ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第4話攻略と強制削除

九層迷宮区、ようやく俺達は、ボス戦前までを攻略した


ここまでくるのに時間がかかった
何せ、階層上がる次第に...レイド参加者が減って行った。


ギルドは既に正式に済ませられたメンバー達は、次々に挑んでいった...
しかしーーー


『おい!列を乱すな!』
『あん?ソロが何口挟んでくるんだ?それによ、お前ベータテスタ上がりでもないんだろ』
『そうだがな...あんなハチャメチャな陣で、ボスは甘くないんだぞ』
『うるせぇな!邪魔だ!』


ーーこういった奴らは、全て...最前線で帰らないものとなった


そっからというものの...レイド参加者は減って行き...。
俺と、ガチめな攻略組だけの小規模で挑みつつけた


時間はかなりすぎたかと思われたが、三日でこの九層に辿り着いた訳だ


アレからというものの、システム的に変わりがなく...あまりにも順調に進む階層に違和感を感じながら迷宮を攻略終えた


『ふぅ...報告も終えたし。後は、ボス戦だけか...』


レクトはストレージを開き転移石を取り出してボス門前に設置した


『相変わらず、かび臭い場所だな...どうしてこう...アウトドア感むき出しなんだろうな?』


男、レクト虚しさが上がった


まぁ、今日っていう日を終えた


次の朝、宿から出るレクト。相変わらず賑わいを見せる九層の街レギアンスーー


俺は、基本ソロ活動が大半だが...この階層の敵や中ボスクラスは楽勝に勝てる
だが、あくまでもデータリンクでの数値だ。このゲームの本当の数値では無い...
共有みたいなコンバードと同じだが...違う見たいだ


レクトは、ウインドを開き自身のステータスを確認する


ATKが、低ければ与えるダメが低いし、逆にDFが高ければ受けるダメが低い
つまりバランスが保たれてないと...早死すれば長期戦にもつれこむこともありゆることを示してるようなもんだ。


うーん、備えてまだ上げる必要性が...ん?


ステータス一覧を眺めながらある欄に目が止まる。
バトルフィールドにで効果を表す
バフが表示欄に新たなバフが表示されていた


『スキルディクレイション?』


確かこの世界には、スキル硬直を緩和する裏技的なスキルがある的な話を聞いたけどな...。


しっかし何だ...このバフロゴ?
剣に雷マークが書かれている、こんなバフ...初めて見るな


さらにバフを調べるレクト
そして、書かれた内容を読む


『...追撃効果と更に連撃が追加される。一撃で2度ダメを与え、更に攻撃回数が早くなる。って、これって...助かるバフだが、発見条件書かれてないなんだが...』


こうしてその数日後に、九層攻略会議が開かれた
彼は大事な会議でも関わらず、新技を見つけて編み出したーー


『えー、集まっていただきありがとう!今から、ボスの情報について...?』


攻略組の一人が不審そうに周りを見渡した
明らかに視線がレクトに向けられ
レクトは溜息をつき、ウインドを閉じた


そして、一回咳払いをして再度喋りだした


『えーと今回は、我がギルド何か作ってみた会を筆頭にやらせて頂きます。それでですねー、ボスの情報について...。取り敢えず副団長、例の紙を集まった方に配布してくれ』
『いや』
『いやってどうゆう事た?』
『そのまんまの意味よ』
『はぁ...?まだ機嫌損ねてるのかよ。もういい、俺がやるからお前は宿に帰ってくれ』
『それも嫌ね』
『何がしたいんだ君は!?』


おい、なんだそのギルド名は...適当すぎるし...明らかに人選ミスだろ...。
見ろよ、攻略組のメンバー...
顔を引きずり笑ってるぞ、なんだこの奇妙な空気感...


『あー、きりがない!そこの君!』っと指をさしたギルドマスター、その方角はレクトだった


『俺?』
『そうだ、君しか居ないだろ』
『......』


レクトは、藍色の上着を靡かせながら攻略組の視線が集まるステージに上がり周りを見渡しながら


『それで、何のようだ?』
『彼女の代わりに、これを配ってもらいたい』
『...分かった』


そう言ってステージの階段を降り攻略組の人々に配り始めた


配った紙に書かれていたのは、ボスについての詳細。


今回の相手は、アームファイト
斬属性を屈指する敵で、体力ゲージが下がるほど攻撃力が増すビギータイプ
弱点は、斬属性と突属性っとしか書かれていなかった
攻略組はざわつき始める


ボスに関する情報が、足りてない気がする...。
簡略なのか、情報源はどっから来たのかはさて置き、ボスが何を使うかのスキルと、基本ステが全く書かれてない。
パターン変化おろか...スキル放てるような隙があるか分からない


挑むとすれば...これだけじゃ死ぬ
すると、ギルドマスターは言い放つ


『情報が確かに少ないが、我が部隊は消して屈しない...それだけは伝えたい』


『勝てるのか?』
『その保証は責任をもってこの場で伝えてる』
すると、一人手を挙げて言う


『発言いいか?』
『あぁ、意見があるならどんと言いたまえ』
『テストベータ版では、この階層ボスは...ポーク・デビルって言うモンスターが出ていた。だが、今は大分違ってる...こんな少ない情報と中ボスが九層ラスボスとは思えない』
『...つまり、君は...『この情報は嘘』って言いたいのかな?』
『いや、嘘かどうかは...言って見なきゃ分かんねぇ。そもそも、こんな事態でまだなんも起きてないのがおかしんだぜ?』
『テストベータ君、君の言いたいことはわかった。だが、これ以外の情報がない限り...足を止めるわけに行かないだろ?』
『好きにしろ。』
その少年は、その場を立ち去って消えた。


微妙な空気が流れる中、数時間後には解散していた


レクトは、空を眺めてただただポカーンとしてる


俺達は挑まなきゃいけないんだ、立ち止まっていられない事実に...


国枝透、笑わせてくれるよほんとによ。デスゲームが始まって数日
目にして、仮想なのに現実見たくて変な感覚なる現象...


いや、ここはもはや俺達には現実世界としか見れないな


ただ、飽くまでもゲームだ...ただの数値やスキルなので決まってしまう世界だ。


生き残る...いや、生き残るか死ぬかの世界ゲーム
楽しめばいいのか?いや、絶望や死にざましか焼き付くこの...仮想世界で楽しむ...?
どれをとっても、楽しむって感覚じゃない...サバゲー同様、生き残るが優先順位。


もうわけわかんねぇな...


答えが見つからないまま、九層迷宮区を攻略を始めた


瞬く間にボス部屋前まで到達した、情報と同じだった為何楽突破できた訳だ
そして、攻略リーダーが扉を手をかけて中に入った


ボスは、こちらを待ち構えとかのような雄叫びを上げたーー


それに、応えるかのような攻略組の声も響き渡った


『フッーー!』


メインは、各攻略組が挑んでる
おれは、その雑魚を切るだけの仕事だ


『Botの数も、そこそこ居るなぁ...問題ないがーー』


レクトは、ボスの方向を振り向き
ながら


...順調過ぎるペースだ。
ーーこんな順調で、本当に良いのか?


『うわぁぁぁぁぁ!?』


レクトは突然の慈悲が聞こえて後ろを振り返る
なんとメンバーの一人が光出している。
しかも、HPゲージがドンドン削られていくのが見えた


『な、なんだ?!』


次々に同じ怪奇現象が起き始め
気がつけば、殆どの人が同じ状態になっていた。



ボス戦中に、こんなフェクトある訳が無い...いったいどうゆう事だ?
レクトは、静かにウインドを開き眺めながらある事に感じた


これは、ひょっとしてーー


レクトは、アバター情報を開き眺めるとーー


『強制削除だと...?!』
ボス戦は全ての階層がOKのデータリンクアバター...。
だが、異なる事態となっていた


全て削除対象、
それに伴いデータリンクした方は不正ユーザー扱いと見なし削除させていただきますーー


『おかしい、さっきまでトップページが...改変されてる。重大なお知らせ、なぜ今このタイミングに発生してるんだ?』


レクトはボスの攻撃を、ギリギリ頬をかすりながらもかわす


あと一歩遅れたら死んでいた


チッ、俺は幸いデータリンクアバターロッキーを外していたから幸いだったがーー


周りを見渡すレクト
次々に、強い光を放ちながら散っていくユーザー達。


『ぐぁぁぁぁぁ!』
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
『た、助けてくれーー!』


次々にボスのダゲを取られて猛攻撃の餌食なってしまい消える。
改めて実感する、恐怖


レクトは、剣を握りしめながら痛感していた


これが...この世界の、本当の現実かよ?
『 ただのゲームだと思ってた。』、いや、俺...勘違いしていた。
『楽しむ事』ばかりを求め、『本当の世界』から、目を背けていたんだ。
きっとあのような出来ことから、遠ざけていたんだ
今更、痛感させられて...改めて思い知らされた...地獄。
データリンクが無ければ、こんな階層なんて早く着かない


あの国枝透は、知っていたのか?
この事態を、敢えて予想不可能な仕様に変えることで...攻略組が自滅することも分かって居たのか?


次々と眼前で攻略組が、散って行く姿を俺はなんて思っていた?


『運が無かったが、レベルが低いだけだろ?』、『データリンクだけで頼っていた、無粋な考え方しか出来ない低脳』っと思っていた


正直馬鹿にしてた...こんな、仲間が次々と死んでいく姿をーー


こんなのを見せられて、『生き延びろ』...?今、デスゲーの...本領だという事を思い知らされた
体が動かない、だが、少なくても今やるべき事はーー


レクトは、考えるのをやめて仲間の生存者を探し始める


『くそっ!生きてる奴いるか?』


ボスとの駆け引きをしながら、レクトはあたり探しながら攻略組探し始める
しかし、思いのほか、どんどん消えていく攻略組メンバー...


『悲鳴と破壊音とフェクトしか聞こえないし見えない...』


辺りを汲まなく探してるとーー
見覚えがある顔の奴を見つけた


『火焔!』
『よぅ、ちとばかし成長したな?』
『んなことは置いとけ、早くシステムウインドを視覚化しろ』
『まてまてよ、そんな焦んな...消える訳じゃあるめえしよ』
『火焔周りを良く見ろ、次々に死んでいくメンバーを...』
『...そんで、なんで俺は...輝いてんだ?』
『データリンクの削除の影響、今外さないと...死ぬぞ?』
『んげ!?し、視覚化しろってな...俺様システムはさっぱり...』
『ああ、今いうことの指示通りにしろ!』


指示したどおりに火焔は、カーソルを押しまくるーー


『アバター変更完了しましたーー』っとメッセ維持が表示されたれたのを確認して、レクトは胸をなで下ろす


『間に合ったか......』


『おう、助かったけどな...どうやってアレ倒すんだ?』


アームファイトは、こちらの様子を伺ってるようだ
火焔の、アバターは初期レベルだった


あれに戦うくらいの強さがない
かといって、戦意消失した生き残った攻略組メンバーを戦わせるわけに行かないーー


レクトは、剣を抜いてボスへと足を運び出した


『待てよ、いくらソロのお前でも...勝てるのか相手は中ボスクラスだぞ?』
レクトは、剣を握りしめながら


『更に犠牲者を出す訳に行かない...それに火焔より何倍も強い』
それを言い放った瞬間、ボスへダッシュしたーー


『ソロで勝てる分けないだろってもう居ねぇか...。』
すると、一人の少年が火焔の背中に立ち止まって尋ねる


『アイツは誰だ...?』
『レクトだ、ソロプレイヤーの一人さ』
『ふ、ソロプレイヤー...か。テストベータ上がりでも無い、新規ユーザー見たいな奴が...ソロプレイヤー?なかなか骨がある奴っとでも言っとこうか。』
『おめぇ、レクトになんかあんのか?』
『無粋な質問だな。いや、知らない...だが、見応えがあると前向きに言っとく。ただそれだけのことさ』
そう言って、少年はどこかへ転移石を使い消えた。
火焔は、不自然な眼差しをボスに送りながら


『目をつけられたみたいだな...無理もねぇけど、な。』

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