人類滅亡と水の国

結城成藍

ⅩⅢ





「だから、ニンゲンと話しタラ戻ってキテハならないと言ったのに」

 水面の奥で犬が吠えた。

「シャチ、あの犬はこの人を……」

「オマエは、何かホシイと思った時、タダでもらおうナンテ思っちゃイケナイよ」

 シャチの言葉に、小さな魚はしっかりと、大きく頷いた。





コメント

  • 天国の四マイル

    目の前のものを信じるべきか、感じるものを信じるべきかの選択はなかなか難しいのが常。

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