絶対神の異世界チートハーレム無双!?

guju

ルーシェ4

ゼロが差し伸ばした手は、ルーシェによって握られていた。
小刻みに震える両手は、救いの手を差しのべだゼロへの感謝と、今まで何も出来なかった自分への悔しさと、やっと解放されるという安堵。
これらの思いが思っているのだろう。

彼は、涙を流しながら一言

「ありがとう」

そう言った。




♢




2人は適当な宿を探し、そこに泊まり即朝を迎えた。
色々溜め込んでいたのであろうルーシェは、宿に帰ったあと酒を飲み過ぎたようで酔い潰れていた。

ゼロはと言うと、ルーシェと同じくらいの酒を飲んだものの、まったくもって二日酔いの気配も無い。

「頭痛てぇ……」

頭を抑えながら身体を起こしたルーシェに、ゼロはおはようと声をかける。

ルーシェの弱々しい返事に少し心配するも、原因は分かっているので特に何も言わない。

「で、今日はどうすんだ? 」

「今日はお前を縛っているものの場所を探し出す」

「で、出来るのか? 」

勢いよく立ち上がった彼は、いてて、と頭を抑えながらゆっくりとベッドに腰掛ける。

「あぁ、我の眷属に任せればな」

「眷属? 」

「八咫烏」

ゼロがそう言うと、宿の床から……正確にはゼロの影から三本の足をもった鴉が三羽現れた。

「おい、シルヴィとやらを探せ」

「御意」

八咫烏は、大きな漆黒の羽を羽ばたかせて開いていた窓から飛び去って行った。

「お、おい……今のはなんなんだ? 喋ったぞ 」

「我の眷属だ」

「だから、眷属って……」

未だ床から現れた言葉を発する三本足の鴉に戸惑いを隠せないルーシェは、未だ襲いかかる頭痛に頭を抑えながらも尋ねる。

「我が契約を交わした、言わば使い魔のようなものだ」

「使い魔って、魔物使なのか? ゼロは」

「いや、違うな。眷属は、我が血を与えた特別な存在だ」

「血を与えた? 」

「そうだ、我が血を授け、力を与えた特別な存在。それが眷属だ」

「そう……なのか」

頭痛からなのだろうか、理解していないのだろうか眉間に皺を寄せたルーシェは、納得の意をしめす。
だが、その表情は曇っていて、分かったけれどわかっていないという言葉が相応しいであろう。









ノベルバ小説紹介第1弾

作品名:『人外と友達になる方法』

ジャンル:現代アクション

あらすじ:主人公“悠火”とその式神、妖狐の“狐々愛”によるほのぼの日常系アクションです。
妖怪が多数出て来ます。
まだアクション要素は少なめですが、これからどんどんバトルにしていこうと思います。

注意点:誤字脱字多め。妖怪知識皆無。ネーミングセンス無し。などなど

一言:更新速度高めで頑張ります!応援よろしくお願いします!








ぜひ、読んでみてください!!!!

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