腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

クリスマス特別編 Silent Night

「…行くわよ…陸。」
「本当にやるのか?」
「…読者の皆様が待ってるのよ?」
「そ、そうだな…。分かった。」
「…ふふ…いくわよ?せーの…」


「「(…)メリークリスマス!!」」


「…って言ってももう一日過ぎてるんですけどね…。」
「すいません、作者がのろまのせいで…24、25日に出せばちょうど良かったんですが…。」(のろまで悪かったな!by作者)
「…まあ特別編はまだ続きます。私はこの作品のもう1人のヒロインをやらせてもらってます。松山由希です。」
「こ、小宮陸です。」
「…まだ緊張してるの?」
「べ、別に緊張なんか…!」
「…たく…裏主人公なんだからしっかりしなさい。」
「そ、それはそうだが…どうもこういう場は苦手で…。」
「…大丈夫よ、陸はメガネ取って「ふん…。」って言っておけば読者の皆様は喜んでくれるから。」
「身も蓋もないこというな!」
「…今回はみんな大好きあの人のクリスマスです。」
「?、誰のことだ?」
「…自分で考えてみたら?」
「?」
「…それでは…」 


「「(…)どうぞ!」」



特別編2
〇それぞれのクリスマス

小宮&松山の場合


ここはロキア帝国の宿屋。
その一室に陸と由希は滞在していた。
「そう言えば今日はクリスマスだな…。」
「…そうね。」
「まあこの世界にクリスマスはないからな…。それにこの歳にもなってクリスマスなんて…ガキじゃあるまいし…くだらないな。それに元々キリストの誕生日を祝うための日だろ?それを日本人がやるなんて馬鹿らし…」
コト…
「こ、これは…。」
食卓には大きなチキンとMerry Christmasと書かれたケーキが並ぶ。
「…悪かったわね。ガキで。」
「そ、それは…!」
「…いいもん…。私だけで食べるから。陸は寝てれば?」
「ちょ…今のはあれだ…言葉のあやというか…。」
「…クリスマス…嫌いなんでしょ?」
「き、嫌いという訳じゃなくてだな…。」
「…私一人で食べるもん…。」
「お、おい…拗ねるなよ…。」
「…す、拗ねてないから!くだらないなら陸は寝てればいいでしょ!」
「違うんだ!まさか由希がこういう事をやりたがると思わなくてだな…。だからあんなことを言ったわけであって…。由希だって向こうではパーティーとかやらなそうじゃないか?」
「…私は菜々と毎年やってたよ?ママとパパとも…。」
「ぐっ…わ、分かった!クリスマスやろう!」
「くだらないんでしょ?」
「そ、それは…」
「…ふん。いいもん…私だけで食べるし。…いただきます。」
由希は黙々とチキンを食べ始める。


「っ…お、美味しそうなチキンだな。」
陸は頑張って由希の機嫌を取ろうとする。
「…」
「ゆ、由希が作ったのか?」
「…私だって料理ぐらい少しは出来ます…。」
「敬語やめてくれよ…。」
「…ふん…知りません。」
しかしあしらわれてしまう。
「ゆ、由希の料理…食べてみたいなぁ?」
「…!、そ、その手には乗らないから!」
「お、敬語治ったな。」
「…っ…し、知りません!」
「由希…クリスマスプレゼントになるかは分からないが…さっき街に出た時由希に似合いそうな髪留めを見つけたんだ。」
そう言って陸は由希の前に髪留めを出した…のだが…。
「…このアクセサリー…スライム?」
髪留めに着いていたアクセサリーはド〇クエに出てきそうなスライムのアクセサリーだった。
「オ、オシャレだろ?」
「…陸…センス無い…。」
「な、なんだと?!」
「…でも!…貰ってあげる…。」
由希ははにかみながら髪留めを受け取る。
「…ふふふ…ほんと…不器用なんだから…。」
「よ、余計なお世話だ!」
「…陸…私ね…陸と一緒にご馳走…食べたかったんだ…。クリスマスパーティー…やりたかった。」
「由希…。」
「…まあ陸が嫌なら無理には…。」
「チキン…貰うぞ。」
「…え?」
「お、お腹が減っただけだ。1人だけ食べるのは…ずるい。僕にも食わせろ。」
「…陸…。プッ…ツンデレ…。」
「う、うるさい!」
「…ケーキも頑張って作ったんだよ?」
「も、もちろん食べるに決まってる。い、今はケーキが食べたい気分なんだ…!」
「…ふふ…はいっ!あーん…」
「そ、そんな事しなくても自分で食える。」
「…」
「由希?」
「…」
「…っ…」
「…」
「わ、分かった…。」
「…ふふ。チョロい…。」
「う、うるさい…とっととしろ…。」
陸は毒づきながら口を開ける。
「うん…美味いな。」
「…ねえ陸…。」
「ん?どうした?」
「…去年のクリスマスはさ…まさか次のクリスマスが異世界で、なんて思ってなかったよね。」
「当たり前だろ。誰が予想できる?」
「…でもね…。陸とクリスマス過ごせて…とても…幸せ…!」
「由希…。」
「…!、見て!雪…!」
「!、ホワイトクリスマス…ってやつだな。」
「…この世界で雪…見れるなんてな。私…雪大好き。」
「…僕も…ゆきは大好きだ。」
「…ゆき…。雪?」
「ゆ、雪も好きだが…。その…由希は…大好き…だ。」
「…陸…。ふふ…何それ?ダジャレ?」
「べ、別に…いいだろ…。」
「…陸…こっち来て。」
「?、どうし…っ!」
由希は背伸びをして陸の唇にキスをする。
「っ〜!何して…!」
「…ふふ…髪留めのお返し。」
「そ、そうか…!あ、ありがとう…。」
「…でも…。」
「でも?」
「…これなら髪留めだけじゃ釣り合わなくない?」
「ほ、他にも欲しいものがあるのか?買える範囲なら別に…。」
「…もうっ!なんでそんなに鈍感なの?!」
「は?」
「…陸から…して欲しいの…!」
由希は俯き顔を赤くする。
「…ダメ?」
そして上目遣いで陸に聞いた。
「!、わ、分かった!そうだな!僕から…な…ふぅ…分かった。」
陸は由希の肩を掴む。
「…陸…。」
「由希…。メ、メリークリスマス。」
「…ふふ…メリークリスマス。」
2人は互いに唇を重ねた。




今回はみんな大好き小宮様のクリスマス事情でした!
上でも言ったようにクリスマス過ぎててすいません。誰かさんの言う通り僕がのろまなもんで…。

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コメント

  • ノベルバユーザー359151

    もっと小説に集中して欲しい

    0
  • けん玉マスター

    ノベルバユーザー292890さん
    コメントありがとうございます。
    人気ですね…小宮様。

    0
  • ノベルバユーザー292890

    小宮様〜!!!!!!!!!!!!

    1
  • ノベルバユーザー282310

    ぅ...ぐぅああああああああぁぁぁ
    (非リアは精神的ダメージ9999999999喰らった)

    4
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