ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第57話暴走と暴走

撃沈する梨紗と瀬那晴香の事...セナ。
もはや、戦う気力すらない。
そんな最中で、戦場を走る戦車は...跡形無く火炎に巻かれるように破壊されていた。


たった一機のアンドロイドで、容易く破滅し無残な状態を帰り咲かせる
手から放たれる、光線の様な無色透明のビームは一瞬にして対象者を吹き飛ばし...中には肉塊を引き裂き、鉄鎧を貫通し破壊する。


そのあまりにも絶大な火力に、誰も挑もうとするやつは...現れなかった。


燃える火の中に、不気味なぐらいに笑みを浮かべる特異点のアンドロイド。
すると、空が突然...闇雲が立ち込める
辺り一帯は、薄暗くなり...。辺りが闇に包まれる様に広がる


『なんだ?確か、今日の気候は...晴れで熱々な温度の筈だ。気候がこんなにも変わるはずか無いな』


不自然な眼差しは、闇雲が立ち込める空へと見上げるーー。


次第に雷が鳴り始め、黒い雷をアンドロイドへとうち下ろす。
軽やかにかわして、地面に飛来する
ビリビリと雷は分散される


なんだ?こんな...シュチェーションを予約した覚えがないな。
盛大すぎる...だが何だ...これは...?


身を引き締めるような、重苦しい何かが近づいてる...。
機械体の彼で先、その禍々しい何かを感じ取っていた。


ふと強い雷柱が、アンドロイドの背後に落ちる。地面を震わせ、ゆっくりと背後を振り向くーー


『き、貴様...』


黒いオーラが、彼を包むかのように纏い...黒いコート見たいに襟元を立たせ
袖や裾は...黒く引っ張って引き裂いたような形、武器に至っては唾が禍々しいフォルムをしており、いかにも...魔界で唯一置かれてる危険武器に近い
目の色は、黒く澄んでいた。


この状態を表すなら...魔界から来た死神だ。もはや、飛び抜けた力は...誰も抑えることが不可能ーー。


『......』
『な、なんだその強化スキルは?!システムになんて存在しない、まさかーー?』


空斗は、有無言わずに...アンドロイドに黒い剣を振り抜く。
当然の様に、アンドロイドは空斗の武器に触れようとした瞬間ーー


チリッーー


妙な音が鳴る、自分の手元を見ると
白い手が徐々に黒く蝕む。
慌てて、伸ばした手を引き下げ体を反り返る...前髪を多少切断される。


その後に、驚く後継を目の当たりにする。切断された前髪が跡形なく消えたのだ


『消される...?そんな馬鹿な...そんな、そんなのがあるとすれば...チートじゃないか!』
聞く耳を持たない空斗は、攻め入る
アンドロイドは、慌てずに目で演算して次来る攻撃を予測する。
そして、予測ポイントに空斗が差し掛かった瞬間、手のひらから見えないビームを放つーー


この至近距離で、喰らえばいくらチートだとしても...生存はほほゼロ。


ドンと言う空気が抜ける音が鳴る
だが、空斗が握る黒い剣に触れた瞬時にブロクッノイズを撒き散らし粉々のチリとなる。


なんだとーー?!


そのまま、翳す手のひら事...右腕を切断する。空高く舞い上がる右腕は、徐々に黒い炎がメラメラと燃えるように点火して地面に落ちる頃には...その形すら消し去る。


『くっ...くっ...あははーー』


アンドロイドは、突然笑い始める
それは、荒れ狂う様に高笑いーー


『これだけ、これだけ性能が上回るデータは初めてだ!何なんだ、貴様のその力は!何なんだ、その受理分散能力の高さは!』


アンドロイドは壊れた肩に触れて何かを抜き取る。そして、体から電力を放電し始める
『これだけの電気を浴びれば、さぞかし生きてられまい!』


雷速の様に一瞬にして、空斗の眼前に現れて右手で思いっきり突くーー


バチバチっと激しい音を放つ、だが...空斗はその拳すら素手で受け止める
そして、垂直にアンドロイドの半身を切る。


風圧が巻き起こり、吹き飛ばされ真っ二つに切り分かれたアンドロイドは廃墟ビルにめりこむ。


『ぐっ...!演算が追いつかない...。いや、私が未熟か...?違う...まだ...』


アンドロイドは、あることを思い付く
かつて使っては行けない改造、使えば理性がなくなる...。
ただの暴走マシン兵器に成り代わる...
『いざって時に使えーー』っと言われていた。


コイツで、全力を使うはめになるとはな...ちょっと誤算だったが...いいか。
微かに聞こえない声で、アンドロイドは小さくコードを言う。


アンドロイドは、メキメキと音を立て
普通ではありえないフォルムで下半身を作り上げ、切られた腕は生えるように作り上げたーー



『ごァァァァァーー!!』


まるで鉄を纏い、繋ぎ合わせた巨大化したその体を見れば誰もが言葉を失う


空斗もまた、無表情で地面を強く踏み
攻め寄るーー


ムチ見たく紐みたいなのを、左手から飛ばす、無数の針見たいのが空斗に目掛けて来る
それを、剣で切ったり飛んでかわしたりする。
そんな最中でアンドロイドの右手から、禍々しい刀みたいな刃が生える
それを空斗に目掛けて振り落とす


火花を散らし、その刃をへし折り
その刃を滑りながらアンドロイドの顔を横に切りつける。


だが、左手のムチ見たいのが空斗の体に巻き付き廃墟ビルに目掛けて強くぶつけ飛ばされる、轟音が鳴る。


その光景をモニターを通して上定が眺める、激しい戦闘に言葉が出ない。
そして、空斗が来る直前まで耐えた2名は集中治療室に運び込まれた
死ぬギリギリで、名刀医は私のとさかヘアーに掛けて生還を果たすよっと言ったらしい。
だから、二人は安心してもいいが...空斗の変異に違和感を感じる。
擬似的MRを展開、強制的にARを切り離して...仮想姿の彼がこの場所で戦ってる。なら本体は...何処に?っと誰もが思うーー


すると、スマホに非通知電話が鳴る
上定は、画面をシングルタッチして出る。
『もしもし』
『あー、上定のスマホで間違いない?』っと女の子らしい声、ちょっとだけ上定は緊張が走る
『あ、あぁ...そうだが...?』
『空斗を回収したってことを報告するための電話。それで、頼みがあるんだけどーー』


その通話相手は、この戦いが終わった後の事を話あった。
そして、楽しい時間が瞬く間に過ぎ去り終わる。
ちょっと不満げな顔を浮かべていると、白衣きた坂田が部屋に入って来る


『激戦中だが、ちょっと話がる』
『なんだね?』
『奴の事だ...止められなかった場合どうするかって話だ』
『決まってる、私達が止める』
『アバター消えてもか...?』
『あぁ、友達ならなおさらだ』
『そうか、邪魔したな』


背を上定に向けると声が飛ぶ
『君は...何をしたいんだ?』
満更でもない笑でこう答える
『上定さん、俺は...まだ見ない開発をしたいんだ。擬似的MRだって、いずれ本格になれば...さらなる面白さになると思う。止められるかどうかは...仲間に託そうか...って今思った』


ドアノブを引き、退出していく坂田


この世界には、三つある...仮想と立体
それらを併せ持つ複合。
複合世界が、新たな開発点となれば...この先は明るい。
デスゲームなんて言わせない、今度こそは...本物だーー。


轟音を放つ、廃墟ビルは崩れ落ちる
優位に見えた、空斗でさえ...暴走したアンドロイドにさえ手を焼く異常事態と陥るーー

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