異世界を楽しみたい転生者
第78話少年期[69]成長ってやっぱりすごいな
スケイルグリズリーはストーンバレットを発動した。
「ストーンバレットか、さてそれをどうす、る・・・・・・っておいおいマジかよ」
スケイルグリズリーはストーンバレットを放たずに自分の手と足に纏った。
これによりスケイルグリズリーのリーチの長さは、ゼルートのおよそ三倍となった。
「にしても希少種や亜種ってわけでもなさそうだしな・・・・・・もしかして成長したのか?
まぁ、どちらにしても望むところだ!!!」
ゼルートは体に魔力を纏いスケイルグリズリーに向かって突っ込んだ。
スケイルグリズリーも雄叫びを上げながらゼルートに向かって走り出した。
「おぉら!!」
「グオオォォオオオ!!!」
ゼルートの魔力を纏った拳とスケイルグリズリーのストーンバレットを纏った拳がぶつかり合い、その衝撃で周りの木々が大きく揺れた。
「っち! なるほどな。ストーンバレットを纏ってることで多少なりとも魔力による身体強化がされてるってところか」
「グオォォオオオオオオオ!!!!!」
「なっ! 今度は武術かよ、いくら何でも成長し過ぎなんじゃないのか!?
これだとCランクどころかBランクでもおかしくないぞ」
魔物には成長という元は出来なかったことが出来るようになったり、覚えるはずのない呪文を使えるようになあるなどの現象の事だ。
例を挙げるならばリザードマンがまるで騎士のような剣術をあつかったり、ゴーレムが魔法を使うといったところだ。
リザードマンは多くが剣術スキルを持っているが、使う技は剣術スキルによって得られる技だけであり、もちろん構えなどもなく戦い方もそこまでレパートリーがあるわけではない。
ゴーレムは基本鉱石や金属の塊なので、魔力はなく魔法を使うことはできない。基本はその大きく固い体を使った攻撃しか出来ない。
「おっと、よっ、っと、ジャブとストレートのコンビネーションに空手の蹴りまで使うとは、なかなかだな。基本の動きしかないがそれを補う身体能力か、いいなぁぁああ!!!!そうこなくっちゃな!!!!」
ゼルートはスケイルグリズリーの拳を紙一重で避け、カウンターの要領で拳に纏っているストーンバレットを殴りつけて破壊した。
そして追撃とばかり蹴りを入れようとしたが、スケイルグリズリーが大きく後ろに飛びのいて直ぐにストーンバレットを纏いだした。
「状況判断も早いと来たか、成長ってこんなに凄いのか?でもまだまだ楽しめるなら良しとするか!!!」
そこからはお互いに互角に戦っているように見えるが、確実にゼルートが優勢だった。
スケイルグリズリー攻撃はほとんど当たらずに空ぶってしまう。
会ったっても確実に防御しているのでゼルートにはダメージが一切ない。
スケイルグリズリーもこの戦い中で学んだのか、フェイントを入れてくるなど攻撃パターンが増えたがどれも当たらず、当たりそうになったしてもカウンターで腕を捕まれ一本背負いの要領で投げ飛ばされている。
そうして十分程が経った。
スケイルグリズリーはもうほとんど魔力が残っておらず戦う力もない。
だが、今この状況から逃げることは出来ず、目の前の冒険者を倒すしか自分の生き延びる道はないと悟っており最後の攻撃にでた。
「グオオオォォォオオオオオ!!!!」
最後の魔力を振り絞りストーンバレットを右腕だけに集中して纏わせた。
右腕だけに纏わせたことにより、ストーンバレットが円錐のような形に変わった。
そして魔力による身体強化を足だけに集中したことによりスピードも二倍ほど速くなった。
「この土壇場になって魔力操作を覚えるか、本当に凄いなお前。でも、この勝負は俺が勝たせてもらうぞ」
ゼルートは拳に風の魔力を纏い風の刃を作り出した。
「これで終わりだぁぁあああ!!!」
「グゥオオオオオオ!!!!!」
ゼルートはスケイルグリズリーがこのまま殴りかかってくると思っていた。
だがスケイルグリズリーは最後の最後で、この戦いの中で一度も使わなかった手を使った。
スケイルグリズリーは自分の右腕に纏っていたストーンバレットを打ち出した。
完璧な不意を突いた一撃と言えた。
この戦いなかでスケイルグリズリーは、一度たりともストーンバレットを打ち出さず腕に纏っていた。
普通ならばここで腕に纏ったストーンバレットを打ち出すという考えは、消えていてもおかしくはない。
ましてやゼルートとスケイルグリズリーの距離はもう一メートル程しかない。並みの冒険者なら避けようにも避けられない距離だ。
スケイルグリズリーもこの戦い方で何度も勝利してきたので、今回も自分の勝利を確信していた。
もちろん並みの冒険者ならスケイルグリズリーの勝ちであろう。
だが相手はまだ体が動かせない時から自分を鍛え始めた化け物だ。
ゼルートは円錐と化したストーンバレットをサッカーのスライディングの要領で、スケイルグリズリーの背後に回り首を切り捨てた。
スケイルグリズリーは首を切り捨てられことで絶命し、体も地面に倒れた。
「ふ~、結構楽しめたな。この強さ分だと魔石の方も期待出来そうだな」
ゼルートはスケイルグリズリーの魔石だけとりあえず抜き取り、アイテムバックにしまってガンツ達のところに戻った。
「ストーンバレットか、さてそれをどうす、る・・・・・・っておいおいマジかよ」
スケイルグリズリーはストーンバレットを放たずに自分の手と足に纏った。
これによりスケイルグリズリーのリーチの長さは、ゼルートのおよそ三倍となった。
「にしても希少種や亜種ってわけでもなさそうだしな・・・・・・もしかして成長したのか?
まぁ、どちらにしても望むところだ!!!」
ゼルートは体に魔力を纏いスケイルグリズリーに向かって突っ込んだ。
スケイルグリズリーも雄叫びを上げながらゼルートに向かって走り出した。
「おぉら!!」
「グオオォォオオオ!!!」
ゼルートの魔力を纏った拳とスケイルグリズリーのストーンバレットを纏った拳がぶつかり合い、その衝撃で周りの木々が大きく揺れた。
「っち! なるほどな。ストーンバレットを纏ってることで多少なりとも魔力による身体強化がされてるってところか」
「グオォォオオオオオオオ!!!!!」
「なっ! 今度は武術かよ、いくら何でも成長し過ぎなんじゃないのか!?
これだとCランクどころかBランクでもおかしくないぞ」
魔物には成長という元は出来なかったことが出来るようになったり、覚えるはずのない呪文を使えるようになあるなどの現象の事だ。
例を挙げるならばリザードマンがまるで騎士のような剣術をあつかったり、ゴーレムが魔法を使うといったところだ。
リザードマンは多くが剣術スキルを持っているが、使う技は剣術スキルによって得られる技だけであり、もちろん構えなどもなく戦い方もそこまでレパートリーがあるわけではない。
ゴーレムは基本鉱石や金属の塊なので、魔力はなく魔法を使うことはできない。基本はその大きく固い体を使った攻撃しか出来ない。
「おっと、よっ、っと、ジャブとストレートのコンビネーションに空手の蹴りまで使うとは、なかなかだな。基本の動きしかないがそれを補う身体能力か、いいなぁぁああ!!!!そうこなくっちゃな!!!!」
ゼルートはスケイルグリズリーの拳を紙一重で避け、カウンターの要領で拳に纏っているストーンバレットを殴りつけて破壊した。
そして追撃とばかり蹴りを入れようとしたが、スケイルグリズリーが大きく後ろに飛びのいて直ぐにストーンバレットを纏いだした。
「状況判断も早いと来たか、成長ってこんなに凄いのか?でもまだまだ楽しめるなら良しとするか!!!」
そこからはお互いに互角に戦っているように見えるが、確実にゼルートが優勢だった。
スケイルグリズリー攻撃はほとんど当たらずに空ぶってしまう。
会ったっても確実に防御しているのでゼルートにはダメージが一切ない。
スケイルグリズリーもこの戦い中で学んだのか、フェイントを入れてくるなど攻撃パターンが増えたがどれも当たらず、当たりそうになったしてもカウンターで腕を捕まれ一本背負いの要領で投げ飛ばされている。
そうして十分程が経った。
スケイルグリズリーはもうほとんど魔力が残っておらず戦う力もない。
だが、今この状況から逃げることは出来ず、目の前の冒険者を倒すしか自分の生き延びる道はないと悟っており最後の攻撃にでた。
「グオオオォォォオオオオオ!!!!」
最後の魔力を振り絞りストーンバレットを右腕だけに集中して纏わせた。
右腕だけに纏わせたことにより、ストーンバレットが円錐のような形に変わった。
そして魔力による身体強化を足だけに集中したことによりスピードも二倍ほど速くなった。
「この土壇場になって魔力操作を覚えるか、本当に凄いなお前。でも、この勝負は俺が勝たせてもらうぞ」
ゼルートは拳に風の魔力を纏い風の刃を作り出した。
「これで終わりだぁぁあああ!!!」
「グゥオオオオオオ!!!!!」
ゼルートはスケイルグリズリーがこのまま殴りかかってくると思っていた。
だがスケイルグリズリーは最後の最後で、この戦いの中で一度も使わなかった手を使った。
スケイルグリズリーは自分の右腕に纏っていたストーンバレットを打ち出した。
完璧な不意を突いた一撃と言えた。
この戦いなかでスケイルグリズリーは、一度たりともストーンバレットを打ち出さず腕に纏っていた。
普通ならばここで腕に纏ったストーンバレットを打ち出すという考えは、消えていてもおかしくはない。
ましてやゼルートとスケイルグリズリーの距離はもう一メートル程しかない。並みの冒険者なら避けようにも避けられない距離だ。
スケイルグリズリーもこの戦い方で何度も勝利してきたので、今回も自分の勝利を確信していた。
もちろん並みの冒険者ならスケイルグリズリーの勝ちであろう。
だが相手はまだ体が動かせない時から自分を鍛え始めた化け物だ。
ゼルートは円錐と化したストーンバレットをサッカーのスライディングの要領で、スケイルグリズリーの背後に回り首を切り捨てた。
スケイルグリズリーは首を切り捨てられことで絶命し、体も地面に倒れた。
「ふ~、結構楽しめたな。この強さ分だと魔石の方も期待出来そうだな」
ゼルートはスケイルグリズリーの魔石だけとりあえず抜き取り、アイテムバックにしまってガンツ達のところに戻った。
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コメント
MINAMI
当たってもが、会たってもに
なってる。