腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

54話 小宮&松山side 交わり

陸side
最果ての洞窟最深部。
「さて、剣に戻ってもらったところ悪いが…少し出てきてくれるか?」
陸は聖剣、レイに話しかけた。
聖剣は輝きだし、やがて光は人の姿となる。
「…主。お呼びか?」
「まあね。色々聞きたいことがあるんだ。」
「私にか?私が分かる範囲なら答えよう。」
「助かる。まず初めにだが…僕の右目はどうなってる?」
「何か問題でもあるのか?」
「ああ、君を引き抜くまでは右目は見えなかったんだ。なのに今ははっきりと見える。これは君に呼ばれた時痛みが走ったのと関係してるのか?」
「そうだな…。今回私が主に託したのは2つだ。1つは聖剣。私自身だ。そして私は君に…レイラのスキルを与えた。」
「先代勇者の…スキル?」
「そう…スキル。気になるんだったら自分で見てみるといい。」
「そうか…。」
ステータスオープン。


小宮陸
人間

Lv300
HP  200000
MP  ∞
攻撃  520000
防御  50000
俊敏  70000
魔防  62000
運  10

スキル
幻影魔法Lv10  風属性魔法Lv10  闇属性魔法Lv10
勇者の息吹Lvー  レイラの魔眼Lvー(new)
  

称号
真の勇者  召喚されしもの  閻魔のお気に入り
地獄の覇者  恐怖を乗り越えしもの  レイの主(new)



スキル
レイラの魔眼

敵の弱点、嘘など全てを透過する目。
あらゆる目系統のスキルを統合したもの。


称号
レイの主

聖剣(レイ)が認めたものに与えられる。
聖剣(レイ)を扱うことが出来る。
聖剣(レイ)を装備した時ステータスが2倍になる。



「ステータス2倍!?凄いな…この称号は…。」
「スキルの方はどうだ?」
「正直言って意味がわからないな。」
「鑑定のスキルが消えていたろう?目系統のスキルは全部レイラの魔眼に統合された。」
「なるほど…。全てを透過するとはどういう意味だ?」
「そうだな…。私の服をじっくり見て見てくれ。」
「?…分かった。」
陸はレイの服をじっくりと眺めた。
「!」
すると不思議な事にレイの服が消え、裸の姿になった。
「な?!どうなって…!」
「私は決して裸ではないぞ?レイラの服を着ている。君の目にそう写っているだけだ。」
「っ…!なんで君の服なんだ…!口で説明してくれればいいだろ…。」
陸は慌てて顔を覆う。
「?…私は別に主になら裸を見せてもなんとも思わないぞ?」
「そういう問題じゃない。」
「ふふ…すまない。からかいすぎた。だがどうだ?少しは効果が分かっただろう?」
「そうだな…。たくさんの使い道があるな。」
「喜んでもらって何よりだ。」
「ああ、そろそろ戻ろうか…。」
「戻る?先に進まないのか?」
「え?ここは最深部じゃないのか?」
「違うな。ここは最深部ではない。もう少し先に進める。秘境と呼ばれる場所だ。」
「…何がある?」
「ここより先は…森がある。」
「森?」
「レジェンド級の魔物の住処だ。レジェンド級のウルフの里や、グランドドラゴンの谷もある。」
「…君は封印されていたんだろ?色々詳しいんだな。」
「と言ってもここの事と勇者の事だけだがな。」
「勇者の事?」
「ああ、聖剣は勇者に使われるべき剣だ。勇者のことなら分かるさ。君は同じ勇者である松山由希を探しているんだろう?」
「!…そうだ。」
「…だいぶ数が減ってしまったな。…藤山優のせいで。」
「…ああ。今…何人生きてる?」
「君たちを含め…6人だな。」
「6人…。」
「その中にはもちろん藤山優も含まれている。」
「藤山…。」
「それと私の口から言うのも変な話だが…松山由希の親友、江ノ島菜々は生きているぞ?」
「!…江ノ島が?!」
「ああ。しっかり生きている。」
「…そうか…そうか…!やっぱり君の言う通りだったんだな…由希。江ノ島は死んでいない…。」
「主…。」
「それがわかったらのんびりしていられない。進むぞ。早く由希に知らせたいからね。」
「優しいな。主は。」
「当たり前だ。江ノ島は由希の親友だからね…。それに…」
「それに?」
「いや、なんでもない。行こうか。」
「ああ。」
レイは光り輝き、剣へと戻って行った。

(それに…由希の…嬉しそうな顔が見てみたい。)

陸は新たに、聖剣レイと共にさらに深くに歩いていった。



由希side
「…よく考えたらなんで私森の中にいることに疑問を持たなかったんだろう…。洞窟の中に森があるっておかしいよね…。」
由希はそんなことを呟きながら、里から戻ろうとしていた。
────怖がる必要は無いさ。
「…ニキ。」
────君の魔法はそうそう破られる代物じゃない。
「…ありがとう。でもこれからは急に話しかけるのはやめて。」
────どうして?
「…びっくりするからに決まってるでしょ?」
────ふふっ、随分怖がりなんだね〜。
「…うるさいわね!悪い?!」
────別に?慎重なのはいい事だよ。
「…あっそ。あ、ようやく森の出口が見えてきたわね。」
────…誰かいるね…。
「…そうね…。」
由希は森の木の影に息を潜めた。
足音は1歩1歩近づいてくる。
「…はっ!」
「!」
由希は飛び出し、切りかかる。
ギンッ!
相手の男はそれを剣で受け止めた。
(…止められた?!今のが?!)
男はさらに剣を上に受け流し、追撃してくる。
「…っ…サンクチュアリ…!」
由希の前に光の壁があらわれ、剣撃を防いだ。
「由希?」
「…っ…え?」
2人は互いに向かい合う。
「…陸…?」




寝落ちしたので朝のうちに出します。
すいません。

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コメント

  • 本大好き{デアラ}

    なんかすごそー

    1
  • かつあん

    とりあえず、レイラの魔眼( ゚д゚)ホスィ…け、決して女の子の裸を見たいとかそんなんじゃないですからっ!

    1
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