こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

第5章【第2節】『復讐編:Numbers』

気付いた時には遅かった、暗闇に一粒、一粒、ポチャン、ポチャンと音を立てて水滴が波紋を広げていた。
どんなに頑張っても、何も変わりはしない...努力も、友情も、愛情も、悲しみも、怒りも、思いでも。そんな中、彼が望んだ物、それは単純明解。

何にも屈しない一方的な《力》

その暗闇は彼に問いかけた。
『力が欲しいか?なんにでも勝てて、全てを壊せる...力が欲しいか?』

暗闇は、いつの間にか彼の前へきて、問いかけた。
その黒い物体は、何も無いこの空間でいつも一人、その好機を狙い続けていた。
好機がいま、彼が弱り、その心は『何者にも屈しない一方的な力』を欲した。

その彼にも、一筋の光の道はあった。
だが、その一筋の光に甘えることさえ許されない。

その暗闇の問いかけに、彼が出した応えは...

その応えは、この物語で分かる。その彼の結末を見るのはアナタだ!

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