錬成七剣神(セブンスソード)
転校3
「知らない……?」
「うん。それに、聖治君は悪い人じゃないよぉ。きっと大丈夫ぅ。僕を信じて」
「…………?」
二人の会話に聖治だけがついていけていない。
力也が聖治に歩いてくる。展開についていけていない聖治は唖然と力也を見つめた。
「ごめんね聖治君。でも心配ない。僕たち、友達ぃ。仲間! ね?」
「あ、ああ……。そう言ってくれるなら嬉しいんだが」
(けっきょく、どういうことだ?)
一向に話が見えない。 
聖治は俯いている星都に目を向けた。まずは話をしないことには始まらない。意を決めて質問してみた。
「なあ、星都……?」
「……ふ、ふふふ」
「ん?」
声を掛けると星都は何やら不気味な笑い声を漏らしている。そして、突如聖治の首に片腕を回してきた。
「なーんてな! 驚いたか? 悪い悪い、お前が結構イケメンだったもんでよ、俺の愛しの末川ちゃんを横取りされると早とちりしちまってさ!」
「え……? なに!?」
わざわざここまで呼び出したのはそんな理由だった。
「どうだ、驚いたか?」
「まったく、当然だよ。ていうか、これからは勘弁してくれ。本当に驚いたよ」
肩の力が抜ける。いきなり睨まれて驚くなと言う方が無理というものだ。
「ごめんねぇ聖治君~、星都は悪戯好きだからさ~」
「いや、それにしてもだな」
「こういうのは初めの一発が肝心なんだよ」
見ると聖治から離れた星都がシャドウボクシングをしていた。その例えはよく分からない。
「でもあれだろ。これで一気に心の距離が縮まったろ? これだけのことしたんだ、これからは遠慮なく言い合えるさ」
「それはまあ、そうかもしれないが」
かなり強引な気もするが聖治は星都の気持ちを受け取った。
「ま、そういうことさ。これが俺流の、転校生に対するよろしくお願いします、ていうわけさ。でもいきなり仕掛けて悪かったのは事実だし、不快に思ってるなら謝るよ」
「いいさ。意図は分かったんだ。そういうことなら。俺からも。これからよろしくな」
聖治は星都と力也と一緒に教室まで戻るために廊下を歩いて行く。すっかり打ち解けた聖治たちは仲良く並んでいた。
「それで、末川ちゃんには手を出すなよ?」
「そもそも誰だよ、末川ちゃんって」
星都からのからかいに聖治は苦笑した。
「うん。それに、聖治君は悪い人じゃないよぉ。きっと大丈夫ぅ。僕を信じて」
「…………?」
二人の会話に聖治だけがついていけていない。
力也が聖治に歩いてくる。展開についていけていない聖治は唖然と力也を見つめた。
「ごめんね聖治君。でも心配ない。僕たち、友達ぃ。仲間! ね?」
「あ、ああ……。そう言ってくれるなら嬉しいんだが」
(けっきょく、どういうことだ?)
一向に話が見えない。 
聖治は俯いている星都に目を向けた。まずは話をしないことには始まらない。意を決めて質問してみた。
「なあ、星都……?」
「……ふ、ふふふ」
「ん?」
声を掛けると星都は何やら不気味な笑い声を漏らしている。そして、突如聖治の首に片腕を回してきた。
「なーんてな! 驚いたか? 悪い悪い、お前が結構イケメンだったもんでよ、俺の愛しの末川ちゃんを横取りされると早とちりしちまってさ!」
「え……? なに!?」
わざわざここまで呼び出したのはそんな理由だった。
「どうだ、驚いたか?」
「まったく、当然だよ。ていうか、これからは勘弁してくれ。本当に驚いたよ」
肩の力が抜ける。いきなり睨まれて驚くなと言う方が無理というものだ。
「ごめんねぇ聖治君~、星都は悪戯好きだからさ~」
「いや、それにしてもだな」
「こういうのは初めの一発が肝心なんだよ」
見ると聖治から離れた星都がシャドウボクシングをしていた。その例えはよく分からない。
「でもあれだろ。これで一気に心の距離が縮まったろ? これだけのことしたんだ、これからは遠慮なく言い合えるさ」
「それはまあ、そうかもしれないが」
かなり強引な気もするが聖治は星都の気持ちを受け取った。
「ま、そういうことさ。これが俺流の、転校生に対するよろしくお願いします、ていうわけさ。でもいきなり仕掛けて悪かったのは事実だし、不快に思ってるなら謝るよ」
「いいさ。意図は分かったんだ。そういうことなら。俺からも。これからよろしくな」
聖治は星都と力也と一緒に教室まで戻るために廊下を歩いて行く。すっかり打ち解けた聖治たちは仲良く並んでいた。
「それで、末川ちゃんには手を出すなよ?」
「そもそも誰だよ、末川ちゃんって」
星都からのからかいに聖治は苦笑した。
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