#140文字小説
2017/11/13
自ら肌を晒す同居人を描きながら、彼女が私のミューズたりえたらと夢想する。裸体が描く曲線は、所々ゆがみ爛れていて、私はそんな彼女を描けず苦悩する。自棄になって絵の具を取りだし痣を七色に塗り潰した。彼女が絵を覗きこみ、むくれる私に向け、何でもないようにころころ笑った。
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