最弱になりすました最強
学園波乱
「大変です学園長!」
慌てて部屋に入ってきたのは警備隊の一人だった。
「ノックもせずに入って来るなんて礼儀がなってないわよ」
「し、失礼しました!」
学園長の一言で敬礼をする。
「で、なにかあったの?」
「はい、脱出されました」
「……もっと詳しく」
学園長は目を細めながら言った。
「この学園の最下層の牢獄に閉じ込めていたあいつがいなくなったんです」
「そう、ですか……」
「どうしますか?」
「対処の前にどうやって脱出されたの」
「全員眠らされたみたいで」
「眠らされた?」
「はい。閉じ込めていた牢屋は無事なんです。多分誰かが鍵で開けたんでしょう」
(……なるほど、共犯者……いえ、それはありえない。だってあの子は……)
「あの、学園長どうします?」
「とりあえず会長に言わないといけないわね」
「そうですね」
「ええ、あの子の能力で調べないと」
「それでは自分はこれで失礼します!」
敬礼をして学園長室から出ていく警備隊の一人。
学園長は窓まで歩いて学園を見回した。
「何事もなければいいのですが……」
そう呟いた途端ドォン!と音が鳴った。
「っ!まさか」
学園長は音がしたほうを見るとそこに土煙が立ち上っていた。
●●●
騒ぎが起こる一時間前神扇は生徒会室に来ていた。
「昨日の騒ぎあなたでしょ」
来た瞬間にストレートに言い当てられた。
「どうして分かったの?」
「いや、だって倒れていた生徒から聞いたらあなたと一致したんだもん」
「あー、なるほど」
神扇が納得していると千莉が聞いてきた。
「で、なにをしたの」
「いや、したのって……なんで僕がやったと思ってるの!?」
「違うの?」
「違うよ!……なんで僕のせい?」
「君が色々と噂になっているからちょっかいかけられたのかなって」
「それ僕のせいじゃなくない!?」
「そういえば……そうね」
「はぁ……」
「なに疲れてるのよ」
「千莉さんのせいでしょ」
「……まあ、いいわ。とりあえず説明してくれる?なにがあったのか」
(スルー!?)
内心で驚くが表には出さずに昨日のことを説明する。
「……昨日はお昼食べてたら声がしてそれで見に行くと女の子が襲われそうになっていて、それを助けようとしたら向こうが襲い掛かってきてそれを撃退しただけだよ」
「へー、そうなんだ」
「うん。これが全て」
「女の子を助けたねぇ……。本当は君が襲ったんじゃなくて?」
「まだ疑ってるの!?」
(疑い深いやつだな)
(ほんとにね)
アマノトとそんなやり取りをしていると千莉が聞いてきた。
「他にはなにもないのね?」
そう聞かれて思い出すのは逃げたあとの出来事。
「な、ななななんもないよ?」
なぜかこのことは千莉には言ってはいけない気がした。
「なんでそんな挙動不審なのよ」
千莉の目がスっと細められる。
(怖い、怖い、こわいぃ)
神扇が後ずさりながら逃げようとする。
(いやー、楽しそうだね~)
(いやいや!全然楽しくないし!)
「なにがあったの詳しく聞かせてもらおうかしら」
(ひぃー……)
今まさに問い詰めようとする千莉に捕まろうとしていた神扇を救ったのはドォン!という音だった。
「っ!」
「っ!」
二人とも部屋から出て外を見た。 
「なんだあれ」
「あ、あれは……まさか」
千莉が青ざめている。
(そんなに危険なのか?)
神扇の目線の先には黒い怪物みたいなのがいた。
「千莉さん!とりあえず行かなきゃ!」
神扇は千莉の手を取って怪物のいる所へ向かった。
作者からのあとがき
次からはバトルシーン多めでいきます。楽しみにしててください。(あとがきの言葉思い浮かばない……)
慌てて部屋に入ってきたのは警備隊の一人だった。
「ノックもせずに入って来るなんて礼儀がなってないわよ」
「し、失礼しました!」
学園長の一言で敬礼をする。
「で、なにかあったの?」
「はい、脱出されました」
「……もっと詳しく」
学園長は目を細めながら言った。
「この学園の最下層の牢獄に閉じ込めていたあいつがいなくなったんです」
「そう、ですか……」
「どうしますか?」
「対処の前にどうやって脱出されたの」
「全員眠らされたみたいで」
「眠らされた?」
「はい。閉じ込めていた牢屋は無事なんです。多分誰かが鍵で開けたんでしょう」
(……なるほど、共犯者……いえ、それはありえない。だってあの子は……)
「あの、学園長どうします?」
「とりあえず会長に言わないといけないわね」
「そうですね」
「ええ、あの子の能力で調べないと」
「それでは自分はこれで失礼します!」
敬礼をして学園長室から出ていく警備隊の一人。
学園長は窓まで歩いて学園を見回した。
「何事もなければいいのですが……」
そう呟いた途端ドォン!と音が鳴った。
「っ!まさか」
学園長は音がしたほうを見るとそこに土煙が立ち上っていた。
●●●
騒ぎが起こる一時間前神扇は生徒会室に来ていた。
「昨日の騒ぎあなたでしょ」
来た瞬間にストレートに言い当てられた。
「どうして分かったの?」
「いや、だって倒れていた生徒から聞いたらあなたと一致したんだもん」
「あー、なるほど」
神扇が納得していると千莉が聞いてきた。
「で、なにをしたの」
「いや、したのって……なんで僕がやったと思ってるの!?」
「違うの?」
「違うよ!……なんで僕のせい?」
「君が色々と噂になっているからちょっかいかけられたのかなって」
「それ僕のせいじゃなくない!?」
「そういえば……そうね」
「はぁ……」
「なに疲れてるのよ」
「千莉さんのせいでしょ」
「……まあ、いいわ。とりあえず説明してくれる?なにがあったのか」
(スルー!?)
内心で驚くが表には出さずに昨日のことを説明する。
「……昨日はお昼食べてたら声がしてそれで見に行くと女の子が襲われそうになっていて、それを助けようとしたら向こうが襲い掛かってきてそれを撃退しただけだよ」
「へー、そうなんだ」
「うん。これが全て」
「女の子を助けたねぇ……。本当は君が襲ったんじゃなくて?」
「まだ疑ってるの!?」
(疑い深いやつだな)
(ほんとにね)
アマノトとそんなやり取りをしていると千莉が聞いてきた。
「他にはなにもないのね?」
そう聞かれて思い出すのは逃げたあとの出来事。
「な、ななななんもないよ?」
なぜかこのことは千莉には言ってはいけない気がした。
「なんでそんな挙動不審なのよ」
千莉の目がスっと細められる。
(怖い、怖い、こわいぃ)
神扇が後ずさりながら逃げようとする。
(いやー、楽しそうだね~)
(いやいや!全然楽しくないし!)
「なにがあったの詳しく聞かせてもらおうかしら」
(ひぃー……)
今まさに問い詰めようとする千莉に捕まろうとしていた神扇を救ったのはドォン!という音だった。
「っ!」
「っ!」
二人とも部屋から出て外を見た。 
「なんだあれ」
「あ、あれは……まさか」
千莉が青ざめている。
(そんなに危険なのか?)
神扇の目線の先には黒い怪物みたいなのがいた。
「千莉さん!とりあえず行かなきゃ!」
神扇は千莉の手を取って怪物のいる所へ向かった。
作者からのあとがき
次からはバトルシーン多めでいきます。楽しみにしててください。(あとがきの言葉思い浮かばない……)
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