VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

96話──指南終了

「よし! 上手くいってるぞ!」
春樹は次々とゴブリンを倒していった。

「春樹なかなか上手いじゃん!」

「まあな!」

「風夏は春樹のHPが3分の2切ったら回復してあげてくれ。それまでは後で教える攻撃系スキルで上手く攻撃出来るといいぞ。」

「分かった。頑張る...」

「そろそろ時間だけどどうする?」

「俺はそろそろ落ちるぜ。風夏、龍じゃあな!」

春樹がログアウトしました。

「風夏はどうする?」

「龍にスキル教えてもらってから...」

「おっけー。じゃあ行こうか。」

「うん...」




「じゃあまずは手を繋いで、MP(魔力)を流すからそれを感じ取ってくれる?」

「分かった...」
俺はゆっくりと魔力を風夏へと送った。

「あ...なんかきた...」

「それが魔力だよ。そしたら多分上手くMPを操れると思うから、次は攻撃魔法見せるから見ててね。」

「うん...」
俺は【ウィンドカッター】を使った。

「魔力を手に集めてそこから風で切るようなイメージがあると出来るようになるはず。」

「やってみるね...」
風夏は1度で成功させた。

「で、出来た...」
少し嬉しそうだ。

「凄いな! 普通は2、3回やらないと出来ないらしいよ。」

「そうなんだ。よかった。ありがと!」
風夏が少しだけ大きな声で言った。

「おう!」

「じゃあ私はそろそろ落ちるね。ばいばい」

「じゃあな!」

風夏がログアウトしました。

「疲れたー! 俺も落ちるか。明日から授業始まるからな。」

リュウがログアウトしました。

「よし。時間もあるし夜ご飯は久しぶりにしっかり作るか。」
俺はスーパーに行って食材を買い足した。

「今日はすき焼きにしようかな。」





「出来た! 中々の出来だな。早く食べたいな。」
俺は2人が帰ってくるのを待っていた。はる姉は友達と遊びに行き、詩織は学校だ。





「ただいまー!」
先に帰ってきたのは詩織のようだ。

「おかえり。今日はすき焼きだよー。」

「やったー! 早く食べよ!」

「まだはる姉が帰ってきてないんだよ。」

「えー! メールしてみるね。」

「おう。」

「友達と食べてくるって。」

「分かった。じゃあ2人で食べようか。」

「やったー! いっぱい食べるぞー!」
俺達はすき焼きに火を通して、食べ始めた。

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