異世界に転生したら貴族になってたんだが.........

ぬぅ

73話 気配

┏┠73話 気配┨┓

結局あの事は上手く言い訳をした
でも魔族を倒した事実は変わらないので、今後陛下が何らかのお礼をくれるそうだ

そして一日が終わった、正直今日は元人間の事以外は何にもない

翌日、僕は学院でリアに質問してみた

「ねぇリア10の敵って知ってる?」

「うん、 でも正確には3人しかいないよ」

「え?」

「本当の名前はサンクチュアリって言うんだ」

「サンクチュアリ?」

「神様の並の強さの魔族が3人集まったから『3クチュアリさんくちゅあり』ってね!」

「ダジャレかよ......」

「なんの話していますの?」

ミカだ
僕の席の周りはだいぶ賑やかになった
僕を取り囲むように、ナギラ、リア、カノ、キリ、ノア、アキ、ミカ

「僕も混ぜてよ............」

ナギラは何故かご機嫌だ

「3クチュアリ............プププっ」

リアは謎のダジャレにツボった模様

「ねぇリート少し話があるんだけど来てくれない?」

「?分かった」

僕はナギラの後ろをついていく

そこは人が一人もいない

「昨日リートが魔族を倒したでしょ」

「知ってたのか」

「はぁーあんな強い魔族の魂が急に消えたんだよ!そりゃぁ誰だって気づくでしょ」

「んで本題は?」

「その魔族がサンクチュアリの1人だったよ.........」

「流石に嘘はバレるぞ」

そう言って俺は初めて使うスキル邪眼を使う
邪眼は確か心を覗くことが出来る

そうすると俺の目は紫になる

「本当みたいだな.........どうりでご機嫌のわけだ」

その時後ろから声がする

「あの.........っ!!!」

振り向くとそこには、同じクラスの女子がいた

「いつからそこにいたの?」

「あれっ?邪眼を発動してたから気配には敏感なはずなんだけどな......」

「あ.........前から気配を消すのは得意だから.........」

「いくら神化してないからと言っても、一応、絶対神なんだけどなぁー」

「邪眼で見ても分からないとはな.........何者だ?」

邪眼には他にも色々な効果がある
その中の一つでサーモグラフィー効果
人の体温を見る事が出来る
だが彼女はそれにも反応しない

否それでは少し誤解を産む、反応しないのではなく反応しても気づかない

「さっきから神化とか邪眼とか魔族を倒したとか!どういう意味ですか.........」

「それは.........どうしようリート」

「人には秘密の一つや二つあるものだよ」

そう言って俺は転移を使い教室に戻る

コメント

  • ネコとうさぎ

    サイレンの音が救急車じゃないです?救急車が黒い車を追ってるみたいです。

    3
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