ランダムビジョンオンライン

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楽しいゴブリン狩り!

「ただいま戻りました」

 クーとキッカの声で視線を向けた先に、ヒカリが戻ってきていた。

「お疲れさま。このままヒカリは遊撃をたのむゥ!?」

 そしてそのヒカリの後ろからは、あきらかに10以上……下手したら20以上のゴブリンの集団が走ってきていた。

「か、各自さっき伝えたフォーメーションで展開!! 一対一もしくは二対一で有利に動くことッ!! 桜狐さくらこ、前に出すぎるなよッ」

 予想とは違ったが、相手は所詮ゴブリンだ。
 ゲームによって強さは違うが、この世界では雑魚の部類。
 ゴブリンは無双する存在ではなく、無双される存在だッ!!

「マッハスマッシュ!!」

 俺が指示を出したことで、各々が動き出す。
 まずは開幕速攻として、桜狐さくらこがスキルで突っ込んでいく。

「「サポートいくよ~」」

 それに合わせて、クーとキッカが桜狐さくらこにバフを、ゴブリンにデハフをかけていく。

「では、妾もいくかの……まずはこれからじゃっ」

 詠唱を破棄し、魔法をノータイムで発動する。

「くらうがよい、ホワイトチェイン!!」

 ハクが発動した魔法により、すべてのゴブリンが光の鎖で縛られる。

「ハクさんありがとっ、これで使える……。いくよ、竜巻アッパー!!」

 桜狐さくらこがスキルを発動すると、アッパーの当たったゴブリンが空中に飛ばされ、そのゴブリンのまわりが風に巻かれる。
 そしてそのまま空中のゴブリンは、桜狐さくらこの連続攻撃で倒されて消えていく。

「……って、俺も呆けてる場合じゃないな。いくぞ、ガトリング掃射ッ!!」

 射線に味方が入らない位置に移動してから、ゴブリンに向けて撃ちまくる。

「斬り込みます……」

 俺のガトリングが収まった瞬間を見計らい、ヒカリがゴブリンの中へと飛び込んでいく。

「「んじゃ私らもっ」」

 桜狐さくらこがサポート無しでも戦えるのを確認したクーとキッカが、桜狐さくらことヒカリを真ん中にした両サイドから回り込む。

「これは、最初からオークと戦っても良かったかもなぁ……」

 20以上いたはずのゴブリンは、いまや数を10以下までに減らしている。
 その後、ゴブリンすべてを殲滅するまでそれほど時間はかからなかった。

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