VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

103話──準備

「なあなあ。リュウ俺のりんごとそのりんご交換しないか?」
春樹は俺の身体を揺らしながら聞いてきた。

「しないよ! そんな交換するやついないだろ!」

「た、確かに。じゃあ風夏俺と交換し「しないよ!」」
春樹が言い終わる前に風夏が答えた。

「あ、私も交換しませんよ!」

「はいはい。分かりましたよ! 次のガチャで良いの引いても交換してやらないからな!」

(((絶対またりんごだ...)))
俺達はそう思ったのだった。

「前からなにか来る...」
風夏が何かを察知したようだ。

「鑑定してみる。えっと、ゼリーだって...うん。間違ってないな。」

「確かに...」
風夏がケダモノを見たような目をしながら言った。

「そうですね。見た目とかスライムじゃないですか!」
ただのスライムにしか見えないのだ。まさか、既にネタ切れか!?

「じゃあここは俺とリュウの出番は無いよな。」

「無いと思う。」
普通ならスライムは打撃に強く、魔法などに弱い。

「じゃあ2人とも頼むわ。」

「「分かった。」」
2人はそれぞれ魔法スキルを使った。すると、すぐに倒した。

「やっぱりスライムは雑魚だったんだな。」
俺は思わず声が出た。

「だな!」

「ってか、みんなワールドボスとかやらないでいいの?」
俺はみんなのレベルが春樹が15、風夏が13、サクラは17なので多分勝てると思った。

「そうだなー。ガチャのリベンジしたいけど、そういうのも進めないと行けないよなー!」

「私は倒したい...」

「私もやりたいです!」
サクラは前にボス戦出来なかったから張り切っている。

「じゃあ行くか! 案内は俺がするけど、ボスは俺以外で倒してね。」

「分かってるって! リュウに倒してもらっても楽しくないしな!」

「同意見...」

「そ、そうですね! 私たちに任せてください!」

「分かった! 一応何かあったら助けるけどね。」

「じゃあ1回ダンジョンから出ようか。」





「よし。じゃあ街に戻って必要な装備品とか買ってこよう。」

「私は前回買ったのがあるから大丈夫です。」

「じゃあサクラは俺と待機かな。」

「リュウ...買い物付き合って...」

「お、おう。」

「じゃあ俺は1人か?」

「そうですね! 私は風夏さんとリュウくんの買い物について行くので。」

「え、なら俺も一緒で良くない?」

「仕方ない。春樹ついてきていいぞ。」

「ありがとな!」
俺達は街に行き、買い物を始めた。

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