人類滅亡と水の国

結城成藍

ⅩⅡ

 シャチを、海老を、魚を探して潜った。見覚えのある道を辿るが、服が水を吸って上手く泳げない。
 酸素が足りない。辺りを見渡して、酸素を探す。

 ない。
 酸素が、ない。


 水が肺に入った。

 シャチがこちらに向かって泳いでくる。


「………………!!」


 何を言っているのか分からない。

 水の国は真っ暗になった。



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