤龍の近くに転移する。

(おぉ、思ってた以上に大きいな。)

  そう思いながらも身体強化を全身に施していく。

  十分に施し終わったところでさっき作った片手剣を握る。

(……。よし、いくか!)

  そして赤龍の前に出る。こちらに気づいた赤龍は物凄い威圧を放ってくる。だがレオンも負けずに威圧を放つ。

  赤龍は一瞬驚いたような反応を見せたがすぐさま警戒し戦闘体制に入る。

  レオンもそれを感じ取ったのか戦闘体制に入った。

  数秒睨み合った後、先に赤龍が動いた。赤龍はこっちに向かってブレスを吐いてきた。

(よし!試すか。)

  レオンはコートやズボンの中に全身を覆うよう結界を貼った。もちろん防具の性能を試すためだ。

  結果は無傷。塵一つ付いていなかった。

(おぉ!予想よりいい結果だ!よし、実験終了。赤龍を倒しますか。)

  するとレオンは赤龍の背後に転移し、剣を横一文字に振るう。そして赤龍は首をはねられ絶命した。

  辺りには赤龍の死骸とブレスの跡だけが残っていた。

(よし、調節も簡単に出来たな。刃こぼれもなし。やっぱり自分で作った剣はいいな。)

  剣の性能も試せて満足したレオンは、赤龍の死骸をアイテムボックスに入れ、聖属性魔法を使いブレスの跡を直し、帰宅に向かう。

(いや、帰る前にもう少し慣れておくか。)

  そしてレオンは2時間ぐらいで魔物を1000匹以上屠るのであった。

  そうするともちろんレベルも上がるわけで、既にレベルがMAXになっていた。

(やっぱり経験値チートは規格外だ。)

  そう改めて実感した。そしてレオンはふと思った。いや、思ってしまった。

(今なら経験値の倍率変えれるかな?)

  そこからの行動は速かった。創造魔法を使い経験値倍率を変えてみると……。

(おぉ!1兆倍に出来た!)

  その興奮からレベルMAXのことを忘れて、また魔物を狩り出す。ついでに時間も忘れていたことも付け足しておく。



(ふぅ、今日はいっぱい狩ったなぁ。あれから2000匹ぐらいは狩ったな。)

  帰宅したレオンは今日のことを振り返りながら寝る準備に入る。

(あ、そういえばレベルMAXだったけ?昇華しておくか。その前に…)

《チセー?》

《はい、マスターなんでしょう?》

《経験値どのくらい溜まってるか分かる?》

《そうですね……。少なくとも昇華を2回することができるぐらいはあります。》

《やっぱり経験値1兆倍は凄いな……。》

《そうですね。さすがに1兆倍となると、最高神でさえ凌ぐことが容易になりますからね……。》

《そうか……。》

  またやってしまったと思ったが、毎度の如く全く後悔はしていないレオンである。

《じゃ今から昇華するけど、もう1回分自動で出来たりしない?》

《では私がやっておきますね!》

《そんなことも出来るのか!ありがとな!》

  そうしてレオンは1回目の昇華をすると同時に意識を手放した。

  そして2回目の昇華もチセによって行われた。





  3回目もチセによってされていた…。

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コメント

  • 4step

    ついに父親にもらった片手剣は使われることがなかった…

    5
  • 白華

    創造したんじゃないですか?

    0
  • 海神龍激

    どこでミスリルや服の材料を手にいれたのか書いた方がいいと思います
    (まぁ自分が忘れてるだけかもしれませんか)

    2
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