ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第20話 特殊クエスト

第60層、ボス部屋ーー
攻略組達の動きが良くなり、困難と言われていた巨大骸骨兵をこの数時間で倒した
βテスト上がりの一人の男が仕切る攻略組βメルツ組はかなりの戦力となり圧倒していた


俺はソロプレイヤーとして最前線に度々現れるが、あのよく分からない出来事の以前の事なんて思い出せないーー


掠れる顔と記憶...何かが大事なようで何かが守れなかったっとしか思い出せない


『そんな湿気た顔して剣に迷いが出たらどうする気だソロプレイヤーさんよ?』
『大丈夫だ...俺の事はともかくアンタは相変わらずだな』
『指揮官に向いてないのだが、まぁこの際は知ってる限りやるさ』
『そうゆう適当な感じは相変わらずだな...アオイ、いや本命がいいか?』
『ダメに決まってんだろ...いくら知り合いだからってそれは出来ないぞレクト氏よ』


この軽はずみでリーダーの素質に向いていないこの人は...
俺の同級生の赤坂葵、しゃべり口調と胸が板で短髪のため男子と間違えられる人物
ゲーム自体興味が無いような印象だったがどうやら俺の目が死んでいたようだ...まして二次元オタクだったとかマジありえない


『しっかし、君も見た目的にリアルに近い感じなんだな〜』
『な、何言ってんだよ!?』
『ほら、この辺りの髪型ね』


指で額をなぞるように流した
前髪が少しみだらになった
レクトは乱れた髪の毛を触り直した


『やっぱそうか、その癖治ってないね』
『それどうゆう意味だ?まるで知っているような話し方だな...』
『いやーーそうでもないよ?』


アオイは、固まっているメンバーの元へと歩き始めて行ったーー
こうしてボス部屋から次の61層へとレクトは足を踏み入れた


あの壮絶な負け方してからもう5ヵ月経っていたーー
攻略組内外から、あのツールを通り50層へ次々に通り抜けた
そして、その5ヵ月の間にエクストラスキルが次々に表に現れ始めた


今確認されてるエクストラスキル範囲で...
《神経剣》、《双槍》、《フルパワー》、《鉄壁&鉄攻》、《スーパーハイドロ》、《空間切り》、《一刀流》、《ブレイクスキル》
などなど...8のエクストラスキルが主に目立つ最近公開されたスキルだ
例えば、一刀流は片手剣をずっと鍛錬するとスキルコネクトって言う、硬直する手を遮断する荒業を屈指して使うエクストラスキル
硬直する前左右に剣を投げて受け取る繰り返しす...
って言ってもスキルコネクトは最近追加された項目の一つを応用した感じのスキルだ


皆さんが気になる...《フルパワー》ってスキル...
実際的に、斧を持つ人が無理やり強制的に筋肉を一時的に増やすスキルでシステム外に近いぐらいイレギュラーな火力を持つし、弾くのも敵を一撃で壁側まで吹き飛ばす凄いスキルなのだ


よって俺自身が持っていた...エクストラスキル《神剣・多流剣》は存在自体はかき消されていた
それと同時に俺のアカウントのスキル盤だけがメンテナンス喰らうくらいイレギュラーだったかもしれない
そんな中、空を見上げてただ沈む夕日を眺めるだけ...か...


レクトは、ウィンドウを開きスキル盤を眺め始めた
そして、ためらいもなく眺めていたら弾かれていたスキルに気がつく
そのスキルを確認してウィンドウを閉じた
その日から彼は見違えるほど...攻略に積極的になった


数日後、迷宮区を開放する前にある特殊クエストを受注したレクト


『な、なんで俺専用としてこんな特殊クエストが発生してるんだ』
っと呟きながら、茂みの中を歩き始める


道無き道を進み、目的地となる場所にたどり着くとーー
一人の少女がこちらに向かって慌てて逃げてくる


普通にイベント発生したな...
ん?でもおかしいぞ...
NPCが居ない筈なのに、なんで目の前に居るんだ...?


その少女のあとを追うのは、一匹のドラゴンだったーー
それを見てレクトは、驚き逃げ出そうとしたがーー
見えない壁にぶつかって尻餅ついたどうやら補強されていた様だ


『フィールドから出れないのか...!ふざけてんのか!』


だんだん近づく足音にレクトは、静かにため息をつき剣を握る
少女は、コケた隙に合わせてレクトは剣を振り落とす
しかしダメージが減らない


『か、硬いだけなのかこれ!?』


するとドラゴンはこちらにダケを飛ばしてレクトを狙い始めた


『しっかし...今の剣の強度とドラゴンの鱗の強度似てるな。タフな耐久性があるな...』


突進してくるドラゴンを、レクトはかわして足関節を切りつけた
だが、スタンするわけでもなく継続的にレクトに向かって方向転換してまた突進してくる


『げっ、なんだこいつ...スタンに耐性があるのか?』


少女は、起き上がり何事もなかったように立ち上がり服を叩いて


「あー、悲惨な目にあったわ。」っと軽い感じに話した


レクトは、『お前が悲惨なら俺が今悲惨なんだよNPCよ!』っと思わず心で突っ込む
ドラゴンの振り落とす爪をかわして足を強くひみ入れて高く飛び上がるレクトーー


ドラゴンの頭上で強く光を放ち
目をくらませて頭の上に乗っかり
剣を強くドラゴンの額に突き刺したーー


しかし、突き刺した剣が亀裂が入り込み砕け散った


『なっ...んだと!?』


それと同時にドラゴンから振り落とされて一つの木に強くぶつかり引きずるように下に落ちてた
そして知ってか知らずかNPCはレクトの元に来て話す


『君、破壊不可能オブジェクトって知ってるかしら?』
『知ってるも知らないも破壊ができないオブジェクトだよな?』
『あのドラゴンは破壊ができない体質の敵よ』
『なにいってんだよ?そんな敵がいたら...イレギュラーだろ』
『この世界だからこそ該当しない敵がいなくてもおかしくないって事よ』


その喋り口調は、まるでなにかを知っているようだった
世界を見渡して知ってる様な雰囲気にレクトは驚かされた


『お前は...一体何者だ...?』
『さぁ、それより早く倒さなきゃ来るよ...遠距離攻撃(プレス)』


勢いよく息を吸い込み始めるドラゴンーー
それを見てレクトは、折れた剣をを手に取り...構え始めた
それを見たNPC少女はーー


『諸刃の剣って事ね、君の生きるって意思は...刃より脆くてもどんな敵を待ち受けても貫くのね』っと嬉しそうな感じに呟いていた

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