クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
216話 閑話 勇者パーティー4
今居のはフェデリア帝国東側砂漠地帯。
フェデリア帝国武道大会会場に備えてレベル上げ中。
目の前には岩のように硬い肌、鋭利な爪、万力の様な牙を持った魔物であるロックアントがいる
「[武器強化]………「スラッシュ」!」
勇義の一撃がロックアントに刺さる。
「ギチギチギチッ!ギギ!」
しかし、ロックアントは大きな怪我を負ったもののまだ攻撃してくる。
「[光神剣]……[スラッシュ]!」
更なる一撃により遂にロックアントは活動を止めた。
だが、まだ戦闘は終わらない。
蟻という生き物は群れで生きる生き物。
一つの群れに存在する蟻の数は時に数千数万に及ぶ。
今私達はロックアントの群れに囲まれていた。
「キリがないな!」
「[武器硬化][神速斬]!」
「[シールドタックル]」
「[アサシンエッジ]!」
「[バリアスタンプ]」
「[ダブルスラッシュ]」
各々それぞれの技をロックアントに攻撃する。
一応ダメージ自体は通っているみたいだけど、一撃で倒すことが出来ておらず、戦闘をしているうちにロックアントの包囲網がどんどん狭まって来ている。
「キャッ!」
「双音ちゃん下がって[横一文字]」
「あ、ありがとう。」
「大丈夫だから、そのまま観察し続けてて!」
自衛手段を持ってない双音ちゃんにロックアントが襲いかかっていた。
なんとか割り込んだお陰で怪我は無くて済んだけど、このままだと時間の問題かも。
「ちっ!俺の[アサシンエッジ]は硬い敵に効くような技じゃねぇな。」
職業[盗賊]の隼人君がそう言った。
だけどそれ私の刀も一緒なんだよ!
刃物系の攻撃手段はまともにダメージを与えられていない。
むしろ一番ダメージを与えているのは[盾騎士]の一樹君だ。
「皆!下がって!取り敢えず一撃入れてみる。[ボルメテオ]!」
皆が後退した瞬間ロックアントの群れに一つの火球が撃ち込まれる。
火球がロックアントに触れた瞬間、半径3mの範囲に居た他のロックアントもろとも消し飛ぶ。
一撃で5匹近い数を倒している。
これで何とか戦線を維持できそう。
「流石夏蓮!一撃で5体なんて。流石殲滅少女と呼ばれるだけはあるね!」
殲滅少女というのは一時期、夏蓮の心が今より落ち着いて無かった頃、魔物を片っ端から倒してたことを揶揄して名付けた名前。
こんな呼び方する事で夏蓮が再び無理をしないようにと普段から時々使ってる。
本人は恥ずかしい過去だと思っていて、呼ばれるのを嫌がっているけど。
「もう!沙耶ちゃんそんな言い方しなくていいじゃん!その呼び方使ってるの沙耶ちゃんだけだからね?………心配してくれるのは嬉しいけど、もう無茶はしないから。………だから恥ずかしいから止めて。」
「止めませ~ん。」
…現状……何と戦線は維持できているけど、このままじゃじり貧だ。
何か弱点でもあれば………。
「すいません美樹さん。………ロックアントに水魔法使ってもらっていいですか?」
夏蓮にそう声を掛けてきたのは職業[獣装師]でこのパーティーの情報分析担当の双音ちゃんだ。
「ちっ!今爆発魔法無くなったらヤバくね?」
「………分かった試してみる。皆は頑張って戦線を支えて!」
「任せてよ!この僕が美樹さんには一歩も触れさせない。」
確かに、今この場で最も有効な攻撃である爆発魔法が無くなるのはかなりのリスクだけど、双音ちゃんの言うことを試すべきだ。
「どんなタイプの水魔法がいいの?」
「こ、広範囲に撒き散らすタイプで…お願いします…。」
「分かったわ!……「レインショット」!」
夏蓮言葉と共に頭上に10m3近い水の塊が形成され、それが数十に別れロックアント達に降り注ぐ。
双音ちゃんの事を信頼していると言ったものの、岩のように硬い外骨格があるロックアントに貫通力の低い水魔法は効果的とは思えないけど…どういうつもりなんだろ?
やっぱり私の思った通りロックアントはまともなダメージを受けておらず、直ぐに攻撃を再開してきた。
「由加!あんた意味ないじゃない!どうしてくれんのよ!」
「ご、ごめんなさい篠塚さん。」
「ちょっと供花!双音ちゃんには考えがあった上でやったのよ?ちょっと落ち着きなさい。」
「で、これからどうするの?」
「た、多分これでもう問題無いと……思います。」
?
ロックアント達の様子を観察していると突然ロックアントの体が割れた。
良く見るとロックアントの割れた体の中から茶色の肌が見える。
「………さっき勇義さんがロックアントを斬った時、体の一部が砕け散っていました。……最初はあまりの威力に攻殻が剥がれちゃったのかと思ったんですが、皆さんがロックアントをかなり深くまで斬っても血が出ていないのを見て、もしかして何かを体の周りに張り付けているんじゃないかと思ったんです……。」
なるほど、硬い殻さえ失くなれば簡単に倒せるってことね。
双音の予想通り殻が無くなったロックアントはすごく柔らかく瞬く間に倒されていく。
するとロックアントも敗北を悟ったのか巣穴に帰っていった。
「流石双音ちゃん。」
「う、うんん。皆が守ってくれたから。」
「いや、双音ちゃんが居なかったら危なかったよ。ありがとね。
双音ちゃんは謙遜するが双音ちゃんが居なかったら死んでてもおかしくなかった。
「何言ってんの?由加の言うとおりでしょ?由加が少しでも戦えたらもっと楽だったのに。」
そう言って折角の良い空気を崩す発言があった。
それは供花の言葉だった。
フェデリア帝国武道大会会場に備えてレベル上げ中。
目の前には岩のように硬い肌、鋭利な爪、万力の様な牙を持った魔物であるロックアントがいる
「[武器強化]………「スラッシュ」!」
勇義の一撃がロックアントに刺さる。
「ギチギチギチッ!ギギ!」
しかし、ロックアントは大きな怪我を負ったもののまだ攻撃してくる。
「[光神剣]……[スラッシュ]!」
更なる一撃により遂にロックアントは活動を止めた。
だが、まだ戦闘は終わらない。
蟻という生き物は群れで生きる生き物。
一つの群れに存在する蟻の数は時に数千数万に及ぶ。
今私達はロックアントの群れに囲まれていた。
「キリがないな!」
「[武器硬化][神速斬]!」
「[シールドタックル]」
「[アサシンエッジ]!」
「[バリアスタンプ]」
「[ダブルスラッシュ]」
各々それぞれの技をロックアントに攻撃する。
一応ダメージ自体は通っているみたいだけど、一撃で倒すことが出来ておらず、戦闘をしているうちにロックアントの包囲網がどんどん狭まって来ている。
「キャッ!」
「双音ちゃん下がって[横一文字]」
「あ、ありがとう。」
「大丈夫だから、そのまま観察し続けてて!」
自衛手段を持ってない双音ちゃんにロックアントが襲いかかっていた。
なんとか割り込んだお陰で怪我は無くて済んだけど、このままだと時間の問題かも。
「ちっ!俺の[アサシンエッジ]は硬い敵に効くような技じゃねぇな。」
職業[盗賊]の隼人君がそう言った。
だけどそれ私の刀も一緒なんだよ!
刃物系の攻撃手段はまともにダメージを与えられていない。
むしろ一番ダメージを与えているのは[盾騎士]の一樹君だ。
「皆!下がって!取り敢えず一撃入れてみる。[ボルメテオ]!」
皆が後退した瞬間ロックアントの群れに一つの火球が撃ち込まれる。
火球がロックアントに触れた瞬間、半径3mの範囲に居た他のロックアントもろとも消し飛ぶ。
一撃で5匹近い数を倒している。
これで何とか戦線を維持できそう。
「流石夏蓮!一撃で5体なんて。流石殲滅少女と呼ばれるだけはあるね!」
殲滅少女というのは一時期、夏蓮の心が今より落ち着いて無かった頃、魔物を片っ端から倒してたことを揶揄して名付けた名前。
こんな呼び方する事で夏蓮が再び無理をしないようにと普段から時々使ってる。
本人は恥ずかしい過去だと思っていて、呼ばれるのを嫌がっているけど。
「もう!沙耶ちゃんそんな言い方しなくていいじゃん!その呼び方使ってるの沙耶ちゃんだけだからね?………心配してくれるのは嬉しいけど、もう無茶はしないから。………だから恥ずかしいから止めて。」
「止めませ~ん。」
…現状……何と戦線は維持できているけど、このままじゃじり貧だ。
何か弱点でもあれば………。
「すいません美樹さん。………ロックアントに水魔法使ってもらっていいですか?」
夏蓮にそう声を掛けてきたのは職業[獣装師]でこのパーティーの情報分析担当の双音ちゃんだ。
「ちっ!今爆発魔法無くなったらヤバくね?」
「………分かった試してみる。皆は頑張って戦線を支えて!」
「任せてよ!この僕が美樹さんには一歩も触れさせない。」
確かに、今この場で最も有効な攻撃である爆発魔法が無くなるのはかなりのリスクだけど、双音ちゃんの言うことを試すべきだ。
「どんなタイプの水魔法がいいの?」
「こ、広範囲に撒き散らすタイプで…お願いします…。」
「分かったわ!……「レインショット」!」
夏蓮言葉と共に頭上に10m3近い水の塊が形成され、それが数十に別れロックアント達に降り注ぐ。
双音ちゃんの事を信頼していると言ったものの、岩のように硬い外骨格があるロックアントに貫通力の低い水魔法は効果的とは思えないけど…どういうつもりなんだろ?
やっぱり私の思った通りロックアントはまともなダメージを受けておらず、直ぐに攻撃を再開してきた。
「由加!あんた意味ないじゃない!どうしてくれんのよ!」
「ご、ごめんなさい篠塚さん。」
「ちょっと供花!双音ちゃんには考えがあった上でやったのよ?ちょっと落ち着きなさい。」
「で、これからどうするの?」
「た、多分これでもう問題無いと……思います。」
?
ロックアント達の様子を観察していると突然ロックアントの体が割れた。
良く見るとロックアントの割れた体の中から茶色の肌が見える。
「………さっき勇義さんがロックアントを斬った時、体の一部が砕け散っていました。……最初はあまりの威力に攻殻が剥がれちゃったのかと思ったんですが、皆さんがロックアントをかなり深くまで斬っても血が出ていないのを見て、もしかして何かを体の周りに張り付けているんじゃないかと思ったんです……。」
なるほど、硬い殻さえ失くなれば簡単に倒せるってことね。
双音の予想通り殻が無くなったロックアントはすごく柔らかく瞬く間に倒されていく。
するとロックアントも敗北を悟ったのか巣穴に帰っていった。
「流石双音ちゃん。」
「う、うんん。皆が守ってくれたから。」
「いや、双音ちゃんが居なかったら危なかったよ。ありがとね。
双音ちゃんは謙遜するが双音ちゃんが居なかったら死んでてもおかしくなかった。
「何言ってんの?由加の言うとおりでしょ?由加が少しでも戦えたらもっと楽だったのに。」
そう言って折角の良い空気を崩す発言があった。
それは供花の言葉だった。
コメント
ヘロヘロ
私だけか分かりませんが、勇者たちの話が遠く過去のことに感じる。誰が誰だっけ…って感じです。