神王のスローライフまで

グランアース

第3章第14話  魔王討伐6



「よし、開けるぞ。みんな相手の魔法に注意しろよ。」

ぎいいいいいいいい

「「「「「「うおおおぉぉぉぉ」」」」」」」

一斉に、王座の間に流れ込んだ。

ただ、そこには魔王ではなく

「おおっ!リルフィア、どうしたんだ?そんなに武装した仲間を連れて」

「えっ?おとう、さま......?」

なんと、国王がいたのであった。

「お父様?生きておられたのですか?」

「生きて......?何をいってるんだリルフィア。余は、こんなにも元気であろうに」

そして、回りには近衛騎士達も控えている。

たが、なんだ?この膨大な魔力は。
あの国王から流れて来ている気がするが

「ほら、武器を置いてこちらに来なさい」

「えっ、えっと、はい?」

ん?
何で向かうんだリルは。

「どうしたの?リルちゃん?」

「えっ?お父様に呼ばれたから...... 」

「リルちゃん、あの時拾った指輪は誰のだったの?」

「!!!」

「おおっ!指輪を拾ってくれたのか。さぁ、早くこちらに指輪を...... 」

怪しいな、確かに国王の魔力だが、明らかに魔力が多くて質も高い。

それに、リルにたいして誘導系、いや、精神魔法を唱えた?

その必要は、何よな。

ということは

「さっきから、リルちゃんを気安く呼ばないで!魔王!」

「いやいや、私が魔王の訳がないだろう?」

「いや!絶対にあなたが魔王よ!その化けの皮を脱ぎなさい!」

「くくく、まさか勇者ではない奴に正体を表さないといけなくなるとは...... 面白い奴だ。......ほら、おいで。華楓?」

「えっ?りゅう、くん?」

「おい!華楓!俺は、ここにいるぞ!」

といいながら、華楓を抱き寄せる。

「そんな魔法に惑わされるな!華楓!」

「っ!」

おっ!目を覚ましたな。
よかった。余り深い攻撃じゃないな。

「ご、ごめんね。りゅうくん。」

「いや、別に良いよ。」

「///でも、久し振りにりゅうくんに抱き締めてくれて良く目が覚めるよ」

「華楓...... 」

「りゅうくん...... 」

「あ、あれれれぇぇぇ。上手くいったと思ったのに、逆に桃色の空気が来たんですけど...... 」

「いま、魔王の言葉に賛成だぜ。噂が本当だったな。」

「むー、龍一と華楓だけズルいです。あっ!後で......ふふふっ! 」

「きゃあーー」

散々に言い合っている。

それに、魔王もまた対応に困っているがただ一つだけ言えることは
龍一と華楓以外のクラスメイト(主に男子)と
魔王を適に回したことだ。

「りゅうくん...... 」

「華楓...... 」





あれぇ?
昔みたいに二人で見つめあってる。

嫌、別に良いんだけど私の思ってるのと違うような...... 




























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