ランダムビジョンオンライン
ヒカリの職業
「さてと、どうなっているかな?」
期待を持って、アイテムボックスから装備欄に移動する。
「どれどれ………………よしっ! 名前が変わってる!」
伝説の武器を装備していた場所には、今までとは違う名前のものが装備されていた。
「極めし者の剣、元帥のガトリング、統べる者の杖、極めし者のクナイ、極めし者のナイフ、神殺し、万障通しか。……凄い名前だな。まさしく最強装備といえるんじゃないか?」
性能はまだ見ていないが、名前負けするような事はないだろう。
「ただ気になるのは、隣に書いてあるレベルが153なところだ。俺のレベルは135なんだがな……」
レベルを下げたり上げたりしたので、前のレベルは記憶にないが、この武器を入手した時のレベルなのかもしれない。
考えられる可能性の中で、一番有力だろう。
「つまりこの武器たちは、俺のレベルに呼応するということか? 俺が強くなればなるほど、武器も更に成長する……?」
そうならまさしく最強装備と言えるだろう。
現時点でもおそらくは最高レベルの性能なこの武器たちが、レベルマックスになったらどれほどになるというのか?
「……本当に今思った通りならこれ以上はないが、逆に最悪なのは入手した時点でのレベルで固定されてしまう場合だ」
その場合これ以上は強くならならないということであり、真の意味での最強装備にはならないということだ。
「まぁあの人たちが設定してるんだから、そういういじわるな設定はしないと思うけど……」
なのでそこはあまり心配していない。
おそらくは最初に考えたように、一緒に強くなっていくのだろう。
「ってことで、性能を確認してみますか!」
俺はまず、極めし者の剣を確認するために選択する。
「えーっと……どれどれ」
「ラン様っ! 遅くなりました!」
「っとここまでか」
ヒカリが戻ってきたので、確認せずにメニューを閉じる。
「何をなさっていたのですか? なにやらずいぶんと真剣な様子でしたが……?」
「ただの確認だよ。全闘士から完全闘士になったから、その確認。今は、この間手に入れたランク5の武器をチェックしようとしてたとろさ。そこにヒカリがやってきたってわけ」
「そうでしたか。……もしかして、邪魔をしてしまいましたか?」
納得の顔を見せた後、すぐにハッとなって落ち込んだような顔になる。
「そんなことないよ。確認なんていつでもできるからね」
「そう……ですか。それならよかったです……」
俺が否定すると、安心したようだ。
「……それで? ヒカリのほうはどうだったの?」
ちょうどいいので、ヒカリがどうだったかを聞いてみる。
「私はレア度5の獣神騎士になりました。剣と楯、回復魔法に高い適性がある職業で、いくつか新しいスキルも覚えました。職業スキルのおかげで、ステータスも2倍になりました」
「そんな職業があったのか。おそらくそれは、獣人専用かな? どっちにしろ、強くなれたようでよかったよ」
俺は立ち上がり、ヒカリの頭をなでる。
「………………あっ」
嬉しそうになでられていたヒカリは、俺が手を離すと悲しそうな顔をする。
「また……夜にな?」
「……はいっ!」
俺が耳元で囁いてやると、途端に笑顔になる。
「ほかの奴らはどうしてるんだ? ヒカリは知っているか?」
「いえ……知りません。終わってからすぐにこちらに参りましたので……」
「そうなのか」
「はい。……ですが、そろそろ戻ってくるのではないでしょうか?」
そう言うと、ヒカリは俺の隣に座る。
「確かに、もうすぐ良い時間だからな。軽く悩んだ俺が一番早かったんだから、悩まなそうな二人とマイペースなお姫様はもう少しかな?」
「言い得て妙ですね。的確に三人を表していると思います」
「そうだ「「ランく~ん!」」ろう……っと、噂をすれば何とやらだな」
俺が行った転職の受付とは反対の場所から、二人が戻ってきた。
期待を持って、アイテムボックスから装備欄に移動する。
「どれどれ………………よしっ! 名前が変わってる!」
伝説の武器を装備していた場所には、今までとは違う名前のものが装備されていた。
「極めし者の剣、元帥のガトリング、統べる者の杖、極めし者のクナイ、極めし者のナイフ、神殺し、万障通しか。……凄い名前だな。まさしく最強装備といえるんじゃないか?」
性能はまだ見ていないが、名前負けするような事はないだろう。
「ただ気になるのは、隣に書いてあるレベルが153なところだ。俺のレベルは135なんだがな……」
レベルを下げたり上げたりしたので、前のレベルは記憶にないが、この武器を入手した時のレベルなのかもしれない。
考えられる可能性の中で、一番有力だろう。
「つまりこの武器たちは、俺のレベルに呼応するということか? 俺が強くなればなるほど、武器も更に成長する……?」
そうならまさしく最強装備と言えるだろう。
現時点でもおそらくは最高レベルの性能なこの武器たちが、レベルマックスになったらどれほどになるというのか?
「……本当に今思った通りならこれ以上はないが、逆に最悪なのは入手した時点でのレベルで固定されてしまう場合だ」
その場合これ以上は強くならならないということであり、真の意味での最強装備にはならないということだ。
「まぁあの人たちが設定してるんだから、そういういじわるな設定はしないと思うけど……」
なのでそこはあまり心配していない。
おそらくは最初に考えたように、一緒に強くなっていくのだろう。
「ってことで、性能を確認してみますか!」
俺はまず、極めし者の剣を確認するために選択する。
「えーっと……どれどれ」
「ラン様っ! 遅くなりました!」
「っとここまでか」
ヒカリが戻ってきたので、確認せずにメニューを閉じる。
「何をなさっていたのですか? なにやらずいぶんと真剣な様子でしたが……?」
「ただの確認だよ。全闘士から完全闘士になったから、その確認。今は、この間手に入れたランク5の武器をチェックしようとしてたとろさ。そこにヒカリがやってきたってわけ」
「そうでしたか。……もしかして、邪魔をしてしまいましたか?」
納得の顔を見せた後、すぐにハッとなって落ち込んだような顔になる。
「そんなことないよ。確認なんていつでもできるからね」
「そう……ですか。それならよかったです……」
俺が否定すると、安心したようだ。
「……それで? ヒカリのほうはどうだったの?」
ちょうどいいので、ヒカリがどうだったかを聞いてみる。
「私はレア度5の獣神騎士になりました。剣と楯、回復魔法に高い適性がある職業で、いくつか新しいスキルも覚えました。職業スキルのおかげで、ステータスも2倍になりました」
「そんな職業があったのか。おそらくそれは、獣人専用かな? どっちにしろ、強くなれたようでよかったよ」
俺は立ち上がり、ヒカリの頭をなでる。
「………………あっ」
嬉しそうになでられていたヒカリは、俺が手を離すと悲しそうな顔をする。
「また……夜にな?」
「……はいっ!」
俺が耳元で囁いてやると、途端に笑顔になる。
「ほかの奴らはどうしてるんだ? ヒカリは知っているか?」
「いえ……知りません。終わってからすぐにこちらに参りましたので……」
「そうなのか」
「はい。……ですが、そろそろ戻ってくるのではないでしょうか?」
そう言うと、ヒカリは俺の隣に座る。
「確かに、もうすぐ良い時間だからな。軽く悩んだ俺が一番早かったんだから、悩まなそうな二人とマイペースなお姫様はもう少しかな?」
「言い得て妙ですね。的確に三人を表していると思います」
「そうだ「「ランく~ん!」」ろう……っと、噂をすれば何とやらだな」
俺が行った転職の受付とは反対の場所から、二人が戻ってきた。
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