10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
86
ロウエント首都から出発した時田さんが率いる陸戦部隊の活躍はまさにめまぐるしく、敵の捕虜などは微塵にも考えない一方的な殺戮が続いた。
「A!B!お前らは先行して掃除しろ。こちらは補給部隊を待つ。」
「了解しました。」
「イエッサー」
時田は自身が作製する弾丸の威力が強くなる事実を知り、自身のアイテムボックスに様々な兵器を隠し持っている。 それはこの度の陸戦が決まってから秘密裏に作製された兵器も多量に含む。
その中で今回の作戦に置いて、異常なまでに活躍しているのは指向性対人地雷クレイモアである。 道すがらに設置し、起爆と同時に700個の鉄球をC4で扇状に飛ばす兵器だ。
ただでもえげつないクレイモアがこの世界での時田補正がかかると、後に残るのはミンチだけだ。
街道を徹底的に調べ、早朝より仕掛けたクレイモアにおもしろいように亜人はかかり命を散らして行く。
そんな悪魔の罠に亜人が死に逝く中、ロウエント共和国レアウルド首長を乗せた馬車が現れたのだ。
「なんなのだ!魔物達が来なければ落とせていたものを!!」
ここでレアウルドに襲った悲劇は3つ。
まず、先行した部隊が全員死んでいた事。 これにより、危険を察知する事が出来ずに折り返す事すらままならなかった。
そして二つ目に、帰りを急いだ事。 それにより細い路地をかなりの速度で走らなければならなくなった事。
そして3つ目に。 敵対したのが時田平蔵であった事である。
日本、ドイツの兵器が好きな時田さんは何故かこの作戦に置いてはアメリカのクレイモアを使用した。
理由は無い。 ただ、もっとも単純に結果を出したかった。 ただそれだけである。
単純に破壊力があり、ダウンロード時間が短い兵器を選んだ。
そしてその結果が。
馬車を先行する騎馬兵達がクレイモアの餌食となり馬車は動きを止める。
「なんだと言うんだ!!」
「わかりません!敵襲です!爆発と共に騎兵が消えました!!」
「消えただと?」
レアウルドは不安に駆られ馬車から飛び降りると後方からタタタタタタタタと一定のリズムと共に見方の兵が破裂して行く地獄を見た。
「お下がりください!レアウルド様!!」
レアウルドが最後に見届けたのは少年が角張った大きな筒を構えた所だった。
M202ロケットランチャー。
アメリカの4発装填型ロケットランチャーだ。 時田はたまたまダウンロードの早いアメリカ兵器をたまたまダウンロードしたのだろう。 自分の愛する兵器で本業でも無い陸戦をする事に対しての自由度の無さに自由の国を歌うアメリカの兵器を皮肉で使っているわけでは無いと信じたい。
『教官、殲滅完了しました』
「了解、これより残党の殲滅を開始する。勝利は目前だ、気を引き締めろ。」
文字通り過剰なまでの兵器を使い、万を超える亜人の殲滅を完了した時田は空を見上げ小さく笑った。
「死と隣り合わせる事はもう無いのでしょうか」
あまりまでの圧勝に時田はため息混じりに小さくぼやいた。
そこにポコーンとキセルの火種を落とす音が響くと一帯の時が止まった。
横には黒い髪を結い笄、簪をぶっさした色白の和風美人が煙管を吹かしている。
「あ、あなたは?」
只者では無いと感じた時田は震える体を抑えてその女を睨みつけた。
「女に向ける顔じゃないねぇ?口説かれるのは好きだけど睨まれるのはちょっとねぇ」
煙を吐き出すと時田の腕を取り自身のか細い鎖骨を触らせる。
「ほら、おなごだってわかるでしょ?」
時田はグッと身体が熱くなるのを感じた。
そして赤い紅を口元に寄せられされるがままに口づけを交わそうかとした所で女は時田の耳を口元に寄せる。
「どうやってあたいの管理から逃れたんだい?」
直後距離をとろうと離れた所に煙管が振り抜かれる。 あわや直撃して死に直面するや否や花魁の身体に無数の刃が突き抜けた。
「おえぇ。ったく久々に死んだけど気分が悪いねぇ」
時が止まる空間の中に現れたのは四星だった。
「大丈夫?時田殿」
「助かりました。」
「さてさてそこの別嬪さん、今すぐ消えるか犯されるかどっちがいい?」
「ふふふ、乱暴な口説き方だねぇ?いつでも殺せるから今日は引いてあげる。あたいに見合う体のやつはいないねぇ」
笑い声と煙を残し女は姿を消した。
「A!B!お前らは先行して掃除しろ。こちらは補給部隊を待つ。」
「了解しました。」
「イエッサー」
時田は自身が作製する弾丸の威力が強くなる事実を知り、自身のアイテムボックスに様々な兵器を隠し持っている。 それはこの度の陸戦が決まってから秘密裏に作製された兵器も多量に含む。
その中で今回の作戦に置いて、異常なまでに活躍しているのは指向性対人地雷クレイモアである。 道すがらに設置し、起爆と同時に700個の鉄球をC4で扇状に飛ばす兵器だ。
ただでもえげつないクレイモアがこの世界での時田補正がかかると、後に残るのはミンチだけだ。
街道を徹底的に調べ、早朝より仕掛けたクレイモアにおもしろいように亜人はかかり命を散らして行く。
そんな悪魔の罠に亜人が死に逝く中、ロウエント共和国レアウルド首長を乗せた馬車が現れたのだ。
「なんなのだ!魔物達が来なければ落とせていたものを!!」
ここでレアウルドに襲った悲劇は3つ。
まず、先行した部隊が全員死んでいた事。 これにより、危険を察知する事が出来ずに折り返す事すらままならなかった。
そして二つ目に、帰りを急いだ事。 それにより細い路地をかなりの速度で走らなければならなくなった事。
そして3つ目に。 敵対したのが時田平蔵であった事である。
日本、ドイツの兵器が好きな時田さんは何故かこの作戦に置いてはアメリカのクレイモアを使用した。
理由は無い。 ただ、もっとも単純に結果を出したかった。 ただそれだけである。
単純に破壊力があり、ダウンロード時間が短い兵器を選んだ。
そしてその結果が。
馬車を先行する騎馬兵達がクレイモアの餌食となり馬車は動きを止める。
「なんだと言うんだ!!」
「わかりません!敵襲です!爆発と共に騎兵が消えました!!」
「消えただと?」
レアウルドは不安に駆られ馬車から飛び降りると後方からタタタタタタタタと一定のリズムと共に見方の兵が破裂して行く地獄を見た。
「お下がりください!レアウルド様!!」
レアウルドが最後に見届けたのは少年が角張った大きな筒を構えた所だった。
M202ロケットランチャー。
アメリカの4発装填型ロケットランチャーだ。 時田はたまたまダウンロードの早いアメリカ兵器をたまたまダウンロードしたのだろう。 自分の愛する兵器で本業でも無い陸戦をする事に対しての自由度の無さに自由の国を歌うアメリカの兵器を皮肉で使っているわけでは無いと信じたい。
『教官、殲滅完了しました』
「了解、これより残党の殲滅を開始する。勝利は目前だ、気を引き締めろ。」
文字通り過剰なまでの兵器を使い、万を超える亜人の殲滅を完了した時田は空を見上げ小さく笑った。
「死と隣り合わせる事はもう無いのでしょうか」
あまりまでの圧勝に時田はため息混じりに小さくぼやいた。
そこにポコーンとキセルの火種を落とす音が響くと一帯の時が止まった。
横には黒い髪を結い笄、簪をぶっさした色白の和風美人が煙管を吹かしている。
「あ、あなたは?」
只者では無いと感じた時田は震える体を抑えてその女を睨みつけた。
「女に向ける顔じゃないねぇ?口説かれるのは好きだけど睨まれるのはちょっとねぇ」
煙を吐き出すと時田の腕を取り自身のか細い鎖骨を触らせる。
「ほら、おなごだってわかるでしょ?」
時田はグッと身体が熱くなるのを感じた。
そして赤い紅を口元に寄せられされるがままに口づけを交わそうかとした所で女は時田の耳を口元に寄せる。
「どうやってあたいの管理から逃れたんだい?」
直後距離をとろうと離れた所に煙管が振り抜かれる。 あわや直撃して死に直面するや否や花魁の身体に無数の刃が突き抜けた。
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