腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

30話 ナイス!カニさん

「ユウ〜!行っくよー!」
「おーう。」
「それっ!」
ミーシェはビーチボールを打つ。
お、おお…胸が…揺れてる!
「ユウ?行ったよ?」
「あ…」
ぽん…
「はははっ、ユウへたぁ!」
「くそ…。」
今のはせこいだろ…。
「行くぞー!」
「いいよー!」
「ほらっ。」
「ははは…遅ーい。」
手加減してんだよ…。
「…あっ!カニ!」
ミーシェはボールを無視ししゃがんでカニの観察を始めた。
「…おい…。」
「あ、ははは…ごめん。カニって初めて見たから…。」
「そうなのか?」
「うん!」
「…触ってみろよ。」
「え?」
可愛いと言っている割には触らないミーシェに言ってやる。
「い、いや、いいよ。ユウにあげる。」
「いらねえよ。」
「ちょ、ちょっとグロテスクだよね…。」
「そうか?…そんなことないと思うけどな!」
優はミーシェにカニを投げる。
「ちょ、やめ!い、いやぁぁぁ!!」
「ははは…大丈夫だって怖くないから。」
「でもぉ!なんかひんやりしてる!取ってぇ!」
「分かったから…動くな…。」
「早くぅ!」
なんかキャンプ思い出すな。
「待ってろ、今…あ…」
カニはミーシェの小さい面積の水着の中に器用に潜った 。
「!、いやぁぁぁ!!早く取ってぇーー!」
「む、無茶言うな!水着の中だぞ?!」
「いいからぁ!」
「…いいのか?」
「ダメぇ!」
「どっちだよ!」
いいなら…喜んでやらせていただきますけども!
「うぅー!ユウ!後ろ向いて!」
「は、はい!」
優は後ろを向いた。
「絶対こっち見ちゃダメだかんね!」
「わ、分かってるよ。」
「うわぁん…カニさんどこぉ…早く出てってぇ…。」
「わ、悪い…そんなになるとは思ってなかったんだ…。」
「もうっ!昼ごはん奢りだからね!」
「わ、分かった…。」
「ほら、海におかえり。」
がしっ
「え?」
カニはミーシェの水着の紐をつかみ、海に向かってカニとは思えないスピードで歩き始めた。
「…え?」
突然の事でミーシェはしばらく硬直する。
「ミーシェ?もういいか?」
「だ、だめ!」
「?、どうした?何かあったか?」
「ユ、ユウ…カニさんが…カニさんが水着持ってっちゃったぁ…。」
「は?」
「ど、どうしよう?!」
「…そっち向いていいか?」
「い、今海はいるから!」


「で?どういう意味?」
「カ、カニさんが…カニさんがぁ…!」
「え?何?マジでどういう意味?」
「水着…持ってちゃった…。」
「は?」
「だから!カニさんがぁ!」
「わ、分かった!つまり今は水着着てないってことだろ?」
コク…
「ど、どうしよう…?」
「はあ…売店で買ってきてやるよ…。」
「ほんと?!」
「元はと言えば俺のせいだしな…。ちょっと待ってろ。」
優は売店に向かい歩き始めた。


「うーん…ユウ遅いなぁ…。」
「あれ?君ひとり?」
「え?」
少しチャラめの男2人が話しかけてきた。
「え、えと…」
「1人でしょ?一緒に遊ぼうよ!」
「あの、その…」
ど、どうしよう…誰もいないと思ったのに〜!
「水の中入ってないでおいでよ!」
「いや、その…間に合ってます…。」
「いいから!来いって!」
「だ、ダメぇ!」
2人組は強引にミーシェを引っ張る。
だ、ダメ…このままじゃ…!
ふわ…
「え?」
ミーシェの体は目の前に来た人の体により隠された。
「ユ、ユウ…!」
「ん?誰君?その子の彼氏?」
「違うんだったら人の恋路邪魔しないでくれるかなぁ?」
「無理やり連れてくのがお前らの恋愛なのか?」
「なんだとてめぇ?!」
「大丈夫か?ミーシェ?」
「う、うん…。」
「…すぐ終わらせっから待ってろ。」


海に浮かぶ2人の男。
パンパン…
優は手を払う。
「…ったく。お前絡まれ過ぎ…」
優はミーシェの方に振り返る。
「あ…」
そこにはまだ水着を来ていないミーシェがいた。
豊満な2つの双丘。その頂上には綺麗なピンクの野いちごが実っていた。
「あ…その…えと…ブゥッ!」
「ユ、ユウ?!」
優はその場に鼻血を流し倒れた。



「う、う〜ん…ここは?」
「あ、ユ、ユウ、起きた?」
「ああ…あれなんで俺…あ…」
ミーシェは顔を赤くする。
「ご、ごめん!見るつもりはなくってだな…その…」
「い、いいの!助けてくれたわけだし…。」
「で、でも!」
「もういいの!だからこの件はもう終わり!いい?!」
「あ、ああ…。」
「もう立てる?」
「え?」
「そろそろ足が痺れてきたから…。」
「え?」
頭に感じる温もり。
「え?え?え?」
「そ、そんなに驚かなくても…2回目だし…。」
いや!違う!生の膝は初めてだ!
「あ、ありがとう。」
「立てる?」
「…いや、もう少し…」
「え?」
「だ、大丈夫だ!ご飯でも食べに行こう!」
「あ、そだね。」
「約束通り奢ってやるよ!」
「うん!」


やべえ…落ち着け…俺の俺。
水着だから余計目立つ。
しかし思い出すとどうしても…。
ダメだダメだ!
「ユウ?ゆっくり食べないと喉に詰まるよ?」
「え?!あ、そうだな!美味い!」
「そ、そうだね…。」
「ズルー!…ゴフッ!」
「ほら言わんこっちゃない…。」
優はラーメンを吹き出す。
「わ、悪い…。」
「…忘れてね?」
「え?」
「ほ、ほら…その…」
「あ、そ、そうだな!」
2人は黙々とラーメンを食べるのであった。


ラーメン2杯と水着1着の出費である。
しかし…もう死んでも本望!




間に合いませんでした…。
すいませぇん!
少し下ネタ要素ありです。←先言えや。
フォローorコメントよろしくお願いします!

誤字修正
優が女になってましたw
教えてくださった方ありがとうございます!

「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

  • りよーう

    落ち着け...俺の俺w

    2
  • 帆楼

    「〜その子の彼女?」のところで「その子」がミーシェを指すんだったらユウとミーシェの性別逆になってません?間違ってたら(*_ _)人ゴメンナサイ

    1
  • うみたけ

    題名を見ただけでもどんなオチかが分かってしまう笑

    4
  • かつあん

    まさに『ナイス!カニさん』ですね!wミーシェの2つの山、見てみたいなぁ。おっと、また鼻血が...
    ていうか毎度のことだけどユウ強スギィ!

    6
  • ペンギン

    大丈夫です!あっても!
    たまにはいいと思います!w
    これからも、頑張ってください!応援しています!

    2
コメントを書く