10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
61
「ぬぁんて日だっ!!!」
昨日の大騒動はいい。 ほぼ原因は自分達にあったと言っても過言ではないからな。 思いつきで国落としたら思いつかないぐらい忙しくなるのは当たり前だ。
だがな………。
空からヤクザが降ってくるのはどうかと思う。
今日は何事も無くカルマにゆっさゆっさと起こされて、申し訳なさそうなタナトスさんとカルマとライと朝食を済ませると、外では平然と2万人規模の炊き出しが行われていたのはいい。 予定通りであるし全く問題はない。
だが、俺は先日の実験結果の解明を元に安らぎの庭園の子供達の構築循環の解明をしようと思っていたんだ。
そしたら降ってきた。 降ってきやがった。
ズゥゥゥゥゥン!って。
ダブルのスーツに坊主に近い角刈りでサングラスかけた今日からヤのつく自由業の人だ。
「ほぉ、これは素晴らしい。」
いきなり集落を見渡してヤクザがこんな事を言い出したら地上げしか思い浮かばない。 俺は固まった。 ただびっくりし続けた。
アーノルドでシュワってるひとが全裸でタイムスリップしてくるぐらいの衝撃を受けるのは当然では無いだろうか?
「主君、こいつ殺してもよろしいですか?」
「まぁ、とりあえず話し聞こうよ」
沸点が低すぎる困ったちゃんを一先ず止める。 これで星持ち共が居たらもっと大変だった。
けど……ぷぷぷ。 ダメだ、笑っちゃダメだ。 くくく、考えるな感じろ。 ダメだ。なんでヤクザがゲームしてんだよ! ネットヤクザってやつ? しかもワザワザスーツなんか着て………。
「ぶはっ」
「主君?」
「いや、なんでもない。所で何の用ですか?」
ヤクザさんはヤクザ作法に則ってなのか大股を開き両膝に両手を起き目線はそのままに頭の位置を下げる。
「驚かせて悪いな、俺は不動国から使いで来た柴田という。すまないが代表者を呼んでもらえないかな?少年達。」
カッチーン。 少年達? 俺とカルマとライと……。
くそっ!!間違ってない!! 何故今日に限ってラインナップが子供!! いや!いつもの事だ!! いや、もうこの人いや。 帰ってもらおう。
「一応、僕が代表者ですけど」
あぁ、睨まれちゃった。 どうせふざけるなぁーとか言うんでしょって。
「これは申し訳ない。改めて私柴田と申します。先程のご無礼をお許し頂きたい、失礼ですが代表者様のお名前をお伺いしても?」
謝るなら頭下げろよ、なんでこえー顔すんだよ、でけーよ。
「はい、リブラです。いや、それはいいんですけど何の用ですか?いきなり空から降って来て混乱してるんですけど」
ヤクザ柴田は少し間を置いて低い声を出す。
「単刀直入に不動国に来賓としてご招待させて頂きたい」
あー、ははぁん、恐らく先日の奇襲作戦が効いたんだろう。 追跡者って掲示板でなんでも知れるもんね。 これはうまい具合に話が噛めば、シェルルみたいにせっせと物資を運んで来てくれそうだな。
でもなぁ。 本来喰う側のプロの人達だもんなぁ、断るに断れずに泥沼とかは避けたいし。 ちょっとジャブ入れて落とし所があれば。
「では、こちらも単刀直入にお伺いします。何が目的ですか?」
「それは組長次第かと、招待に快諾頂けましたら、此方に可能な物はなんでも用意させてもらいます。」
なんか上からだなぁ。 つかなんでこっちから行かなきゃならん。 ただでもクソ忙しいのに。
「折角ですけど、忙しいので答えはNOです」
「ざまぁ!!ファックファック!」
こら、カルマ。 中指を立てるんじゃない。 しかもまたキャラ崩壊してるし。 うわ、ヤクザの柴田さん背後にゴゴゴゴゴゴって見えるんですけど。
「いや……お兄さん。秋定の手のもんがわざわざ足運んでんのに、そないな言い方はないんとちがいますか?」
完全に怒らせたね。 やっぱり断ってはいけない世界の人なんだね。 よし、仕方ない。 丁重に死んで貰おう。
「あれぇー?喧嘩っすかぁ?」「あるじー!次のとこせめよーよー!強い奴いねーよー!」「主様、我の槍も血を欲しております」「私めも、少々不完全燃焼な所は否めませぬ!」「てかみんないーなー!俺なんて毎日海眺めてたよー」
何故だ。 何故このタイミングで星持ちが全員揃う。
「お前ら後片づけは?」
素直な感想に閻魔一星が答える。
「終わったよー?みんなで技の見せ合いしてたら無くなった!」
「そうか。」
無くなったってどう言う事だろうか?
「ってもしかしてコイツあれ?喧嘩売りに来た感じ?主からちょっと殺気出てたけど?」
くそ、イーシェンいらん事言うな。 つかそんなんもわかるの? コイツどんだけ進化したんだ?
まぁ、今はそんな事関係ない。 頭に血が昇って死んで貰おうとか思ったけど、死なすのはまずいだろう、だから適当にボコってとりあえずは迷惑ですと伝えようって思ったらカルマが脇腹に穴開けちゃったよ。
「フグォッ」
「御託を並べる時間は終わりだろう?でかいの」
「われぇぇ!!」
腹を抑えるヤクザが怒気を孕むくぐもった声で威嚇をする。
「殺すなよ、丁重に持て成して帰ってもらえ」
「了解した。」
そこにタナトスさんがフラフラと現れる。
「この方は私同様に珍しい生き物ですわ、死を死としない。ふふふ、でも止める事はできる」
こいつは何を言っているんだ? 疑問に思った直後にタナトスは詠唱を始める。
『死限制御』
黒い靄がヤクザを覆うとタナトスはふふふと笑いだす。 何が面白いんだこいつ。
「これで1時間なら何をしても死は訪れませぬ、殺してはならぬとのご命令ですが、いたぶる事は可能ですわ」
あーあ、お疲れ様。 なんて思ってるとヤクザさんがキレた。
「おどれらなめとったあかんどぉ!!!!」
なんか空間が歪むような闘気が溢れ出したと同時にヤクザの体に変化が起きる。
紫色の肌に胸元に輝く血のような刻印と魔晶石、それと対を成すような赤い瞳に裂けた口元からは鋭い牙が立ち並ぶ。頭からは太く猛々しい牛角が伸び、背には巨大な蝙蝠のような羽が生える。
うん、悪魔ですね。 ヤクザが悪魔になっちゃいました。
「ヒュー!!!強そうじゃん!」「俺がやる!俺がやる!」「サンシェンには下がっていてもらいたい」
星持ちが子供のように騒ぐ中、カルマの頬からは冷や汗が流れる。
「主君…あれがもし、このカルマが知り得る者と同等の力を持って居れば少々面倒やもしれませぬ」
「あぁ、でも大丈夫っしょ」
悪魔が飛び立つと空気中の魔素を吸収し尽くし胸元の魔晶石に凝縮して行く。
「我らの組長はこの世界を知り尽くしてる。迷宮核の造り方ですらな!ゲームの仕様を知り尽くしているこちらがタダのプレーヤーに負けるワケがない!!俺と同等の力を持った6000の軍団に歯向かう愚かさを知れ!!!」
『全てを塵とする焔』
容赦無く放たれた黒い光線のようなものを見ながら、俺はあくびをしてしまった。
放たれた光線にイーシェンが首を鳴らし手を翳すと、それは消滅した。
「あっつ!!げっ!!地獄の下法使ってんのに火傷した!!!あるじぃ?あいつボ コっていいかなぁ?」
「戦いは始まっているぞ?」
視界から消えたカルマとリャンシェンが、互いに持つ得物でヤクザの牛角を斬り落とす。
「ほう。」
「流石カルマ様。しかし我は首を狙ったのですがね」
「いや、このカルマも確実に首を落とす間合いであったはずだ」
恐らく、あの柴田とか言う悪魔が紙一重でかわしたんだろう。
「ぐっ、どうやら分が悪いようだな」
「旦那ぁ!こう言う自分の世界入ってる奴なんて言うんでしたっけ?」
「スーシェンか、お前に教えたのはロールプレイの事だろ?くくく」
俺も笑いを堪えていたのに地雷を踏み抜きやがった。 ヤクザが悪魔でサタンブレイズて!! そんな中逃げようとする柴サタンにスーシェンがその場から動かずに拳を振るう。
『ハッ!!!』
その拳からは闘気を物質化した刀が伸びヤクザの羽を切り裂く。
「これは皆さんに先手を行かれましたね」
ウーシェンが手を上空へ翳すと、原子分解を起こす無慈悲な無数の黒い矢がヤクザの四肢を消滅させる。
「おのれらぁぁ!覚えとれよ!!」
「はいはいどいてどいて!!」
火炎の車輪に乗ったサンシェンが胴体と首だけ残すヤクザを弾くと車輪が回転を増して、燃やしながらに挽肉に変えて行く。
「グギャアアアアアアアアア」
こいつら…やりすぎだ。 けどこんな奴らが6000もいるって不味くない? まぁ、気にしたら負けか。
「サンシェンどけ。」
「え?まじっすか?一時間これ続けようと思ったのに」
シュンとしながらどけるサンシェンを無視して俺は柴サターンに歩みよる。
「柴田さん、迷宮核を創るのは比較的簡単です。そして、あなたがたの代表がこの世界を知り尽くしてる。それも勘違いです。貴方方が知り得ているのはゲームの設定だけで、この世界の知識じゃない。」
「何が言いたいんだお前は」
俺はこれからできる実験に胸が踊った。
『再生』『楔』『拘束』
先ず欠損再生。 流石に再生する仕組みを組み込まれてるだけあって下位の再生で治り始めるのは不 思議な気分になる、普通はこうはならないだろう。
神経遮断拘束と魔素拘束。
『起きろ九芒星』
「さぁ、通力の分解をはじめようかヤクザ君」
昨日の大騒動はいい。 ほぼ原因は自分達にあったと言っても過言ではないからな。 思いつきで国落としたら思いつかないぐらい忙しくなるのは当たり前だ。
だがな………。
空からヤクザが降ってくるのはどうかと思う。
今日は何事も無くカルマにゆっさゆっさと起こされて、申し訳なさそうなタナトスさんとカルマとライと朝食を済ませると、外では平然と2万人規模の炊き出しが行われていたのはいい。 予定通りであるし全く問題はない。
だが、俺は先日の実験結果の解明を元に安らぎの庭園の子供達の構築循環の解明をしようと思っていたんだ。
そしたら降ってきた。 降ってきやがった。
ズゥゥゥゥゥン!って。
ダブルのスーツに坊主に近い角刈りでサングラスかけた今日からヤのつく自由業の人だ。
「ほぉ、これは素晴らしい。」
いきなり集落を見渡してヤクザがこんな事を言い出したら地上げしか思い浮かばない。 俺は固まった。 ただびっくりし続けた。
アーノルドでシュワってるひとが全裸でタイムスリップしてくるぐらいの衝撃を受けるのは当然では無いだろうか?
「主君、こいつ殺してもよろしいですか?」
「まぁ、とりあえず話し聞こうよ」
沸点が低すぎる困ったちゃんを一先ず止める。 これで星持ち共が居たらもっと大変だった。
けど……ぷぷぷ。 ダメだ、笑っちゃダメだ。 くくく、考えるな感じろ。 ダメだ。なんでヤクザがゲームしてんだよ! ネットヤクザってやつ? しかもワザワザスーツなんか着て………。
「ぶはっ」
「主君?」
「いや、なんでもない。所で何の用ですか?」
ヤクザさんはヤクザ作法に則ってなのか大股を開き両膝に両手を起き目線はそのままに頭の位置を下げる。
「驚かせて悪いな、俺は不動国から使いで来た柴田という。すまないが代表者を呼んでもらえないかな?少年達。」
カッチーン。 少年達? 俺とカルマとライと……。
くそっ!!間違ってない!! 何故今日に限ってラインナップが子供!! いや!いつもの事だ!! いや、もうこの人いや。 帰ってもらおう。
「一応、僕が代表者ですけど」
あぁ、睨まれちゃった。 どうせふざけるなぁーとか言うんでしょって。
「これは申し訳ない。改めて私柴田と申します。先程のご無礼をお許し頂きたい、失礼ですが代表者様のお名前をお伺いしても?」
謝るなら頭下げろよ、なんでこえー顔すんだよ、でけーよ。
「はい、リブラです。いや、それはいいんですけど何の用ですか?いきなり空から降って来て混乱してるんですけど」
ヤクザ柴田は少し間を置いて低い声を出す。
「単刀直入に不動国に来賓としてご招待させて頂きたい」
あー、ははぁん、恐らく先日の奇襲作戦が効いたんだろう。 追跡者って掲示板でなんでも知れるもんね。 これはうまい具合に話が噛めば、シェルルみたいにせっせと物資を運んで来てくれそうだな。
でもなぁ。 本来喰う側のプロの人達だもんなぁ、断るに断れずに泥沼とかは避けたいし。 ちょっとジャブ入れて落とし所があれば。
「では、こちらも単刀直入にお伺いします。何が目的ですか?」
「それは組長次第かと、招待に快諾頂けましたら、此方に可能な物はなんでも用意させてもらいます。」
なんか上からだなぁ。 つかなんでこっちから行かなきゃならん。 ただでもクソ忙しいのに。
「折角ですけど、忙しいので答えはNOです」
「ざまぁ!!ファックファック!」
こら、カルマ。 中指を立てるんじゃない。 しかもまたキャラ崩壊してるし。 うわ、ヤクザの柴田さん背後にゴゴゴゴゴゴって見えるんですけど。
「いや……お兄さん。秋定の手のもんがわざわざ足運んでんのに、そないな言い方はないんとちがいますか?」
完全に怒らせたね。 やっぱり断ってはいけない世界の人なんだね。 よし、仕方ない。 丁重に死んで貰おう。
「あれぇー?喧嘩っすかぁ?」「あるじー!次のとこせめよーよー!強い奴いねーよー!」「主様、我の槍も血を欲しております」「私めも、少々不完全燃焼な所は否めませぬ!」「てかみんないーなー!俺なんて毎日海眺めてたよー」
何故だ。 何故このタイミングで星持ちが全員揃う。
「お前ら後片づけは?」
素直な感想に閻魔一星が答える。
「終わったよー?みんなで技の見せ合いしてたら無くなった!」
「そうか。」
無くなったってどう言う事だろうか?
「ってもしかしてコイツあれ?喧嘩売りに来た感じ?主からちょっと殺気出てたけど?」
くそ、イーシェンいらん事言うな。 つかそんなんもわかるの? コイツどんだけ進化したんだ?
まぁ、今はそんな事関係ない。 頭に血が昇って死んで貰おうとか思ったけど、死なすのはまずいだろう、だから適当にボコってとりあえずは迷惑ですと伝えようって思ったらカルマが脇腹に穴開けちゃったよ。
「フグォッ」
「御託を並べる時間は終わりだろう?でかいの」
「われぇぇ!!」
腹を抑えるヤクザが怒気を孕むくぐもった声で威嚇をする。
「殺すなよ、丁重に持て成して帰ってもらえ」
「了解した。」
そこにタナトスさんがフラフラと現れる。
「この方は私同様に珍しい生き物ですわ、死を死としない。ふふふ、でも止める事はできる」
こいつは何を言っているんだ? 疑問に思った直後にタナトスは詠唱を始める。
『死限制御』
黒い靄がヤクザを覆うとタナトスはふふふと笑いだす。 何が面白いんだこいつ。
「これで1時間なら何をしても死は訪れませぬ、殺してはならぬとのご命令ですが、いたぶる事は可能ですわ」
あーあ、お疲れ様。 なんて思ってるとヤクザさんがキレた。
「おどれらなめとったあかんどぉ!!!!」
なんか空間が歪むような闘気が溢れ出したと同時にヤクザの体に変化が起きる。
紫色の肌に胸元に輝く血のような刻印と魔晶石、それと対を成すような赤い瞳に裂けた口元からは鋭い牙が立ち並ぶ。頭からは太く猛々しい牛角が伸び、背には巨大な蝙蝠のような羽が生える。
うん、悪魔ですね。 ヤクザが悪魔になっちゃいました。
「ヒュー!!!強そうじゃん!」「俺がやる!俺がやる!」「サンシェンには下がっていてもらいたい」
星持ちが子供のように騒ぐ中、カルマの頬からは冷や汗が流れる。
「主君…あれがもし、このカルマが知り得る者と同等の力を持って居れば少々面倒やもしれませぬ」
「あぁ、でも大丈夫っしょ」
悪魔が飛び立つと空気中の魔素を吸収し尽くし胸元の魔晶石に凝縮して行く。
「我らの組長はこの世界を知り尽くしてる。迷宮核の造り方ですらな!ゲームの仕様を知り尽くしているこちらがタダのプレーヤーに負けるワケがない!!俺と同等の力を持った6000の軍団に歯向かう愚かさを知れ!!!」
『全てを塵とする焔』
容赦無く放たれた黒い光線のようなものを見ながら、俺はあくびをしてしまった。
放たれた光線にイーシェンが首を鳴らし手を翳すと、それは消滅した。
「あっつ!!げっ!!地獄の下法使ってんのに火傷した!!!あるじぃ?あいつボ コっていいかなぁ?」
「戦いは始まっているぞ?」
視界から消えたカルマとリャンシェンが、互いに持つ得物でヤクザの牛角を斬り落とす。
「ほう。」
「流石カルマ様。しかし我は首を狙ったのですがね」
「いや、このカルマも確実に首を落とす間合いであったはずだ」
恐らく、あの柴田とか言う悪魔が紙一重でかわしたんだろう。
「ぐっ、どうやら分が悪いようだな」
「旦那ぁ!こう言う自分の世界入ってる奴なんて言うんでしたっけ?」
「スーシェンか、お前に教えたのはロールプレイの事だろ?くくく」
俺も笑いを堪えていたのに地雷を踏み抜きやがった。 ヤクザが悪魔でサタンブレイズて!! そんな中逃げようとする柴サタンにスーシェンがその場から動かずに拳を振るう。
『ハッ!!!』
その拳からは闘気を物質化した刀が伸びヤクザの羽を切り裂く。
「これは皆さんに先手を行かれましたね」
ウーシェンが手を上空へ翳すと、原子分解を起こす無慈悲な無数の黒い矢がヤクザの四肢を消滅させる。
「おのれらぁぁ!覚えとれよ!!」
「はいはいどいてどいて!!」
火炎の車輪に乗ったサンシェンが胴体と首だけ残すヤクザを弾くと車輪が回転を増して、燃やしながらに挽肉に変えて行く。
「グギャアアアアアアアアア」
こいつら…やりすぎだ。 けどこんな奴らが6000もいるって不味くない? まぁ、気にしたら負けか。
「サンシェンどけ。」
「え?まじっすか?一時間これ続けようと思ったのに」
シュンとしながらどけるサンシェンを無視して俺は柴サターンに歩みよる。
「柴田さん、迷宮核を創るのは比較的簡単です。そして、あなたがたの代表がこの世界を知り尽くしてる。それも勘違いです。貴方方が知り得ているのはゲームの設定だけで、この世界の知識じゃない。」
「何が言いたいんだお前は」
俺はこれからできる実験に胸が踊った。
『再生』『楔』『拘束』
先ず欠損再生。 流石に再生する仕組みを組み込まれてるだけあって下位の再生で治り始めるのは不 思議な気分になる、普通はこうはならないだろう。
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