ナイツオブソードオンライン
第40.5話 少年が居ない世界
少年が別世界に強制ログインされて二日後のある日、第66層の道中項垂れる様に、険しい表情をする一人の少女ーー。
彼女の名はアリス、趣味はコスプレや衣装を集める事。
その領域は、リアルでも同じで仮想でも広げていた
第20階層の謎のエリアから、私の連れを転移石で逃がした所から記憶が全くない
気が付けば、結合騎士団っと言う今じゃかなり有名なギルドの副団長になっていた。
ダークなんちゃらで、私に取り付いて、意識をそこに沈められたに違いない...。そこまでは、話はわかる...でも私のレベル...当時のまんまだった
今の今まで生きているのが不思議なぐらいだわ。
その険しい表情とは、レベル上げるための鍛錬だった
当時のレベルは大体三十強程度だ
モンスターを狩り、また狩り、またまた狩り...こんなエンドレスは小一時間経過していた
疲労と中々上がらないレベルにムカつきを覚えるぐらいだ
そんなこんなで50レベルぴったしになり、ここいらの敵は、大体50弱ぐらい強さだ。適正的には問題もない
だが、装備品が今ひとつ揃わない
あの少年に言えば非売品のレア武具をくれるが、不思議なことに最終ログインが二日前になっていた
メッセージも、ろくに返信を送り返してこないことに違和感を覚えていたーー。
軽く溜息をつき、真っ青な空を見上げてアリスはボヤいた
『今日、確か...79層攻略当日。火焔やアヤ達大丈夫かなーー?』
その声はどことなく、切なく感じてしまう。
アリスは静かにウィンドウを開き
ギルドメッセージを確認し始めた
団長アストロックからメッセージしかなく、それを確認する
『第79層、ボスについて。以前情報屋関連のギルドが総潰れが相次いている、だが諸君らの活躍で集めた情報により的確に詳細が判明した。メルトガーメル、合鉄製の鋭い爪と鉄を折り曲げるほどの翼を持つ鷹種のボスだ。上空からの滑落する範囲攻撃や虚空を切り裂くような素早い一撃に注意...後、副団長は現在席を外している。指揮についてはすべて私が受け持つ事になる。以上』
攻略メッセージにしては的確なコメントだと少し思った
消して違和感なんて抱くことなんてなかった。
今は、レベル上げだけがメインだからそれ以外の事は頭に入らない
それが大きな理由だった。
アリスが、鍛錬の最中ーー
目線が切り替わって、同刻、第79層のボス部屋前ーー。
ゾロゾロと集まる攻略組のメンツ
その中に『彼』の『存在』が居ないことに違和感を感じていた
ラックスは、腕を組みながら辺りにいる連中に話しかける
『レクトを見なかったかーー?』
だが、話しかける人々は皆横を首を降り、又は『見かけませんね』っと返答があったりした
すると、カルナとメアがラックスの前に現れて言う
『彼は、この世界には居ない』
『はぁ?何わけわかないことを』
『私達も捜索した、でも...どこにも居ない。フレンドの一覧見ても二日前って表示されてるわ』
『二日前...?確か、死んだらフレンド一覧から消えるんだよな?』
『うん、消えるじゃなくて抹消されるに近いかな』
『ログアウトしているって事か?』
『まぁ、その通りかな。でもおかしいのよ、『ログアウト』が『消された』世界で『ログアウト』が『出来る』のが変なのよ』
『確かに...それはおかしいな』
3人は、首を傾げて考え込む
そんな時に、結合騎士団の団長が石段の上に立ち上がる
シルバー1色に統一された鎧は白銀に光を放つーー。
髪の色も銀髪で目の色も銀色だ、そう全てが銀色なのだ。
そして、面長に周りを見渡しながら言う。
『さて、諸君ら集まってくれてありがとう。第79層は、今まで以上のボスとなるであろう。だが、けして負けること無く己が認めた武舞で貫いてもらいたい!』
その発言を後押しするように、拍手が飛び交うーー。
そしてアストロックは、後ろを振り向きボスドアを開いた
攻略組が、全員中に入るとボスドアは静かにバタンっと音を立て閉まる。
緊張感が横走る、周りから火が点火され始め...目の前に現れた巨大な鷹を見上げた攻略組一同。
『キェェェェーーー!!』っと耳に響く高い雄叫びが放たれた
そして攻略組達は、武器に手をかけ抜き取り
それに合わせて、アストロックが言い放つーー。
『ゆくぞ!我らが、勝ち取るぞ!!』っと言う声と同時に攻略組一同が、メルトガーメルに向かって走り出す!
しかし、メルトガーメルは突進してきた攻略組一同を目にもくれずに一瞬で合鉄の爪を振り抜いた
『うわぁぁぁーー!?』っと言う悲鳴が上がり、後ろにある柱や壁に強く打ち付けられてしまい...光を放ち消失した
ほんの一撃だ、虚空の一撃には注意っと書かれていた
だが、目に止まる速さではない
時差を感じさせる早さだ
メルトガーメルは、赤く目を光らせて次々に来る攻略組を一瞬で仕留めるように切り裂いた
この地点で、二十弱が死んで消えてしまった。
呆気に取られるアストロック達、こうしてる間にも次々と仲間が散っていくーー。
カルナは、メルトガーメルの動きを見ながら言う
『これ...本当に...ボス?』
パターン行動が多いのが、Mopモンスターだ。
だが、メルトガーメルは今まで見た敵の中では、パターンにハマらないまるで生物に見えてくる
AIが使われているモンスターっと捉えた方がわかりやすいかもしれない。メアは、至急要請通達を参加していないギルドメンバーへと手配した。
今回のボス攻略の欠点は、情報不足っとしか言えないだろう
すると、メアのメッセージに団長からの通達が届く。
メアは、ウィンドウを開き見る
『メアちゃん、メルトガーメルの強さ分かる?』
メアは、メルトガーメルの体力バー付近を見渡した。
Lv0っと表示されていたのを
ありのまま書いて、団長に返信
『レベル0か...Lv0(ラットブィオーダー)ねぇ。僕がそちらに向かうまで、時間稼いてくれ』
そんな返信が来た瞬間、後ろのボスドアが開き誰かが歩いてくる
ミディアムヘアーの金髪で、金色の鎧と膝上の赤いスカートを靡かせた少女が姿を現して言う
『メアちゃん、来たよ』
返信来て1分も経たないうちに来る速さだった
メアは、深いため息をついて言う
『またー、私を付けていたんですか?』
その発言は、何かを意味する
メアは、日夜ギルドなどで動いてるが...たまにオフがる。
その時は、ギルドを基本離れてちょっとした書店的な場所に立ち寄る。その時、かなり背中から視線を感じる...振り向けば彼女が街の看板の隙間からじーっと眺めているのだ。
はっきりいえば、ストーカー(メアだけ)
金髪少女は、満面な笑みでこう答える
『メアを見ていて飽きない』
そう、これが周りからの誤解を買わせる発言なのだ
さておき、メルトガーメルの討伐方法を模索する必要がある
アストロックは、依然としてメルトガーメルと刃を交える
しかし、虚空の一撃にはやはり刃が立たないようだ。
だか、金髪少女は軽はずみな発言をする
『Lv0でしょ?Lv0(ラットブィオーダー)は、体力自体が存在しない。ダメージを与えれば無駄になるわよ?』
一同、首をかしげたが、カルナはなんとなく分かった顔を浮かべながら言う
『マイナスが、ダメージ。プラスが回復。その中間地点が0。マイナス数値が上がってる今なら、回復アイテムを投げれば...。』
『よく分かったね、私の言ってる意味わかんないとか言われてんのに』
あー、なんとなく分かる...。
『団長、回復アイテムって今どれだけあります?』
『ゼロだけに、ゼロ...よ』
『私が聞いたのが間違いでした』
轟音が鳴り響く最中、ありったけの回復アイテムを床一面に並びつけた。
大半、泣き目のユーザー
赤字経営を覚悟で揃えた本数やく5000本のエックスポーション
そして、メアがアストロックに言い放つ
『アストロック、この場所にめがけて思いっきりぶつけて下さい』
アストロックは、頷き帯刀の白銀の剣を強く光らせて大きく振り抜くーー。
メルトガーメルは、横たわる様に体を反らして静かにエックスポーションのある床に倒れ込んだ
パリィンっと言う瓶砕けた音が鳴り響いたーー
メルトガーメルは、エックスポーションを受けた半身の毛が抜け落ちてピンク色の地肌が姿を現す
それを見て一同、そうゆう仕様ーー!?っと思った。
          
彼女の名はアリス、趣味はコスプレや衣装を集める事。
その領域は、リアルでも同じで仮想でも広げていた
第20階層の謎のエリアから、私の連れを転移石で逃がした所から記憶が全くない
気が付けば、結合騎士団っと言う今じゃかなり有名なギルドの副団長になっていた。
ダークなんちゃらで、私に取り付いて、意識をそこに沈められたに違いない...。そこまでは、話はわかる...でも私のレベル...当時のまんまだった
今の今まで生きているのが不思議なぐらいだわ。
その険しい表情とは、レベル上げるための鍛錬だった
当時のレベルは大体三十強程度だ
モンスターを狩り、また狩り、またまた狩り...こんなエンドレスは小一時間経過していた
疲労と中々上がらないレベルにムカつきを覚えるぐらいだ
そんなこんなで50レベルぴったしになり、ここいらの敵は、大体50弱ぐらい強さだ。適正的には問題もない
だが、装備品が今ひとつ揃わない
あの少年に言えば非売品のレア武具をくれるが、不思議なことに最終ログインが二日前になっていた
メッセージも、ろくに返信を送り返してこないことに違和感を覚えていたーー。
軽く溜息をつき、真っ青な空を見上げてアリスはボヤいた
『今日、確か...79層攻略当日。火焔やアヤ達大丈夫かなーー?』
その声はどことなく、切なく感じてしまう。
アリスは静かにウィンドウを開き
ギルドメッセージを確認し始めた
団長アストロックからメッセージしかなく、それを確認する
『第79層、ボスについて。以前情報屋関連のギルドが総潰れが相次いている、だが諸君らの活躍で集めた情報により的確に詳細が判明した。メルトガーメル、合鉄製の鋭い爪と鉄を折り曲げるほどの翼を持つ鷹種のボスだ。上空からの滑落する範囲攻撃や虚空を切り裂くような素早い一撃に注意...後、副団長は現在席を外している。指揮についてはすべて私が受け持つ事になる。以上』
攻略メッセージにしては的確なコメントだと少し思った
消して違和感なんて抱くことなんてなかった。
今は、レベル上げだけがメインだからそれ以外の事は頭に入らない
それが大きな理由だった。
アリスが、鍛錬の最中ーー
目線が切り替わって、同刻、第79層のボス部屋前ーー。
ゾロゾロと集まる攻略組のメンツ
その中に『彼』の『存在』が居ないことに違和感を感じていた
ラックスは、腕を組みながら辺りにいる連中に話しかける
『レクトを見なかったかーー?』
だが、話しかける人々は皆横を首を降り、又は『見かけませんね』っと返答があったりした
すると、カルナとメアがラックスの前に現れて言う
『彼は、この世界には居ない』
『はぁ?何わけわかないことを』
『私達も捜索した、でも...どこにも居ない。フレンドの一覧見ても二日前って表示されてるわ』
『二日前...?確か、死んだらフレンド一覧から消えるんだよな?』
『うん、消えるじゃなくて抹消されるに近いかな』
『ログアウトしているって事か?』
『まぁ、その通りかな。でもおかしいのよ、『ログアウト』が『消された』世界で『ログアウト』が『出来る』のが変なのよ』
『確かに...それはおかしいな』
3人は、首を傾げて考え込む
そんな時に、結合騎士団の団長が石段の上に立ち上がる
シルバー1色に統一された鎧は白銀に光を放つーー。
髪の色も銀髪で目の色も銀色だ、そう全てが銀色なのだ。
そして、面長に周りを見渡しながら言う。
『さて、諸君ら集まってくれてありがとう。第79層は、今まで以上のボスとなるであろう。だが、けして負けること無く己が認めた武舞で貫いてもらいたい!』
その発言を後押しするように、拍手が飛び交うーー。
そしてアストロックは、後ろを振り向きボスドアを開いた
攻略組が、全員中に入るとボスドアは静かにバタンっと音を立て閉まる。
緊張感が横走る、周りから火が点火され始め...目の前に現れた巨大な鷹を見上げた攻略組一同。
『キェェェェーーー!!』っと耳に響く高い雄叫びが放たれた
そして攻略組達は、武器に手をかけ抜き取り
それに合わせて、アストロックが言い放つーー。
『ゆくぞ!我らが、勝ち取るぞ!!』っと言う声と同時に攻略組一同が、メルトガーメルに向かって走り出す!
しかし、メルトガーメルは突進してきた攻略組一同を目にもくれずに一瞬で合鉄の爪を振り抜いた
『うわぁぁぁーー!?』っと言う悲鳴が上がり、後ろにある柱や壁に強く打ち付けられてしまい...光を放ち消失した
ほんの一撃だ、虚空の一撃には注意っと書かれていた
だが、目に止まる速さではない
時差を感じさせる早さだ
メルトガーメルは、赤く目を光らせて次々に来る攻略組を一瞬で仕留めるように切り裂いた
この地点で、二十弱が死んで消えてしまった。
呆気に取られるアストロック達、こうしてる間にも次々と仲間が散っていくーー。
カルナは、メルトガーメルの動きを見ながら言う
『これ...本当に...ボス?』
パターン行動が多いのが、Mopモンスターだ。
だが、メルトガーメルは今まで見た敵の中では、パターンにハマらないまるで生物に見えてくる
AIが使われているモンスターっと捉えた方がわかりやすいかもしれない。メアは、至急要請通達を参加していないギルドメンバーへと手配した。
今回のボス攻略の欠点は、情報不足っとしか言えないだろう
すると、メアのメッセージに団長からの通達が届く。
メアは、ウィンドウを開き見る
『メアちゃん、メルトガーメルの強さ分かる?』
メアは、メルトガーメルの体力バー付近を見渡した。
Lv0っと表示されていたのを
ありのまま書いて、団長に返信
『レベル0か...Lv0(ラットブィオーダー)ねぇ。僕がそちらに向かうまで、時間稼いてくれ』
そんな返信が来た瞬間、後ろのボスドアが開き誰かが歩いてくる
ミディアムヘアーの金髪で、金色の鎧と膝上の赤いスカートを靡かせた少女が姿を現して言う
『メアちゃん、来たよ』
返信来て1分も経たないうちに来る速さだった
メアは、深いため息をついて言う
『またー、私を付けていたんですか?』
その発言は、何かを意味する
メアは、日夜ギルドなどで動いてるが...たまにオフがる。
その時は、ギルドを基本離れてちょっとした書店的な場所に立ち寄る。その時、かなり背中から視線を感じる...振り向けば彼女が街の看板の隙間からじーっと眺めているのだ。
はっきりいえば、ストーカー(メアだけ)
金髪少女は、満面な笑みでこう答える
『メアを見ていて飽きない』
そう、これが周りからの誤解を買わせる発言なのだ
さておき、メルトガーメルの討伐方法を模索する必要がある
アストロックは、依然としてメルトガーメルと刃を交える
しかし、虚空の一撃にはやはり刃が立たないようだ。
だか、金髪少女は軽はずみな発言をする
『Lv0でしょ?Lv0(ラットブィオーダー)は、体力自体が存在しない。ダメージを与えれば無駄になるわよ?』
一同、首をかしげたが、カルナはなんとなく分かった顔を浮かべながら言う
『マイナスが、ダメージ。プラスが回復。その中間地点が0。マイナス数値が上がってる今なら、回復アイテムを投げれば...。』
『よく分かったね、私の言ってる意味わかんないとか言われてんのに』
あー、なんとなく分かる...。
『団長、回復アイテムって今どれだけあります?』
『ゼロだけに、ゼロ...よ』
『私が聞いたのが間違いでした』
轟音が鳴り響く最中、ありったけの回復アイテムを床一面に並びつけた。
大半、泣き目のユーザー
赤字経営を覚悟で揃えた本数やく5000本のエックスポーション
そして、メアがアストロックに言い放つ
『アストロック、この場所にめがけて思いっきりぶつけて下さい』
アストロックは、頷き帯刀の白銀の剣を強く光らせて大きく振り抜くーー。
メルトガーメルは、横たわる様に体を反らして静かにエックスポーションのある床に倒れ込んだ
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