女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

131話 最強にて可憐、稲木小鈴




2階に来て、鈴の部屋に入った。

そこはまぁ、さすがに女の子といった感じか。ほんと、テンプレな部屋だった。ベッドの上に、くまのぬいぐるみ・・・ありきたりだね、うん。

鈴は、部屋の床にちょこんと座った。・・・なぜか、正座で。

俺もつられて、床に正座。

大和「・・・で?なんのようなんだいったい?」

小鈴「・・・うん。おにぃ、私、実はね・・・。」

そう言う鈴の顔は、真面目な顔だった。これ、本当に真剣なやつだな・・・。

俺は覚悟かくごして、次の言葉に耳をかたむけた。




小鈴「私・・・重度じゅうどのブラコンなの。」

ずっこけた。いや、座ったままずっこけるってのもあれだが、マジでずっこけた。

俺はなんとか体制たいせいを戻し、鈴に聞いた。

大和「えーっと・・・きっと、俺の聞き間違まちがえだと思うが、重度のブラコンって聞こえたんだが・・・。」

きっと俺の耳がくさってるだけだよな?聞き間違えなんだよな?そうであってくれ。

小鈴「ううん。確かにそう言ったよ。」

はい聞き間違えじゃありませんでしたー。

大和「・・・えっと、急に言われても、反応しづらいんだけど・・・。」

小鈴「うーん、別に急って訳でもないんだけどなぁ・・・態度とかで気づかなかったの?」

大和「えーっとぉ・・・すまん、きっと気づかんかった。」

小鈴「・・・はぁ。主人公しゅじんこうにありがちな鈍感どんかんさだね・・・。」

大和「メタすぎだこら。・・・まぁ、鈍感なのは認めるけどよ・・・。」

にしても、鈴がブラコンか・・・。・・・ん?ブラコン?

単語たんごの意味を再確認さいかくにんした俺は、ほおあつくなるのを感じた。

大和「す、鈴。ブラコンってことは、その、お前、俺のこと・・・?」

小鈴「え、ブラコンって言った時点で気づいてなかったの!?さすがに冗談じょうだんきついって・・・。」

大和「いや、すまん・・・。」

小鈴「・・・はぁ。まぁいいや。そうだよ。私は、おにぃのことが好きなの。家族としてじゃなくて、異性として。」

大和「って言われてもなぁ・・・俺もお前のことは好きだけど、家族としてだし、兄妹でそれは・・・。」

小鈴「分かってる。でもね?おにぃ。」

鈴の目がきらりとかがやく。

小鈴「ダメとわかっていながら、それでも大好きで、あきらめきれない妹・・・。兄としてはえない?」

大和「いや萌えるとかそういう事じゃなくてさ・・・。」

小鈴「おにぃ・・・。」

鈴が近寄ってくる。

四つんいで、少しずつ。

大和「鈴・・・。」ゴクッ

俺はつばを飲み込んだ。あれ、鈴ってこんなに可愛かわいかったっけ・・・?・・・・・・って!

大和「俺は飲み込まれんぞっ!兄の理性をナメるな!」

小鈴「ちぇっ。そう簡単にはくずれないか・・・。」

大和「お前なぁ・・・。」

小鈴「・・・ふふ、でも待っててねおにぃ!絶対に、私のとりこにしてあげるから!そしていつか結婚けっこんしようね!」

大和「兄妹で結婚は出来ねぇよ!」

兄として、とても心配になってきたぜ・・・。



コメント

  • 颯★改

    大和君・・・小鈴ちゃん・・・君達にこの言葉を送ろう。
    愛の前に法律など有って無きもの!
    あーはっはっはっはっは!!!

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