腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

51話 デート行きたい

「…と、というわけで私たち…」
「つ、付き合うことになった。」
昼休み。
いつものメンバー(優、ミーシェ、陸、由希、江ノ島、花園)
で昼ごはんを食べている時、由希と陸が緊張しながらも発表する。
「うん…」
「そうだね。」
「…」
「知ってるけど?」 
「い、いや!改めて正式にこのメンバーには伝えておこうと思って…!」
「陸…お前いらない所でしっかりしてるよな。」
「な…!」
「ふふふ…おめでと〜!」
「おめでとうございます。」
「由希ちゃんそういうことは私には相談してくれなかったけどずっと小宮くんのこと見てたもんね〜。」
「…ちょ…菜々…!」
「え!何その話〜?聞きたいな〜?」
ゴシップモンスター、ミーシェが江ノ島に尋ねた。
「そうだね。みんなには話してあげるよ。」
「…ちょ!何話す気?!」
「えへへ〜…なんだと思う〜?」
「…な、何よ…?」
「2年の時消しゴムのおまじない信じてカバーの中に小宮くんの名前…」
がっ!
「むぐ〜!むぐ〜!」
由希は急いで江ノ島の口を塞ぐ。
「…この口か!?私の恥ずかしい過去を暴露するのは!」
「むぐ〜!」
「ははは…小宮さん、松山さん。本当におめでとうございます。」
花園がかしこまって祝福の言葉を述べた。
「花園…」
「…美琴…」
「わ、私はそういう絡みとかはよく分からないので…率直な感想ですけど…」
「…ありがとう。」
「ふふーん…次は美琴ちゃんの番だね〜?」
「え?!」
「今日は洗いざらい吐いてもらうわよ〜?」
ゴシップモンスター兼恋愛モンスターのミーシェと江ノ島が花園に迫る。
「そ、そんなの無いです!」
「「ホントかなぁ〜?」」
「それはいいけどさ…」
優が話を打ち切って話す。
「陸と松山ってもうデートとかしたのか?」
「「(…)え?」」
「もしかしてしてないの?」
「…してないわ。」
「嘘でしょ?修学旅行でカップルになった人はそのあとの休みで大体どっか出かけてるよ?」
「…」
「陸くん…。」
「な、なんだ?」
「今週末絶対デートすること!いい?!」
「そ、そんな急に…」
「…わ、私は行きたいなぁ…」
由希が控えめに呟いた。
「ゆ、由希…。」
「ふふふ…決定だね!頑張ってね?陸くん?」
「あ、ああ…。」


放課後
「今日はミーシェと帰らなくていいのか?」
陸が優に尋ねた。
「女子会だとよ。ケーキバイキング行くらしいぞ。」
「そ、そうか…」
「どうした?」
「その…あのだな…デ、デート…どうすればいいと思う?」
「…は?」
「だ、だから…!デートどうすればいいと思う?」
「どうって…頑張れよ。」
「ぼ、僕はデートなんて今までしたことがないんだ。先輩としてたのむ!」
「って言われてもなぁ…。俺とミーシェの場合は出かけると言うより俺の部屋でゲームしたりとかだぞ?」
「そ、そうか…さすがに家に呼ぶのは気が引ける…。」
「さすがに早いだろうな。」
「デートスポットとかないか?」
「そうだな…シンプルに映画とかいいんじゃないか?映画見てご飯食べて…そういう普通な感じでもいいと思うぞ。」
「そうか…映画か…」
陸は熱心にメモをとる。
「まあ体を動かすのもいいんじゃないか?ボウリングとか。あとはこの時期ならアイススケートとかもいいんじゃね?」
「スケートはやったことないな…。」
「まあお前運動神経いいから大丈夫じゃね?一緒にボウリング行く時もお前上手いし。」
「そうか…」
「ま、お前の好きにやったらいいんじゃねえの?」
「え?」
「デートするのは俺じゃねえからな。松山が好きになったのはお前なんだ。だったらお前の好きにやればいいと思うぞ?」
「そう…だな…。ありがとう、優。」
「ああ。」


その夜
チャット
陸「由希、明日学校一緒に行かないか?」

由希「いいよ。私が陸の家に行けばいい?」

陸「僕の家知ってるのか?」

由希「一年の頃陸がインフルで休んだ時学校の書類届けた時あったでしょ?」

陸「そうか…分かった。待ってる。」

由希「うん。おやすみなさい。」

陸「おやすみ。また明日。」



翌日
ピンポーン…
小宮家のインターホンが鳴った。
「はーい。」
陸の母が出た。
「…あ、おはようございます。」
「ど、どうも…あなたは…」
「…陸くんのクラスメイトの松山です。一緒に登校する約束をしていたので…」
「ちょ、ちょっとまっててね?」
「…はい。」


「ちょっとあなた!大変ですよ!」
「なんだ…朝から騒々しい…」
「陸に…お、女の子の友達が!」
「ぶーっ!」
お茶を吹き出す陸の父。
「ほ、本当か?!」
「ええ!」
「母さん、弁当出来てる…」
「ちょっと陸!どういうことよ!?」
「何が?」
「あなたのお友達来てるわよ?!女の子の!」
「え?早いな…。」
陸は母から弁当を受け取り家を出る。
「ちょ…待ちなさい!」
「行ってきます。」
「「…」」
「ど、どんな子だったんだ?」
「お、大人しそうで可愛かったわ。」
「そ、そうか…。」


「待たせて悪かったね。」
「…ううん。さっき来たばっかよ。」
「それは良かった。」
「…それよりも急にどうしたの?一緒に学校行こうだなんて…。」
「しゅ、週末の事…話し合っておきたくてな…。それに…ふ、二人の時間も増えるだろ?」
「…陸…ふふ…そうね。今度から私が陸の家に行くよ。通学途中だしね。」
「ああ。そうしよう。それで…週末の事だが…映画か、スケートで悩んでるんだが…どっちがいい?」
「…私ちょうど見たい映画あるんだよね。」
「そ、そうか、じゃあ映画にしよう。」
「…うん!」
「待ち合わせは…駅前の広場でいいか?」
「…うん。ふふ…映画デートかぁ…」
「あ、ああ。」
「…楽しみだね!」
満面の笑みで微笑む由希。
「あ、ああ…そうだな…!」




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コメント

  • かつあん

    小宮さん面白いwwwwと思ったら小宮さんの親はもっと面白いwwwwwwwww

    2
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