異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

戦利品の整理をしてみよう



 相当な数の冒険者たちからアイテムを奪ったのだろう。
 岩山の洞窟で得た戦利品は、悠斗の想像を絶するほどのものであった。

 まずは武器関連から整理してみる。


 ミスリルブレード@レア度 ☆☆☆☆
(希少な金属で加工した刀剣。その切れ味は岩をも裂くと言われている)


 ミスリルダガー@レア度 ☆☆☆☆
(希少な金属で加工した短刀。その切れ味は岩をも裂くと言われている)


 冒険者のナイフ@レア度 ☆ ×5
(駆け出しの冒険者が好んで使用するナイフ。使い捨てのナイフと比べると切れ味が格段に増している)


 ロングソード@レア度 ☆ ×5
(駆け出しの冒険者が好んで使用する武器。使用感に癖がなく誰にでも扱いやすい)


 ランク4のミスリル製の武器が2本も手に入ったのが嬉しいところである。

 汎用性の高いロングソードと冒険者のナイフが5本ずつ手に入ったのも朗報だろう。
 店で購入すると、これらも地味に高値が付く。

 悠斗は以前から使用しているロングソードとミスリルブレードと見比べて、今後どちらの武器をメインとして使用して行くか頭を悩ませていた。

 単純な性能だけを考えるのであれば、間違いなくミスリルブレードの方が優秀と言える。

 けれども。
 刀身の厚いロングソードの相手を『叩き潰す』かのような感覚は、悠斗の手に良く馴染んでいた。


(まあ、今の武器に不満がある訳ではないし。ここは現状維持でも良いか)


 コボルトの投石を打ち返しても壊れないほど強固な耐久性は、ミスリルブレードにない利点だろう。

 悠斗はそう決意するとミスリルブレードを鞄の中に仕舞うことにした。
 次に手に入れた防具を整理していくことにする。


 エレメントアーマー@レア度 ☆☆☆☆☆
(魔法耐性に優れた特殊な鉱物を用いて製造された鎧。使用者の体型によりサイズが自動で調整される)


 身代わりの指輪@レア度 ☆☆☆☆
(死に至るようなダメージを一度だけ肩代わりしてくれる指輪。効果の発動後は指輪が破壊される)


 黒宝の首飾り@レア度 ☆☆☆☆☆☆☆
(他人が所持する《魔眼》スキルの効果を無力化する)


 武器と比較しても防具のレアリティは一段と高いものであった。
 今後の冒険の役に立ちそうなアイテムが目白押しである。

 中でも悠斗が特に注目したのは、《黒宝の首飾り》であった。


(ここで《黒宝の首飾り》を手に入れて居なければ……何処かで詰んでいたかもしれないな)


 悠斗は《能力略奪スキルテイカー》のスキルにより複数の固有能力を所持している。
 そしてこの固有能力は、今後の戦闘次第では更に増えて行く可能性がある。

 黒宝の首飾りを手に入れる前に《魔眼》スキル所持者に出会ったらと考えると……背筋が凍るような想いであった。

「ミスリルダガーと身代わりの指輪は、スピカが持っていろよ」

「……え? でも高価な武器を奴隷である私が所持していても良いのでしょうか」

「当然だろ。スピカに何かあった時、困るのは俺だ」

「ありがとうございます。大切に使わせて頂きます!」

 身代わりの指輪は今後、機会があれば大金を積んででも複数手に入れておきたいアイテムであった。

 何が起きるか分からない戦闘において、1回分のダメージを肩代わりしてくれるメリットは凄まじいものがあるだろう。

 エレメントアーマーについては、これと言った使い道が見つからなかったので魔法のバッグの中に保管しておくことにした。

 鎧という装備は何よりも柔軟性を重視する《近衛流體術》とは相容れないものであったし、小柄なスピカに装備させて歩かせるのも酷である。

 そして最後に今回の戦利品の中で最も意外なアイテムについて整理していく。


 コボルトのナイフ@ レア度 ☆ × 120本
(希少な鉱物を研いで作られたコボルトのナイフ。人間が使うには小さ過ぎるため武器としは適さない)


「ご主人さま。このナイフはどうしましょうか」

「もちろん冒険者ギルドに届けるに決まっている。GPと報酬を大量ゲット! こんなに美味しい話はないだろう?」

「え。でもそれってズルなのでは……?」


「スピカは真面目で偉いな。そんなスピカには俺が元いた世界の言葉を贈ろう。いいか? バレなきゃ犯罪じゃないんだ」


「えええぇぇぇ……」

 今回の冒険で手に入れたコボルトのナイフは172本にも達することになった。
 悠斗の計算によれば、今回の冒険だけで68000リアの報酬を手に入れることになる。


(とりあえずはシルフィア落札に向けて……大きく前進したかな)


 ひとまず悠斗は、戦利品である《黒宝の首飾り》を装備する。
 レアなアイテムだけに人目を惹く可能性があるので、服の内側に入れておく。

 大量の収穫を手にした悠斗は、程なくして《岩山の洞窟》から立ち去るのであった。





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コメント

  • ばけねこ

    ニャル子ですな

    0
  • 理里璃々

    この主人公、ゲスい!w

    1
  • ノベルバユーザー185222

    バレなきゃ犯罪じゃないんですよ^^

    3
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