#140文字小説

北西時雨

2018/11/11

脳で認識したものしか感じられないんだとすれば、現実感とは何か。七色の光線銃、上下不覚の地鳴り、喉を抉る熱と苦味。胃の底に居座る濃厚な酒精。そんな刺激が私を昏倒させる。五感が私の人格を置いていく。言葉ではないものが思考を支配していくのを感じながら、目を閉じた。

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