学園のアイドルと同居することになりましたが・・・
お母さん・・・
「ごめんなさい・・・」
深々と頭を下げて謝っているのは水樹沙織、この青園高等学校のアイドル的存在だ。
俺自身、振られることはわかっていた。
何故なら、俺は、平凡な高校生、何のとりえもないのだが、みんなの策略にはまってしまったのだった。
俺の名は立原恵、高校2年の18歳。本来なら青春を謳歌しているはずなんだが、スポーツにも取り柄がない。成績もパッとしない。しかも、顔も平凡と言えば平凡だ。更に名前が恵と来ている。親父曰くいい名前でと言っているが実際どんな経緯でつけたのかは誰も知らない。
俺の周りには成績優秀な佐久間秀人と運動神経抜群な本田大輔が何故か友達としているのだ。あいつらからすれば、俺は引き立て役なのかもしれない。
二人は結構モテるはずなんだけど、未だに彼女はいない。今年の夏で彼女ゲットとか言っていたけど、何もなさそうだ。当然、二人とも、水樹沙織に振られている。それは、今年の夏のこと、たぶんそこから立ち直れないのかもと、話をしていると二人が
「ひょっとしたら恵ならOKかも」
「そんなはずないよ。俺なんて相手にされないって」
「でも、水樹は今まで告白してきた奴、全員をことわっているんだぜ、このクラスで残っているのは恵おまえだけだ」
「そんなこと言われても、おれ・・そんな気ないし」
「そう言わず、当たって砕けろだ!!案外恵のこと好きなのかも」
「そうなるとショックだけど」
「そんなことはないって、絶対に!!」
俺が自信満々に答えると
「じゃぁ・・・かけてみるか」
「なにを」
「お前が告白して水樹がOKするかどうか」
「そんなん賭けにならないだろ~」
「俺は、OKに学食のランチ賭ける」
何と二人は学食のランチをかけてきたのだった。
「俺は、NOの賭ける」
「よし!!賭けは成立した」
こうして、今に至る・・・
家に帰ると父さんが帰っていて晩御飯を作っていた。晩御飯と言ってもお父さんが作るのはカレーと決まっている。するとお父さんの口からある言葉が漏れてきた
「なぁ~恵、お父さん再婚してもいいかな」
お母さんが亡くなって10年がたつ、俺の目の前で、あぶない!!と叫んだあと、俺の目の前で事故にあって、そのまま帰らぬ人となっていた。一瞬の出来事で、アブナイ!!の声と倒れ込んで動かないお母さんの姿しか、思い出せない。後から聞いた話だと。お母さんにすがって泣きながら必死に起きてとさけんでいたとか。けど、記憶はそれしかない。でも、お父さんの為にもいいかな
と思って、
「いいよ」
そう伝えると嬉しそうにカレーをほおばった。
「ありがとう・・・今週の日曜日に紹介するから、新しい家族も出来るからな」
新しい家族か~、お父さんの話では、昔の知り合いと再婚するとか、俺は知っているのかと聞くとうーんと考えているところを見ると知らないようだ。それと、おばーちゃんと叔母さんがついて来るそうだ。ま・・・そのくらいは問題ないだろうと思っていた。
当日・・・
緊張する。
今、待ち合わせのホテルのロビーにいる。俺自身、礼服はないから学生服できているんだけど、初めての人との顔をあわせるのだから、しかも、相手はお父さんの結婚相手、しかも、義理の母となる人物、それにおまけとして、義理の祖母と義理の叔母もついて来るとは、一体親父は・・・と考えているとお父さんが現れた。
「恵、鳳凰の間だ」
こうして、連れて行かれた鳳凰の間の入り口、そして、どきどきしながら扉を開けると
「立原くん」
そこには、先日俺を振った水樹沙織が立っていたのだった。
深々と頭を下げて謝っているのは水樹沙織、この青園高等学校のアイドル的存在だ。
俺自身、振られることはわかっていた。
何故なら、俺は、平凡な高校生、何のとりえもないのだが、みんなの策略にはまってしまったのだった。
俺の名は立原恵、高校2年の18歳。本来なら青春を謳歌しているはずなんだが、スポーツにも取り柄がない。成績もパッとしない。しかも、顔も平凡と言えば平凡だ。更に名前が恵と来ている。親父曰くいい名前でと言っているが実際どんな経緯でつけたのかは誰も知らない。
俺の周りには成績優秀な佐久間秀人と運動神経抜群な本田大輔が何故か友達としているのだ。あいつらからすれば、俺は引き立て役なのかもしれない。
二人は結構モテるはずなんだけど、未だに彼女はいない。今年の夏で彼女ゲットとか言っていたけど、何もなさそうだ。当然、二人とも、水樹沙織に振られている。それは、今年の夏のこと、たぶんそこから立ち直れないのかもと、話をしていると二人が
「ひょっとしたら恵ならOKかも」
「そんなはずないよ。俺なんて相手にされないって」
「でも、水樹は今まで告白してきた奴、全員をことわっているんだぜ、このクラスで残っているのは恵おまえだけだ」
「そんなこと言われても、おれ・・そんな気ないし」
「そう言わず、当たって砕けろだ!!案外恵のこと好きなのかも」
「そうなるとショックだけど」
「そんなことはないって、絶対に!!」
俺が自信満々に答えると
「じゃぁ・・・かけてみるか」
「なにを」
「お前が告白して水樹がOKするかどうか」
「そんなん賭けにならないだろ~」
「俺は、OKに学食のランチ賭ける」
何と二人は学食のランチをかけてきたのだった。
「俺は、NOの賭ける」
「よし!!賭けは成立した」
こうして、今に至る・・・
家に帰ると父さんが帰っていて晩御飯を作っていた。晩御飯と言ってもお父さんが作るのはカレーと決まっている。するとお父さんの口からある言葉が漏れてきた
「なぁ~恵、お父さん再婚してもいいかな」
お母さんが亡くなって10年がたつ、俺の目の前で、あぶない!!と叫んだあと、俺の目の前で事故にあって、そのまま帰らぬ人となっていた。一瞬の出来事で、アブナイ!!の声と倒れ込んで動かないお母さんの姿しか、思い出せない。後から聞いた話だと。お母さんにすがって泣きながら必死に起きてとさけんでいたとか。けど、記憶はそれしかない。でも、お父さんの為にもいいかな
と思って、
「いいよ」
そう伝えると嬉しそうにカレーをほおばった。
「ありがとう・・・今週の日曜日に紹介するから、新しい家族も出来るからな」
新しい家族か~、お父さんの話では、昔の知り合いと再婚するとか、俺は知っているのかと聞くとうーんと考えているところを見ると知らないようだ。それと、おばーちゃんと叔母さんがついて来るそうだ。ま・・・そのくらいは問題ないだろうと思っていた。
当日・・・
緊張する。
今、待ち合わせのホテルのロビーにいる。俺自身、礼服はないから学生服できているんだけど、初めての人との顔をあわせるのだから、しかも、相手はお父さんの結婚相手、しかも、義理の母となる人物、それにおまけとして、義理の祖母と義理の叔母もついて来るとは、一体親父は・・・と考えているとお父さんが現れた。
「恵、鳳凰の間だ」
こうして、連れて行かれた鳳凰の間の入り口、そして、どきどきしながら扉を開けると
「立原くん」
そこには、先日俺を振った水樹沙織が立っていたのだった。
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