ファルダーミール -明日の世界-
第33話 てへ☆倒れちゃった
「なんやあんさの仲間はん、回復呪術使えるんか?なら先にそこのきみを倒させてもらいますわ」
「そんなことをさせると思うか?」
カヤトは片手で愛刀の黑刀を構える。
その手には血が滲んでいた。
「まぁ〜そうおっしゃりますよな〜ただ」
一瞬にして目の前から消えた!?
「どこだ!?いやまて!西城逃げろ!!」
カヤトが振り向きざまに西城に叫び、注意を促したがすでに遅かった。
黒髪和服少女はすでに西城の背後に回り込み斬りかかろうとしていた。
「遅いどすな〜」
その瞬間のカヤトの見ている世界はまるで、時がゆっくり流れているかと錯覚するほどに遅く流れていた。
「……カヤト……逃げ……」
西城が背中からは大量の出血をしながら倒れ込む。
カヤトに手を伸ばし、何かを言おうとしたようだがその声がカヤトに届くことは無かった。なぜなら黒髪少女が西城の胸を刺し貫きトドメをさしたからだ。
「西城さん!?……うぁ」
倒れふした西城に近づこうとしたサキもまた同様に胸を刺し貫かれた。
バタ……
刺し貫かれたサキの胸からは大量の血が流れていた。
「たいしたことないでありんすね?やはり、坊やが一番この中では強かったみたいどすね?」
「……」
刺し貫かれたサキを見ながら俺は唖然としていた。
そして、どこからともなく心のなかのもう一人の自分が話しかけてくる。
『また、助けられないのか?』
「俺に身を預けろよ」
『助けられないのか……』
「なあ、このままだとサキも西城も死んじまうぜカヤト〜?」
『わかってる……そんなのわかってる』
「なんでありんすか?その黒い霧は!?」
黒髪少女は危険を感じ後ろに飛び退く。
もう一人の俺が囁く。
「俺に身を任せろよ、カヤト。そうすれば解決してやるぜ俺が」
『救えるのか?』
「救えるとも」
『そうか……頼む』
「そうこなくちゃな!!」
心のなかのもう一人の俺におれは屈してしまった……
その瞬間、カヤトの身体から赤黒い煙が吹き荒れる。
「なんでありんすかこれは、とにかくヤバそうでありんす。散鉄剣一式!!」
黒髪少女が懐からショットガンのようなものを取り出し、カヤト向けて撃ち放つ。
ドカン!
とてつもない爆音とともにカヤトに向かって散弾が放たれる。その散弾は青い不気味な光を放っていた。
『どうでありんしょ?殺れましたかね〜』
土煙が落ち着くとそこには無傷の状態のカヤトが立っていた。ただし、その目はどこか人のものではない雰囲気を漂わせていた。
『生きていましたか、あんさんもしぶといどすな〜』
「……」
カヤトが愛刀を無言で横薙ぎに振るう。
『何処を切ってるでありんすか?ショックのあまり心神喪失をしたんどすかね〜?ガァハ!』
黒髪少女の着物に傷がつく。
『いったいなにをしたんどすか?あんさん』
「そんなことをさせると思うか?」
カヤトは片手で愛刀の黑刀を構える。
その手には血が滲んでいた。
「まぁ〜そうおっしゃりますよな〜ただ」
一瞬にして目の前から消えた!?
「どこだ!?いやまて!西城逃げろ!!」
カヤトが振り向きざまに西城に叫び、注意を促したがすでに遅かった。
黒髪和服少女はすでに西城の背後に回り込み斬りかかろうとしていた。
「遅いどすな〜」
その瞬間のカヤトの見ている世界はまるで、時がゆっくり流れているかと錯覚するほどに遅く流れていた。
「……カヤト……逃げ……」
西城が背中からは大量の出血をしながら倒れ込む。
カヤトに手を伸ばし、何かを言おうとしたようだがその声がカヤトに届くことは無かった。なぜなら黒髪少女が西城の胸を刺し貫きトドメをさしたからだ。
「西城さん!?……うぁ」
倒れふした西城に近づこうとしたサキもまた同様に胸を刺し貫かれた。
バタ……
刺し貫かれたサキの胸からは大量の血が流れていた。
「たいしたことないでありんすね?やはり、坊やが一番この中では強かったみたいどすね?」
「……」
刺し貫かれたサキを見ながら俺は唖然としていた。
そして、どこからともなく心のなかのもう一人の自分が話しかけてくる。
『また、助けられないのか?』
「俺に身を預けろよ」
『助けられないのか……』
「なあ、このままだとサキも西城も死んじまうぜカヤト〜?」
『わかってる……そんなのわかってる』
「なんでありんすか?その黒い霧は!?」
黒髪少女は危険を感じ後ろに飛び退く。
もう一人の俺が囁く。
「俺に身を任せろよ、カヤト。そうすれば解決してやるぜ俺が」
『救えるのか?』
「救えるとも」
『そうか……頼む』
「そうこなくちゃな!!」
心のなかのもう一人の俺におれは屈してしまった……
その瞬間、カヤトの身体から赤黒い煙が吹き荒れる。
「なんでありんすかこれは、とにかくヤバそうでありんす。散鉄剣一式!!」
黒髪少女が懐からショットガンのようなものを取り出し、カヤト向けて撃ち放つ。
ドカン!
とてつもない爆音とともにカヤトに向かって散弾が放たれる。その散弾は青い不気味な光を放っていた。
『どうでありんしょ?殺れましたかね〜』
土煙が落ち着くとそこには無傷の状態のカヤトが立っていた。ただし、その目はどこか人のものではない雰囲気を漂わせていた。
『生きていましたか、あんさんもしぶといどすな〜』
「……」
カヤトが愛刀を無言で横薙ぎに振るう。
『何処を切ってるでありんすか?ショックのあまり心神喪失をしたんどすかね〜?ガァハ!』
黒髪少女の着物に傷がつく。
『いったいなにをしたんどすか?あんさん』
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