クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
201話 決起
「結局恩人は死んだものの、一応応援が来るまで持ちこたえていた事、あとは以前にダンジョンを一つ踏破していたことを評価してSランク冒険者になったものの自分の力不足を感じて冒険者は引退しました。」
中々ベビーな内容だった。
僕が慰めるように寄り添おうとするとリリアが慌てたように言う。
「あっ!心配しないでください。もう乗り越えた過去です。美月様と一緒に過ごした日々のお陰で心の傷は癒えました。それに今の私はあの頃より遥かに強くなりましたからね。」
リリアそう言いながら何時もの笑みを見せてくれる。
「そうか、なら良かった。」
「ただ、それでもレレアが受けた屈辱は晴らして上げたいとも思っています。冒険者である以上、魔物に負けて死んでしまうことは覚悟していなければならないことです。ですが、オークやゴブリン、オーガ等の一部の人型の魔物は敵勢生物を弱らせて余裕がある際は、オモチャの様に遊ぶ傾向があります。あのときのレレアの表情や傷を見る限り死なない程度に痛め付けられていたのは明白です。何としても雪辱は晴らして上げたいのです。」
死は覚悟の上か…………。僕には死ぬ覚悟は持てないな。
仲間のためならある程度リスクを犯すことも容認できるが、赤の他人の村を救うために命を掛けることは俺には出来ない………。
でも、もしリリアや仲間達が魔物に遊ばれて殺されたとしたらとても許せない。
「レッドオーガ退治、協力してもらえませんか?」
全員で顔を見合わせる。
「やろう。」
後日、リリアと共に一旦ギルドに戻ろうとするフイルミナさん達に話しかける。
「私達はレッドオーガを討伐しようかと思うので一足先にここで別れても良いですか?あとはこの大樹海を出るだけなんですよね?」
「は!?それは獣人族達の為か?…………それとも昔の恩人の仇討ちの為なのか?」
「まあ、そうですね。彼女の無念を晴らしてあげたいので。あくまでも獣人達の話はついでです。」
 
「バカを言うな!死んだ人間の為に今の自分を危険にさらすのはバカのすることだ。大人しくギルドの結論を待ってもし討伐隊が結成されるようならそれに参加すれば良い。」
フイルミナさんは必死にリリアを説得しようとするが、リリアは昨日のうちに決心を固めている。
その決心が揺らぐことは無さそうだ。
「いえ、あの時の私ではないということをあの人に見せてあげたいのです。仲間である美月さま達はともかく冒険者ギルドの力を借りるつもりはないです。」
「相手はSランクの魔物を含む万以上の群れだぞ?Sランク冒険者ですら単独で対処できないクラスの問題だ。ましてやそれに大切な仲間を巻き込むなんて。」
「仲間なので信頼できます。私の仲間はその程度の敵にやられる人ではないと………。私達は残りますのでどうぞ、ギルドにお伝えください。」
フイルミナさんはリリアの説得を諦めこちらを頼るように目を向けてくるがこちらもリリアさんの付き合いレッドオーガを倒しに行く予定なので説得は無理だ。
フイルミナさんは肩を落とすと話し出す。
「うー!あーもう!私も残るわ!」
「は、はい?」
今度はこっち側が驚く番だった。
「私もこの樹海にいる間は私も仲間だ。私も残ろう。キングは無理だがジェネラル位なら相手出来る筈だ。お前らの実力がDランク冒険者クラスじゃないのは分かるが、Dランク冒険者が戦うのにBランク冒険者が逃げ帰るわけにはいかないしな。」
「フイルミナが残るなら私も残るウサ!ミレオンあとは任せたうさ。」
なんか断れない雰囲気になってる。
「……………それでは…よろしくお願いします。」
「私は他の人たちの引率ですね。フイルさん、テッシィ、ヤバイときは逃げてくださいね。特にテッシィ。」
「俺らも美月の為に残ってやりてぇところだが、さすがに役に立てそうもねぇ。悪いが早く帰って冒険者ギルドに報告すること位しか出来ない。悪いな。」
後のミレオンさん、ビルさん達パーティー、リオガンパーティーは帰ることになった。
「まさか戦ってもらえることになるとはな。我々としてもある程度相手の戦力を削ってもらえるだけでかまわない。危険と感じたらすぐ撤退してくれ。あっ、勿論私も参加するぞ?」
「私も行きます。人間等に私たちの大樹海を任せれませんから。」
リョンさんとスィヨンさんも来てくれるらしい。
その他獣人族の中でそれなりの力を持っている獣人が三人来てくれるそうだ。
中々ベビーな内容だった。
僕が慰めるように寄り添おうとするとリリアが慌てたように言う。
「あっ!心配しないでください。もう乗り越えた過去です。美月様と一緒に過ごした日々のお陰で心の傷は癒えました。それに今の私はあの頃より遥かに強くなりましたからね。」
リリアそう言いながら何時もの笑みを見せてくれる。
「そうか、なら良かった。」
「ただ、それでもレレアが受けた屈辱は晴らして上げたいとも思っています。冒険者である以上、魔物に負けて死んでしまうことは覚悟していなければならないことです。ですが、オークやゴブリン、オーガ等の一部の人型の魔物は敵勢生物を弱らせて余裕がある際は、オモチャの様に遊ぶ傾向があります。あのときのレレアの表情や傷を見る限り死なない程度に痛め付けられていたのは明白です。何としても雪辱は晴らして上げたいのです。」
死は覚悟の上か…………。僕には死ぬ覚悟は持てないな。
仲間のためならある程度リスクを犯すことも容認できるが、赤の他人の村を救うために命を掛けることは俺には出来ない………。
でも、もしリリアや仲間達が魔物に遊ばれて殺されたとしたらとても許せない。
「レッドオーガ退治、協力してもらえませんか?」
全員で顔を見合わせる。
「やろう。」
後日、リリアと共に一旦ギルドに戻ろうとするフイルミナさん達に話しかける。
「私達はレッドオーガを討伐しようかと思うので一足先にここで別れても良いですか?あとはこの大樹海を出るだけなんですよね?」
「は!?それは獣人族達の為か?…………それとも昔の恩人の仇討ちの為なのか?」
「まあ、そうですね。彼女の無念を晴らしてあげたいので。あくまでも獣人達の話はついでです。」
 
「バカを言うな!死んだ人間の為に今の自分を危険にさらすのはバカのすることだ。大人しくギルドの結論を待ってもし討伐隊が結成されるようならそれに参加すれば良い。」
フイルミナさんは必死にリリアを説得しようとするが、リリアは昨日のうちに決心を固めている。
その決心が揺らぐことは無さそうだ。
「いえ、あの時の私ではないということをあの人に見せてあげたいのです。仲間である美月さま達はともかく冒険者ギルドの力を借りるつもりはないです。」
「相手はSランクの魔物を含む万以上の群れだぞ?Sランク冒険者ですら単独で対処できないクラスの問題だ。ましてやそれに大切な仲間を巻き込むなんて。」
「仲間なので信頼できます。私の仲間はその程度の敵にやられる人ではないと………。私達は残りますのでどうぞ、ギルドにお伝えください。」
フイルミナさんはリリアの説得を諦めこちらを頼るように目を向けてくるがこちらもリリアさんの付き合いレッドオーガを倒しに行く予定なので説得は無理だ。
フイルミナさんは肩を落とすと話し出す。
「うー!あーもう!私も残るわ!」
「は、はい?」
今度はこっち側が驚く番だった。
「私もこの樹海にいる間は私も仲間だ。私も残ろう。キングは無理だがジェネラル位なら相手出来る筈だ。お前らの実力がDランク冒険者クラスじゃないのは分かるが、Dランク冒険者が戦うのにBランク冒険者が逃げ帰るわけにはいかないしな。」
「フイルミナが残るなら私も残るウサ!ミレオンあとは任せたうさ。」
なんか断れない雰囲気になってる。
「……………それでは…よろしくお願いします。」
「私は他の人たちの引率ですね。フイルさん、テッシィ、ヤバイときは逃げてくださいね。特にテッシィ。」
「俺らも美月の為に残ってやりてぇところだが、さすがに役に立てそうもねぇ。悪いが早く帰って冒険者ギルドに報告すること位しか出来ない。悪いな。」
後のミレオンさん、ビルさん達パーティー、リオガンパーティーは帰ることになった。
「まさか戦ってもらえることになるとはな。我々としてもある程度相手の戦力を削ってもらえるだけでかまわない。危険と感じたらすぐ撤退してくれ。あっ、勿論私も参加するぞ?」
「私も行きます。人間等に私たちの大樹海を任せれませんから。」
リョンさんとスィヨンさんも来てくれるらしい。
その他獣人族の中でそれなりの力を持っている獣人が三人来てくれるそうだ。
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