学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

クリスマス前には

妹(おばさん)の紗耶香ちゃんに脅された俺と沙織さんは、どうしようと言った感じで心ここにあらずになっていた。そんな俺たちに紗耶香ちゃんは

「おねぇちゃんの苗字は立原にかわっているのよ!!」

「しってる!!けど、学校では、まだ、水樹のままだから」

「でも、いずれは立原になるのよ」

「それは…冬休み明けに変更になったという予定なんだけど」

「で?」

「それで、私たちは、みんなにごめんなさい…実は義理の兄妹になったんだけど、苗字が変わるのが遅れて、しかも、みんなに誤解されて、取りあえず、そんな素振していました~」

「そんな簡単にいくわけないじゃない!!」

ムッとした表情で紗耶香ちゃんを見ている沙織さん、これではどっちがお姉さんだかわかからないんですか、すると、紗耶香ちゃんの視線が俺に刺さった

「で?恵さんは?」

「おれ?」

「そう、この状況どうするの?」

「あ…以外に楽しんでいたりして…」

一瞬で、沙織さんの顔が真っ赤になったのに対して、紗耶香ちゃんは顔をこわばらせた。

パカーン!!

「いって~」

その場に転がっていた雑誌で俺の頭を叩いた。

「何言っているのよ!!恵さんがそんなんだからこんな状況になったんでしょ」

「それは違うの!!」

沙織さんが俺をかばったんて、逆に紗耶香ちゃんは驚いてしまった。そして、事の経緯を離したのだった。

「だから…私があの時、大切な人って言わなければ」

「でも、おねぇちゃん、それはまちがいじゃない」

すると流し目で俺を見ている

「やっぱ、恵さんの責任よ」

「え?おれ?」

「そうよ!!」

「なんで俺が?」

「クリスマス前には、ちゃんとけじめをつけないと」

「は?」

「多分、新婚で迎えたおねえちゃんには最初のクリスマスには、私と恵さんはいらないから」

すると再び沙織さんが顔を赤くした。たぶん、親父が何かをするということなのだろう。何故か俺自身にとっても複雑な思いが出てくる。

「わかった」

「はい」

こうして迎えた終業式、何事もなく学校は終わったのだった。明日はクリスマス、どんな日になるのだろか


「学園のアイドルと同居することになりましたが・・・」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く