家族に愛されすぎて困ってます!
19話 彼女の勢いは止まりません
「な、な............」
「初めまして、橘 愛と申します。これからよろしくお願いします」
..................。
「「「うぉぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉ!」」」
 クラスメートの男子は大いに盛り上がる。
 突如現れた超美少女転校生に歓喜湧き上がるのも無理はない。
「おい。あれって昨日春鷹の弁当を届けに来た子じゃないか?」
 前にいる亜紀斗が俺にコソコソ話す。
「う、うん。でも、俺の学校に転校するなんて聞いてないぞ」
 あーちゃんはキョロキョロと周りを見渡し、俺と目が合うと、パァッと眩しい笑顔になった。
「あ!鷹くーーん!」
 俺の名前を叫びながら首の後ろに手を回し、抱きついて来た。
「お、おい!あー......じゃなくて、橘さん!何やってんの!?」
「え?どうしたの鷹君?いつもみたいに「あーちゃん」って呼んで!」
「うわー!やめてくれー!」
 今の状況を目にし、クラスのみんなも把握しきれていない。
「なんだ?なんだ?知り合いなのか?」「橘さんって昨日、近衛に弁当渡しに来た子じゃないか?」「ま、マジで?......確かに、似てる」「嘘だろ!俺の青春はもう終わりを告げたのか!?」「コノエ、ファック!」
 も、もしかして......昨日学校に居たのは、入学の手続きとかで来たのか......?
「昨日来た訳はね、入学の手続きをするためだったの!だから、ついでにお弁当を届けようと思って」
「や、やっぱりか......」
 案の定そうみたいです。
「ねぇねぇ。橘さんと近衛ってどうゆう関係なの?」
 柔風がなんだかウキウキした状態で質問する。
「えーと。......私は—」
 (ま、まさか......言うんじゃないだろうな......。)
 頰を赤く染め、照れながら続ける。
「鷹君の許嫁です!」
「ーあ」
 「「はぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁ!?」」
「ふざけんじゃねぇ近衛!」「美少女の許嫁とか羨まし過ぎだろ!」「キャー!許嫁とかテンション上がるー!」「俺の......俺の青春......」「コノエ、ジゴク二オチロ」
「最後のやつ!何で外人なんだよー!」
 教室がガヤガヤと騒ぐ中、俺は渾身のツッコミをいれた。
   更新ペースが少し落ちます。すいません!
 
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コメント
西東 北南(さいとう ぼくなん)
面白かったです!次回も頑張って下さい。