学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

明るくなった

「ねぇねぇ・・・おねえちゃん。最近、明るくなったね」

紗耶香の言葉を聞いてきょとんとした表情をしている沙織さん。しかも、朝食の最中に言ったものだから、沙織さんは少し咽た感じだった。朝ごはんは俺と沙織さんと紗耶香ちゃんの3人で食べるのが日課になっていた。だから、逆に聞きやすかったのかもしれない。

「え?そう?」

とは言え、まんざらでもないのだろう沙織さんはにこやかな笑顔で話し出した。

「だいぶ、慣れてきたしね」

「そうかな~?最初は、あんなに暗かったのに~最近何かあったの?」

興味津々の妹、そりゃそうだろう。彼女も中学生、男女の関係についても少なくとも情報はあるお年頃、ましては、お姉さんは、結婚していて、男女の付き合いをしていることを知っているからなおさら、情報が知りたいのかもしれない。

「なにもないわよ~紗耶香がきたいしていることは」

逆に見透かされてぎくっとした表情をしている紗耶香

「ひょっとしてHなことでも考えていたんだでしょ・・・・紗耶香は本当にHなんだから」

「そ・そそそ・・そんな訳ないわ・・・大体Hでもないし~」

紗耶香さん・・わかりやすし・・とニコニコしていると俺に気付いて、その矛先を俺に向けようとした。

「恵君がどうなのかな~!ってシツコク聞いてきたから」

「ふーん・・・恵君が・・」

やばい・・あの目は怒っている。確かに数日前、紗耶香ちゃんと話している時に、親父と沙織さんうまくいっているのかな~とボソッと聞いてしまっていたのだ。

「恵君・・・も安心して、わたしたちは、順調ですから」

「はい・・」

あ~怖かった…





学校へ向かうと沙織さんは豹変する。このことがあったから、俺は、一本前野電車に乗ろうと少し早めに家を出たのだった。すると、駅に到着して、電車をまっていると腕をガシっと掴まれた。振り向くと沙織さんがいた。

「置いて行かないでよ」

ちょっと無視すると

「あ・・今朝のこと怒ってんっだ」

「別に」

「やっぱ、怒ってるんだ」

「だから」

「ごめん・・・この通り」

案外素直に謝ってきた

「え?」

「ああしないと、紗耶香に家のことばれるから・・紗耶香には安心してほしいから」

なんだ・・そう言うことか

「わかったよ」

「ありがとう」

そう言って、公衆の面前で俺に抱き着くのであった・





「今朝もらぶらぶだな・・」

「青春してるな」

「俺に紹介してよ里奈さん」」

「おれは、亜里沙さん」

本田と佐久間の二人の目が逝ってるのに恐怖を覚えた。こうして、3対3でお昼を迎えたんだけど、案外残り二組は、いまいち、パッとしなし。俺たちは、というと今度の土曜日どこ行くとか話を市営るんだけど、もちろん、家族でだけど、しかし、彼らは、まだ、デートすらしていない初心者たち、中々、言い出せないでいる。すると、沙織さんが

「今度の土曜日みんなでショッピングセンター行かない?スポッチャおうよ」

「いいね」

俺が合わせて言うと残り4人の目がきらきらとしていたのだった。

こうして、今度の土曜日にショッピングセンターへ行くことになったのだった。


コメント

  • 神崎ゼロ

    「あ・・今朝のこと怒ってんっだ」

    「ベルに」 ←ここ別にだと思います

    4
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