#140文字小説

北西時雨

2017/11/01

長い髪には霊的な力が宿ると聞く。人形だとか呪いだとか、魔術的なものに使われるとか、なんとか。目の前の光景を眺めながら、急にそんなことを思い出す。あまりの怒りに、彼女の持つ緑の黒髪が、自身の体温でうねり波打ち、逆立っていく様を見ながら。

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