俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第55話 クリスマスイブ【前編】
季節は変わり、十二月二十四日。
今日はクリスマスイブ。
街ではカップルたちが例年のごとくイチャつき、非リア充どもを嫉妬の渦に巻き込んでいる。
俺的には美男美女同士のカップルならまだ許せる。だって、美男美女じゃん?普通に考えて恋人がいない方がおかしい。美男美女で恋人がいないやつはホモかレズだと考えていいかもしれない。
でも、美男美女以外のカップルは許せない。なぜだか分かる?俺と同士のやつなら絶対分かってくれるはずだが、B to B(ビジネス用語ではない。ブスとブスの略)のカップルたちを見ていると無性にイラッときてしまう。俺より顔面偏差値の低いまたは同じくらいのやつらが恋人を作ってイチャイチャするなんて……これ以上の裏切りはないだろ!だから美男美女のカップルはいいが、B to Bのカップルは本当に駆逐してやりたい!俺たち仲間だろ!非リア充連合の仲間だろ!
まぁ、俺の恨み言はここまでとして、家のリビングのソファーでゴロゴロしている時、六花が慌ただしく走って来た。
「しょーくん!これ見て見て!」
「ん?なんだ?」
六花から一枚の紙を差し出されて、俺はそれを受け取る。
「クリスマスイブ限定イベント?」
紙に書かれていたのは鹿児島市内のあるアミューズメント施設で行われるクリスマスイブ限定イベントの内容だった。
これがどうしたというのだろうかと思ったが、六花の表情を見て分かった。
……たぶんだが、こいつ行きたいんだな?
「しょーくん一緒に今日行こうよ!」
「嫌だ」
即答してやった。
こんな寒い日にイベントのために外に出るとか本当にありえないわ。何が楽しくてみんな外出するのか分からない。クリスマスイブはキリストの誕生日前日だ。みんなは外出するのではなくてキリストの誕生日の準備を家でするべきである。
と、言っても俺はキリスト教の信者でもないんだが。
「しょーくん……そんな弄れた思考回路捨てたら?」
「六花……これが俺なんだ!」
六花が哀れむような目でそんなことを言ってきたので、俺も俺で開き直った感じで言い返してやった。
てか、人の心を勝手に読むんじゃねぇ!
「で、一緒に行こうよ」
「なんでそんなに行きたいんだよ……」
「だ、だって……しょーくんと一緒に行きたいから」
頬を赤くして俯き加減でそう言う六花。
理由を言ったつもりだと思うが、理由になってない気がする。
「はぁ……でも、これ……カップル限定だぞ?」
「それは大丈夫!私とカップルになればいいから」
「…………は?」
「だーかーらー!私とカップルになればいいの!」
「いやいやいや。何を言っているか全然分からない」
本当に分からない。
カップルになればいい?それってつまり……そういうことだよな?俺と六花がその……だ、男女の仲になる……ってことだよな?!
「む、むむむりむりむり!」
「……何か勘違いしてない?」
「……え?」
「フリだよ!カップルのフリ!」
「……あー。……はぁ」
なら、最初からそう言えよ!
なんか変に期待してガッカリしてしまったじゃねぇか!
俺のこの気持ち返せ!
「まぁ……分かった。ちょっと着替えてくる」
「うん!ありがと!しょーくん愛してる!」
「アハハハ……見え見えのお世辞はやめてくれ。なんか悲しくなる!」
と、いうことでこのまま拒否り続けても六花は諦めてくれなさそうなので、さっさと外出用の洋服に着替えることにした。
六花もそんなに嬉しいのかスキップしながら着替えるために自室へと向かって行った。
去年の今頃は家でゴロゴロしていたが、まさか今年こうなるとは誰が予測できたのだろうか。
今までになかった人生最大のイベント。
今日この後どうなることだろうか。
想像するだけでもう…………反吐が出そう。
今日はクリスマスイブ。
街ではカップルたちが例年のごとくイチャつき、非リア充どもを嫉妬の渦に巻き込んでいる。
俺的には美男美女同士のカップルならまだ許せる。だって、美男美女じゃん?普通に考えて恋人がいない方がおかしい。美男美女で恋人がいないやつはホモかレズだと考えていいかもしれない。
でも、美男美女以外のカップルは許せない。なぜだか分かる?俺と同士のやつなら絶対分かってくれるはずだが、B to B(ビジネス用語ではない。ブスとブスの略)のカップルたちを見ていると無性にイラッときてしまう。俺より顔面偏差値の低いまたは同じくらいのやつらが恋人を作ってイチャイチャするなんて……これ以上の裏切りはないだろ!だから美男美女のカップルはいいが、B to Bのカップルは本当に駆逐してやりたい!俺たち仲間だろ!非リア充連合の仲間だろ!
まぁ、俺の恨み言はここまでとして、家のリビングのソファーでゴロゴロしている時、六花が慌ただしく走って来た。
「しょーくん!これ見て見て!」
「ん?なんだ?」
六花から一枚の紙を差し出されて、俺はそれを受け取る。
「クリスマスイブ限定イベント?」
紙に書かれていたのは鹿児島市内のあるアミューズメント施設で行われるクリスマスイブ限定イベントの内容だった。
これがどうしたというのだろうかと思ったが、六花の表情を見て分かった。
……たぶんだが、こいつ行きたいんだな?
「しょーくん一緒に今日行こうよ!」
「嫌だ」
即答してやった。
こんな寒い日にイベントのために外に出るとか本当にありえないわ。何が楽しくてみんな外出するのか分からない。クリスマスイブはキリストの誕生日前日だ。みんなは外出するのではなくてキリストの誕生日の準備を家でするべきである。
と、言っても俺はキリスト教の信者でもないんだが。
「しょーくん……そんな弄れた思考回路捨てたら?」
「六花……これが俺なんだ!」
六花が哀れむような目でそんなことを言ってきたので、俺も俺で開き直った感じで言い返してやった。
てか、人の心を勝手に読むんじゃねぇ!
「で、一緒に行こうよ」
「なんでそんなに行きたいんだよ……」
「だ、だって……しょーくんと一緒に行きたいから」
頬を赤くして俯き加減でそう言う六花。
理由を言ったつもりだと思うが、理由になってない気がする。
「はぁ……でも、これ……カップル限定だぞ?」
「それは大丈夫!私とカップルになればいいから」
「…………は?」
「だーかーらー!私とカップルになればいいの!」
「いやいやいや。何を言っているか全然分からない」
本当に分からない。
カップルになればいい?それってつまり……そういうことだよな?俺と六花がその……だ、男女の仲になる……ってことだよな?!
「む、むむむりむりむり!」
「……何か勘違いしてない?」
「……え?」
「フリだよ!カップルのフリ!」
「……あー。……はぁ」
なら、最初からそう言えよ!
なんか変に期待してガッカリしてしまったじゃねぇか!
俺のこの気持ち返せ!
「まぁ……分かった。ちょっと着替えてくる」
「うん!ありがと!しょーくん愛してる!」
「アハハハ……見え見えのお世辞はやめてくれ。なんか悲しくなる!」
と、いうことでこのまま拒否り続けても六花は諦めてくれなさそうなので、さっさと外出用の洋服に着替えることにした。
六花もそんなに嬉しいのかスキップしながら着替えるために自室へと向かって行った。
去年の今頃は家でゴロゴロしていたが、まさか今年こうなるとは誰が予測できたのだろうか。
今までになかった人生最大のイベント。
今日この後どうなることだろうか。
想像するだけでもう…………反吐が出そう。
「俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
3万
-
4.9万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
23
-
3
-
-
265
-
1,847
-
-
89
-
139
-
-
213
-
937
-
-
218
-
165
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
62
-
89
-
-
65
-
390
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
187
-
610
-
-
614
-
1,144
-
-
29
-
52
-
-
614
-
221
-
-
450
-
727
-
-
3
-
2
-
-
2,534
-
6,825
-
-
10
-
46
-
-
1,000
-
1,512
-
-
47
-
515
-
-
62
-
89
-
-
477
-
3,004
-
-
10
-
72
-
-
3,548
-
5,228
-
-
33
-
48
-
-
398
-
3,087
-
-
71
-
63
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
86
-
893
-
-
83
-
250
-
-
104
-
158
-
-
183
-
157
-
-
215
-
969
-
-
42
-
14
-
-
1,392
-
1,160
-
-
27
-
2
-
-
7,474
-
1.5万
-
-
7
-
10
-
-
17
-
14
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
9
-
23
-
-
18
-
60
-
-
14
-
8
コメント