#140文字小説

北西時雨

2017/10/14

電池残量3%。「ずっと、あなたを愛しています」――そう打ちチャットに流す。表示された文字を確認できたかどうかくらいで、赤い電池マークと共に暗転する画面。やりきったとは言いがたいけれど、私にしては上出来だ。見上げると空に沢山の星が流れた。世界終末まで、あと92秒。

コメント

コメントを書く

「文学」の人気作品

書籍化作品