学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

Wの悲劇…

おねぇちゃんの悲鳴が聞こえて、ドタバタと廊下を走る音と共に部屋に入っていく音がした。なんだろう?そう思って、廊下に出ると、床が濡れている。

「何かあったのかな」

一階に降りると、濡れた足跡は洗面所から続いていて、電気がついてた。

おねぇちゃんまた電気を消し忘れたのかしら?

そう言えば、昔からおねぇちゃんはゴキブリが苦手で、前の家でもたびたび、似たようなことをやっていたから、またかと思って、洗面所のノブに手をかけた。




沙織さんがお風呂場を飛び出して行って、しばらくして、俺は洗面所で体を拭いていた。さっきのドキドキは落ち着いていないから、下半身の生理現象は継続中だった。そこへ洗面所の扉がガチャリを開いた。

「「え!!」」

沙耶香ちゃんが俺を見つけて硬直している。しかも、視線の先は、生理現象真っ最中の下半身、慌てて

「あわわ!!」

バスタオルで隠すと

「きゃああああ!!」

今度は、紗耶香ちゃんが悲鳴を上げて

「ばかぁ~!!」

そう叫びながら、扉を閉じたのだった。

丁度、そのころ沙織さんはドキドキしていた。

初めて見た

しかも

生理現象真っ最中のものを

どきどきどきどき

そして、一緒にお風呂に入っていたことを思い出していた。

どきどきどきどき

すると廊下をドタバタと走っていく物音がして、バタンと部屋に入る音がしたのを聞いてハッと我に返ったのだった。そして、これもしないとと有る決意をしていたのだった。

一方、紗耶香ちゃんはというと

物凄いものを見てしまった。

見てはいけないものなの?

ドキドキ感凄まじいんですけど…

胸のドキドキがおさまらないでいた。

一方、俺はというと、一人、服を着ていた。紗耶香ちゃんにまで見られてしまって、しばらく、呆然としたせいもあるのだろうか、体は冷え切っていた。

へーっくしょん!!

くしゃみが飛び出してしまった。明日からどんな顔をすればいいんだろう?あ~!!どうしたらいいんだ?部屋に戻ろうと廊下に出た俺を更に悲劇が襲う。

つるり!!

どた!!

「痛て!!」

廊下で滑ってこけて腰をうってしまった。そして、俺は濡れている床に気付いた。ひとり廊下の濡れた部分を雑巾で拭いていたのだった。





コンコンコン…

「はい…」

俺の部屋に沙織さんが入って来た。




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