VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

74話──お叱り

〜〜次の日〜〜

「ふぁぁぁ。さあ、今日もしっかりとゲームしてくぞー! 」
はる姉と詩織は既に、ログインしてるらしい。

リュウがログインしました。

「あれ?二人共どうしたの?」
なんと、二人揃って腰が抜けていた。

「フェフェフェフェンリルが...」

「そそそそ、そう...ほ、本物?」
二人共動揺しまくってるようだ。

「本物だよ。一応俺と契約してる魔物。」

「いやいや、知らないの?このゲームの裏設定でフェンリルは伝説と呼ばれる魔物で、1度でも見れただけでとても運がいいって言われてるんだよ?」はる姉が有り得ないという顔で言ってきた。

「え?そうなの?」

「そうそう! あとね、フェンリルに出会ったら何もしないでそのまま帰りなさいっていうことも書いてあったよ。」
詩織がようやく平常心を取り戻したようだ。

「まじか...知らなかった。」

「本当にこういう事はちゃんと言ってもらいたかったよ。まさか、フェンリルを使役したなんて思ってもみなかったわよ。」

「本当にそれはごめんって! でも、知らなかったんだから仕方ないよね?」

「「ダメに決まってるでしょ」」
おっと、これはやばい。そろそろ退散しなくては...

「じゃあ俺は狩りに行ってくる。」

「「ちょっと待ちなさい!」」
あっ、終わった。俺はこの後1時間説教を食らった。

〜〜1時間後〜〜

「じゃあそういう事だから。狩り行きましょ?」

「はい。グレイスとリルはお留守番よろしくな。」

(了解しました。)

「え?またですか?」

「ダメかな?」

「まあ、グレイスと話してるんで良いんですけどね。」

(そうだな。では、行ってらっしゃいませ。)
いつの間にかグレイスとリルが仲良くなってる...きっと、昨日の夜に何かあったのだろう。まあ、いい事だし放っておくか。俺は一人で狩りに出かけた。

「さあさあ、ここら辺には何が出るのかな?」
俺はこの世界初めての狩りなので少しワクワクしている。

「おっと、あそこにいるのはサイレントウルフかな?」
確か、一瞬だけ姿を消して、襲いかかってくる敵だった。しかし、スキル【索敵】があれば意図も容易く倒せるらしい。ってことでいつも通り、サイレントウルフを倒しに行った。




「ふぅこんなもんかな。」
俺は2時間ほどサイレントウルフだけを狩り続けていた。理由はドロップ品から魔物からの視界を遮る毛皮が落ちるからだ。俺は他の魔物を倒しに行った。

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