VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

97話──プレゼント

次の日

「はぁー。今日も学校か。」
俺は重い身体を無理やり起こしてリビングに向かった。

「うわっ! まだすき焼きの匂いがする。って、はる姉ソファーで寝てるよ。」
俺ははる姉を起こした。

「はる姉起きて。朝だよ。」

「ん? あ、龍おやすみ...」

「ちょっ! 寝るなよ!」

「んー。」
起こそうとしても起きないので俺ははる姉の頬に氷を落とした。

「ひゃっ! ちょっと龍何するのよ!」

「ごめん。でも、はる姉が起きないのが悪いんだよ。」

「まあそうだけど...そんな事より、早く学校行きな!」

「あっ! そうだった。じゃあ行ってきまーす。」
俺が家を出ると左から春樹と風夏が歩いてくるのが見えた。

「2人ともおはよう。」

「おっ! 龍おはよー!」
相変わらず春樹は元気だな。

「龍おはよ...」
風夏も元気そうだ。

「龍、昨日はありがとな! 助かったぜ!」

「ありがとう...」

「どういたしまして。今日もやるか?」

「俺はパス。部活があるからな。」
春樹はサッカー部で結構強いらしい。

「風夏は?」

「少しやりたい...」

「じゃあやる時メールしてくれれば、俺が手伝うよ。」

「分かった...」





「やっと終わったー!」

「お疲れ。」
俺の前の席は風夏、左は窓、右は春樹だ。

「じゃあ俺は部活行ってくるからまた明日!」

「おう! 気をつけろよ!」

「おまえもな!」
春樹は走っていった。

「じゃあ帰るか。」

「うん...」





「風夏ってゲーム好きなの?」

「うん、春樹にやらされてから楽しくなった...」

「そうか。じゃあ後で良いものあげるよ。」

「ほんと...?」
少し嬉しそうにこちらを見てくる。

「嘘じゃないよ。まあ、ゲーム内でだけどね。」

「やったー...!」

「じゃあまた後で。」

「うん、ありがとう...」
俺は風夏を家まで送ってから自分の家に帰った。




家に着いてすぐに風夏からゲームのお誘いだ。

「よし。やるか。」

リュウがログインしました。

「よっ!」

「龍...」

「約束通りこれあげるよ。」
俺は【うさぎのパーカー】を渡した。これは最初の平原のうさぎからのレアドロップだ。フードにはうさぎの耳が付いている。

「ありがとう...うれしい!」

「どういたしまして。」

「着てみていい?」

「いいよ!」

「可愛い...」
どうやら気に入ってくれたようだ。



次回予告

幼馴染の出会いを書こうと思います。本編にはあまり関係ないので読まなくても問題ありません。

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