VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

46話──ほのぼの生活

〜〜エルクの包丁屋〜〜

「ごめんください。」

「なんだ。」機嫌が悪そうな大人の男性が出てきた。でも、いい包丁が並んでるから見てみよう。

「包丁見させていただきたいのですが...」

「そうか。見たけりゃ勝手に見ろ。」
とても、怖い。まあ、包丁がいいから見るけどね。牛刀(諸刃なので、真っ直ぐに切り込める。)と鎌型(野菜を切るのに使える。一般的な包丁。)が欲しいな。幅広く使えるから良いよな。

「おっ!いいのがあった。これにしよう。」ちょうどいい所に鎌型があった。54万ゴールドとちょっとお高いが、買うことにした。

「すいません、これください。」

「ん。そうか。ほらよ。」

「ありがとうございます。」あ、これですること無くなっちゃった。何しようか。家に帰って、風呂にでも入るか。

〜〜家〜〜

「ふぅ。疲れた。さ、早く水入れよ。」少し小さめな銭湯ぐらいの大きさだ。水は魔力を少々送ってあげると勝手に貯めてくれるので、結構楽だ。熱さは出てくるウィンドウで調節出来る。俺は42℃が1番心地がいい。

〜〜数十分後〜〜

「お!溜まってきた。そろそろ入るか。」
俺は身体を洗い、湯船に浸かった。

「気持ちー!仮想世界でもこんなに気持ちならずっと入ってたいぐらいだ。」仮想世界だから風呂は別に入らなくてもいいのだが、何となく入りたい。入浴剤を入れて、バラの香りがしている。

「さあ、そろそろ出るか。」
俺は風呂を出てから2人が帰ってくるのを待っていた。さすがにただ待つのは暇なのでクッキーを作って待っていた。それでも、帰ってこないので、包丁と防具、武器の手入れをして待っていた。と言っても包丁は1度も使ってないし、武器は代わりのやつがあるから、程々にな。防具は本格的に手入れをしていたところ、2人が帰ってきた。

「おかえり。遅かったね。」

「ちょっと色々欲しいものがあってね。私達は荷物置いてくるね。」

「分かった。クッキー作ったから食べてね。」

「流石リュウ!感謝するわ!」なんという上から目線。まあ、姉貴だから仕方ないか。

「分かった。じゃあ俺はそろそろログアウトして、お昼ご飯作っとくよ。何か食べたいものある?」

「お刺身食べたい!」詩織は刺身が好きなんだよな。

「分かった。作っとく。」さすがに材料がないからめんどくさいけど、買いに行かないとな。

リュウがログアウトしました。

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