糞ジジイにチートもらったので時を忘れ8000年スローライフを送っていたら、神様扱いされてた件

御丹斬リ丸

ステータスを作ろう②





以前話したことがあるかもしれないが、俺は兼ねてから能力をものに付与する研究をしていた。
能力と言ったところで実際は魔術をものに付与するってだけで大した話ではないのだが。
能力付与を行なったもの、魔法具っていうを作ってたのだが、最近になってもしかして人にもできるんじゃないかなと思い始めたんだ。


何故そんなことを思いついたかと言うと、魔獣どもが召喚陣を使った合成によって生まれているからだ。
何を考えていたかよくわからないが魔術師たちは、召喚する工程であらかじめ命令文を組み込んで召喚しており、あんまり効果は見られなかったが生物に魔術の付与は成功していた。




もしこれが、人間にできれば、わざわざ何十年も書けなくても簡単に強化人間を作れるし、「俺のユニークスキルは…」とか言いたいよね!
浪漫だよ!ロマン!


女性の魔術師たちは困惑していたがオッさんたちはウンウンと頷いている。




冗談だ。
ロマンだけならこんな大変な作業はやりたくない。
スキル付与の研究を始めた理由はこの世界の人間の非力さにある。


まぁ俺が今住んでいるここ通称聖域というらしいが、魔術の聖地であり、世界最高の戦力が集まる人外領域と化している。
ここにいるとよくわからないが、例の衛星で覗き見したところ、普通の人間は相当弱い。
筋肉のつきの良い、歴戦の強者のような風貌の奴が、ツノの生えてうさぎの魔獣にど突かれて血肉がバラバラになって死んでいた。
しかも、武器とかも魔獣には刺さらずただ蹴散らされるだけという事態に流石に危機感を覚えた。


1000年もかけて増やした人間たちが聖域以外から居なくなってしまうと。
その考えから、即急にスキル付与の研究を急がした。




ハッピー主神教とかいうめっちゃ着色された俺を神と崇める宗教があり、最近はそいつらの派閥争いで色々あったがそこは割愛するが、この世界はこの宗教とその系統の宗教しか存在しない。


現状、魔術師と始祖の血族とかいう連中が仲悪くそれらを収めている。
中には無宗教という奴らも多く、そいつらは魔術師の加護を受けれず魔獣の餌になっている。
ただ魔術師たちも無限にいるわけでないので信者といえど全員を守ったりは出来ない。


だから、スキル付与ができるようになれば魔術師を外に出さずに済みその他の研究もはかどるはずだ。




「よし、研究を始めよう!」















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