東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~
16話 龍人ハ人ニナルカ
ゴード「俺はこっちを探すので、文さんはそっちを!」
文「分かりました!それじゃ!」
文は、超スピードで飛んでいった。
ゴード「よし!俺も!」
ゴードも、文に負けない速度で飛んでいった。
ゴード「・・・あれか?」
ゴードは黒っぽいものを見つけた。空からじゃ、あんまりよく見えない。
ゴード「・・・近づくしかないか。・・・雷神!」
ゴードは雷の龍の力を表し、それに近づいた。
ゴード「おい、ちょっと待て。」
ゴードは黒い人の前に降りた。
??「なんでしょう?」
ゴード「間違っていたら悪いが、お前がスペルカードを封印してる者か?」
??「そうですよ?」
ゴード「やけに素直だな。ぶっ飛ばされる準備は出来てるか?」
??「ぶっ飛ばされる?・・・くくくっ」
ゴード「・・・何がおかしい?」
??「できないことは分かっているのでしょうに・・・」
ゴード「・・・まさか、俺のスペルカードも封印したのか?」
??「えぇ、今さっき。」
ゴード「・・・ちっ、烈火。」
ゴードは炎の龍の力を表した。
ゴード「スペルカード発動。奏炎符  『炎の雄叫び』」
ゴードは、スペルカードを使った。
が
ゴード「・・・4つの龍のスペルカードを封印したのか・・・!?」
??「えぇ。」
何かが起こることは無かった。
ゴード「・・・クソがッ!!!」
ゴードは殴りかかった。
??「ぐっ!」
ローブ男がなんとか受け止める。
ゴード「スペルカードを使わなくても、変身能力で十分かもな」ニヤッ
??「調子に乗りやがって・・・フフ、でもその強がりもこれまでですがね。」
ゴード「は?」
??「スペルカード発動!禁則術 『能力死亡』」
ローブ男がそう叫ぶと、紫色の霧が出てきて、ゴードを飲み込んだ。
ゴード「!?!?な、なん・・・ちか、ら、が・・・抜け・・・て・・・」  
ゴードは変身が解けてしまった。
??「フハハハッ!!ざまぁないな!」
ゴード「なに、を、した・・・!!!」
??「なぁに、簡単なことです。」
その男は不気味に笑ってこういった。
??「お前の4匹の龍を封印したんだよ、まぬけ。」
ゴード「なっ・・・!!!」
??「お前の力は厄介なんでな。1年に1回しか使えない技を使わせてもらったよ。」
ゴード「く・・・そ・・・!!」
??「はっ」  
ローブ男がゴードを思いっきりけった。
ゴード「ぐわぁぁぁぁっ!」
ゴードは吹っ飛び、岩に叩きつけられる。
ゴード「ぐっ・・・」
??「弱い、弱すぎるぞ?龍がいないと何もできないんだな。この『雑魚』め。」
ゴード「・・・っ。」
??「お前はそこで寝ておけ。俺がこの世界を支配する。」
ゴード「ま、て・・・お前は一体・・・!」
ローブ男は振り向き、こういった。
グローグ「俺の名はグローグ。覚えておけ。じゃあな、『雑魚』」
グローグと名乗った男は、空に舞い上がった。
ゴード「グローグ・・・か。・・・くそ、意識が・・・みん、な、ご、めん・・・な。」
ゴードは気を失った。
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