クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
187話 恋人?達の休日
「ふーむ。ちょっと軽い気がしますねぇ。………ちょっと撃ち合って見ても良いですか?」
「ああ、壊さなければ構わんが?」
「すいません美月様。裏の練習場で軽く撃ち合ってもらえますか。」
「………あぁ……。」
リリアは先程見ていた1.5mの極太の片刃剣を片手で持ち上げる。
数十キロはあろうかと言う剣を片手で難なく持つリリア。
さすがとしか言えない。
そのまま店主に案内され店の裏地に回る。
「では行きますよ。」
リリアが剣を持って撃ち込んでくる。
ボーッとしていたが、いつもの訓練を思い出して、反射的にポケットの鉄球を取り出し[金属操作]にて拳を覆い、剣を受ける。
「ふむふむ」
リリアは思案顔で剣を撃ち込んでくる。
そんな攻防を一分ほど続けるとリリアさんは納得したように言う。
「やっぱり軽いですね。」
「おいおい、冗談だろあんた………そいつはこの店一番のデカブツだぞ?獣人の中でも特にパワー系の熊人族・虎人族辺り用に作った代物なんだが?」
「まあ、それでもイマイチですかね?長さはこんなものかと思うのですが、もう少し重量が………。まあ、本日は取り敢えず帰ります。失礼しました。」
イマイチ武器が肌に合わなかったらしいリリアと共に店を出る。
「今のステータスを考えると武器はオーダーメイドした方が良いかもしれませんね。……魔導具でしたら、私達のステータスも関係無いですし、魔導具店に行きましょうか?」
…………………………………。
なんか違ぁ~うぅぅ~~!
えっ?なにこれ?今日ってデートだったよね?
あれ?僕の勘違いか?
デートって武器屋巡りするものか?しかも三件目。
?これが異世界のデートの常識なのか?
………もしかして僕ってリリアに恋人として、意識されてないのか?
服装も普段通りだし………。
「どうかされましたか美月様?他に行きたいところが?」
…………。
折角のデートだ。
なんとか異性として意識させてやりたいが………。
まあリリアなら簡単かな?
普段はクールな癖に、ちょっとからかえば顔を真っ赤にするくらいだしな。
そして一度でも意識させてしまえば、どうせ勝手に泥沼に嵌まっていくはずだ。
ともすれば………、手を握って歩いてみるか?
僕も結構恥ずかしいが、初デートがこのまま終わりでは男が廃る。
事前にデートスポットを幾つか見てきたしなんとかなるだろう。
少なくとも魔導具屋よりはマシだ。
気合い入れていこう。
《リリア視点》
大丈夫でしょうか?
先程から美月様の様子がおかしいです。
「リリア行きたいところがあるんだけど良いかな?」
何処か行きたいところがあるのでしょうか?
「…はい。どちらへ?」
「こっち。」
えっ!?
美月様が私の手を?
別に手を握らなくても私は迷ったりしませんが……?
「どちらに?」
「婦人服店だよ。折角のデートだし、リリアにはもっと着飾って欲しいから。」
婦人服!
そ、そんなもの私が触れたら爆発するのでは!?
「わ、私にはそんなの似合いません。」
「そんなことないよ。リリアは下地は完璧だと思うよ?………だがら大体どんな服装でも似合うさ。」
ぅぅ~~。
男女二人でショッピングなんてまるでデートのよ………う………………?
ああ!そういえばこれはデートでした!!
二人で武器屋にいるとあまりにも違和感がなかったので忘れていました。
というかよく思い出せば、恋人になって以降完全に二人で行動するのは初めて………?
待ってくだい。美月様と一緒に居るときって私、普段どうでしたっけ?
そういえば手を握るのでさえ初めてな気が……!
ッッ!はぁぁー!!恥ずかしい!!!
と、取り敢えずこの手を話してもらわないと恥ずかしくて死んでしまいそうです。
「み、美月様?と、取り敢えずこの手を………」
「この手を?」
美月様がニヤニヤしながら聞いてきます。
意地悪ですね………。絶対わかっている筈なのに。
「この手を離してください。恥ずかしいです。」
「仕方ないなぁ。まあ、もう着いたんだけど。」
目の前にある店は私が踏み入れたことのないようなお店。
中にある服は防御力というものを一切考慮していないような服で、魔物と戦闘すればちぎれて無くなってしまいそうです。
「こっ!この店ですか!?」
「さっ、行くよ。」
店に入ってからは店員さんに進められるままに何着も試着することになりました。
服を着替える度に美月様は少しおどおどして感想を言ってくれます。
美月様の態度を見る限り、こういったお店には慣れていないようです。
そんな美月様を見ていると、私とのデートのためにわざわざ慣れていない店を選んでくれたことによる嬉しさや、慣れていない店に緊張していることを必死に隠そうとしている可愛さに胸がキュンキュンしてしまいますッ!
何だかんだで2,3着服を選んだ後、落ち着いた雰囲気のカフェでランチを食べてデートは終了です。
慣れない場所ばかりで緊張して疲れました。
………………でも、…………また一緒に……行きたいかもしれません。
「ああ、壊さなければ構わんが?」
「すいません美月様。裏の練習場で軽く撃ち合ってもらえますか。」
「………あぁ……。」
リリアは先程見ていた1.5mの極太の片刃剣を片手で持ち上げる。
数十キロはあろうかと言う剣を片手で難なく持つリリア。
さすがとしか言えない。
そのまま店主に案内され店の裏地に回る。
「では行きますよ。」
リリアが剣を持って撃ち込んでくる。
ボーッとしていたが、いつもの訓練を思い出して、反射的にポケットの鉄球を取り出し[金属操作]にて拳を覆い、剣を受ける。
「ふむふむ」
リリアは思案顔で剣を撃ち込んでくる。
そんな攻防を一分ほど続けるとリリアさんは納得したように言う。
「やっぱり軽いですね。」
「おいおい、冗談だろあんた………そいつはこの店一番のデカブツだぞ?獣人の中でも特にパワー系の熊人族・虎人族辺り用に作った代物なんだが?」
「まあ、それでもイマイチですかね?長さはこんなものかと思うのですが、もう少し重量が………。まあ、本日は取り敢えず帰ります。失礼しました。」
イマイチ武器が肌に合わなかったらしいリリアと共に店を出る。
「今のステータスを考えると武器はオーダーメイドした方が良いかもしれませんね。……魔導具でしたら、私達のステータスも関係無いですし、魔導具店に行きましょうか?」
…………………………………。
なんか違ぁ~うぅぅ~~!
えっ?なにこれ?今日ってデートだったよね?
あれ?僕の勘違いか?
デートって武器屋巡りするものか?しかも三件目。
?これが異世界のデートの常識なのか?
………もしかして僕ってリリアに恋人として、意識されてないのか?
服装も普段通りだし………。
「どうかされましたか美月様?他に行きたいところが?」
…………。
折角のデートだ。
なんとか異性として意識させてやりたいが………。
まあリリアなら簡単かな?
普段はクールな癖に、ちょっとからかえば顔を真っ赤にするくらいだしな。
そして一度でも意識させてしまえば、どうせ勝手に泥沼に嵌まっていくはずだ。
ともすれば………、手を握って歩いてみるか?
僕も結構恥ずかしいが、初デートがこのまま終わりでは男が廃る。
事前にデートスポットを幾つか見てきたしなんとかなるだろう。
少なくとも魔導具屋よりはマシだ。
気合い入れていこう。
《リリア視点》
大丈夫でしょうか?
先程から美月様の様子がおかしいです。
「リリア行きたいところがあるんだけど良いかな?」
何処か行きたいところがあるのでしょうか?
「…はい。どちらへ?」
「こっち。」
えっ!?
美月様が私の手を?
別に手を握らなくても私は迷ったりしませんが……?
「どちらに?」
「婦人服店だよ。折角のデートだし、リリアにはもっと着飾って欲しいから。」
婦人服!
そ、そんなもの私が触れたら爆発するのでは!?
「わ、私にはそんなの似合いません。」
「そんなことないよ。リリアは下地は完璧だと思うよ?………だがら大体どんな服装でも似合うさ。」
ぅぅ~~。
男女二人でショッピングなんてまるでデートのよ………う………………?
ああ!そういえばこれはデートでした!!
二人で武器屋にいるとあまりにも違和感がなかったので忘れていました。
というかよく思い出せば、恋人になって以降完全に二人で行動するのは初めて………?
待ってくだい。美月様と一緒に居るときって私、普段どうでしたっけ?
そういえば手を握るのでさえ初めてな気が……!
ッッ!はぁぁー!!恥ずかしい!!!
と、取り敢えずこの手を話してもらわないと恥ずかしくて死んでしまいそうです。
「み、美月様?と、取り敢えずこの手を………」
「この手を?」
美月様がニヤニヤしながら聞いてきます。
意地悪ですね………。絶対わかっている筈なのに。
「この手を離してください。恥ずかしいです。」
「仕方ないなぁ。まあ、もう着いたんだけど。」
目の前にある店は私が踏み入れたことのないようなお店。
中にある服は防御力というものを一切考慮していないような服で、魔物と戦闘すればちぎれて無くなってしまいそうです。
「こっ!この店ですか!?」
「さっ、行くよ。」
店に入ってからは店員さんに進められるままに何着も試着することになりました。
服を着替える度に美月様は少しおどおどして感想を言ってくれます。
美月様の態度を見る限り、こういったお店には慣れていないようです。
そんな美月様を見ていると、私とのデートのためにわざわざ慣れていない店を選んでくれたことによる嬉しさや、慣れていない店に緊張していることを必死に隠そうとしている可愛さに胸がキュンキュンしてしまいますッ!
何だかんだで2,3着服を選んだ後、落ち着いた雰囲気のカフェでランチを食べてデートは終了です。
慣れない場所ばかりで緊張して疲れました。
………………でも、…………また一緒に……行きたいかもしれません。
コメント
ノベルバユーザー27545
この手を話してもらわないと
店員さんに進められるままに