僕は異世界召喚され召喚士になりました。

海美 蒼衣

5✣魔神王ルル

「ルル......」

 俺の声は相手にも聞こえたらしい、ルル似の魔神王は騎士団長を一瞬で弾き、こちらに近ずいてくる。

「久しぶり......アオバ」

 やはり、あの時古龍討伐に向かう道中で助けた少女ルルだった。

「あぁ...久しぶりだなルル」

 めっちゃ気まずい......あんま話したことないやつとの会話ってめっちゃ恥ずかしいのなっ!

「お前、冒険者じゃなかったんだな」

俺の問いに軽く頷く

「今日は腹減ってないのか?」

 俺がふざけたことを聞くとやっぱ今でも恥ずかしいのか顔を赤くして

「あ、あの時は......ね」

と笑って誤魔化された。

 そこでついに我慢できなくなったのか俺の隣にいたリタが

「青葉、この子と知り合い?魔神王じゃないの?」

といきなりの質問攻め、それに俺は

「前に話した古龍の時の......カクカクシカジカ」

と答え魔神王であるかどうかは

「私は、魔神王だよ」

とルルが答えた。

続けてルルは

「それと、質問するね君たちは敵?」

その質問に俺は答えを迷う。

 少しの時間とはいえ助けた人を傷つけるのは気が引ける......

 俺は、

「答えられない......」

そう答えるとルルは

「青葉、命の恩人である君に剣を向けること……許さないでね」



『力となれ応える剣フラガラッハ

 その言葉と同時に、ルルの手には黒い霧が纏ったような剣が握られた。

「リタっ、俺に身体強化魔法をありったけの魔力でかけてくれ!」

 俺の頼みにリタすぐさま答える。

魅惑エンチャント!!」

 リタの魔法で身体強化されたとはいえ……勝てる気がしない…。

 しかし、覚悟を決め腰に下げていた剣を抜き戦闘態勢に入る。


「やっぱり……敵なんだね……」

「今はなっ!」

そう答え俺はルルに斬り掛かる

「宿れ、ティレス!!」

 俺は剣に契約獣の力を宿し唱える

『ソレアフレイムっ!!』

 その炎の斬撃は確実にルルに直撃……したように見えたが、

キンッ

と甲高い金属音を響かせ受け止められた。

「まだまだ、弱いね」

 そして、その直後凄まじい殺気と共にルルの一撃が放たれる。

『アンサラー』

(やばいっ……)

 俺の脳はこれをくらえば確実に死ぬと判断し極限まで意識を高め打開策をあみだす。

「宿れ、イムレ!!  」

 イムレの能力はスライム特有の斬撃吸収と物理吸収その為俺の剣は剣らしからぬ「ぶにゅ」という効果音に合わせルルの下から迫る斬撃を受け止めた。

(あとは流すだけ……)

 その斬撃を避けるように受け流す……が技術を習得できていない俺は盛大に吹っ飛ばされた。

 背中の方ではイムレのおかげもありあまり痛みを感じず岩にぶつかったりしている。

「うっ……めっちゃ飛ばされたな」

 先程まであったリタの支援魔法が消えかかっている。つまり、効果領域内ギリギリまで飛ばされたことになる。

(好都合か……回復を)

「宿れ……イムr……」

 イムレを宿し回復しようとしたところで俺の声は途切れた。

 俺の心臓のある部分にはルルの剣が刺さっている。

 どうやら斬撃を吸収する事はできても【刺す】という行動にはイムレの能力は無意味だったようだ。

「青葉、これで終わり……だね」

 その瞳には魔神王らしからぬが浮かび上がっていた。

 その顔を最後に、俺の意識はなくなりそして
蘇る。

「終わらせねーよルル」

「ど、どうして……まだ生きてるの…」

 今の状況に困惑しているルルに俺は言う。

「魔神王ルル、俺と契約してくれ」

 俺の発言に、ルルはまたも困惑する。こんな状況だが一言(困ってる女の子って可愛いね!!)

「け、け、け、結婚とか何言って……え、えぇぇえ」

 やはり困惑中のルルさん。あの戦闘中の緊迫感から一瞬にして違う話になってるんだ、当たり前か……って

「そうだ、契約してくれ」

 俺は再度ルルに言う

「ま、また言った!!……結婚って((ボソッ)」

 ルルは顔を真っ赤にしながら悩んでいるらしい。

(なんか、変なこと言ったかな?)

するとルルが

「そ、そんなに私がいいのか?」

と尋ねてくる。
何言ってんだよ!当たり前だろ!魔神王との契約とか最高じゃん!!!

だって俺

「お前のこと好きだし」

あ、口に出しちゃった。まぁ、いっか。

「ど、どこが好きなの?」

若干の上目遣いで俺を見つめてくる。

(惚れてまうやろぉぉぉぉおおおおおお)

「や、優しい所とかかな、ここに来る途中で倒れてた騎士達は全て気絶で血が流れてなかったし、俺の事を傷つけたと感じたお前は泣いていた」

「こんなの好きになるしかないだろ!」

俺の笑顔につられてルルも笑う。

 それから俺とルルは契約し新しい仲間としてリタに紹介しに行くことになった。

「あ、青葉!! 怪我は?」

 リタの所へ着くとめちゃくちゃ心配していたらしいリタが俺の姿が見えた瞬間ダッシュで駆け寄り怪我の有無を確かめた。

「所でお隣のその方は魔神王では?」
 
リタの問いに俺とルルが同時に答える。

「あぁ、俺こいつと…」
「わ、私は青葉と…」


「契約した」
「結婚しました」


(.........。)

「ん?」
「えっ?」
「はっ?」

 揃わない答えに一同が頭上に「?」を浮かべ、今回の魔神王騒動は……

不安とともに幕を閉じました。





こんにちは。

 今回は苦手な戦闘シーンに挑戦しました!戦闘シーンに置いては皆さんの想像力が鍵となります。

 展開がハチャメチャでごめんなさい!頑張って読んでください৲( ˃੭̴˂)৴


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これからも海美蒼衣をよろしく(* ॑꒳ ॑*  ) 


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コメント

  • いとーた

    ゃゃゃやばぁい
    おもしろぉいいいぃぃ

    4
  • Kまる

    そんな簡単に契約できる…あれ?言ってることが違…

    4
  • 美浜

    なっ!?
    私を差し置いてルルと結婚するなんて······許すまじ!

    5
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