女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
126話 もうよくわからん嘘つき大会
理子「じゃあ、まず私から!昨日、近所の犬がね、7つの極上えさを求めて旅に出たんだって。」
大和「その途中で『ニーハオチューブのことかーっ!』とか言い出しそうだな。」
聖菜「そうだね。ちょっとインパクトに欠けるかな?」
理子「ありゃ、ダメか~。結構いいと思ったんだけどなぁ・・・。」
この大会、始めたはいいけど〝得点〟がなければ〝豪華賞品〟もない、ただの暇つぶしである。ま、そんなもんだよな。
聖菜「ふふ、次は私ね。・・・実は私、大和くんのある秘密を握ってます。」
大和「・・・嘘、なんだよな?」
聖菜「さて、どうでしょう?」
大和「やめてくれよ怖ぇから!」
理子「あ、私も握ってるよ~。」
大和「なっ・・・!?」
聖菜「お~、じゃあ、今度発表しあう?」
理子「いいねいいね!」
大和「や、やめちくりぃー!」
聖菜「ふふふ・・・。」
理子「へへへ・・・。」
笑顔が怖ぇ・・・。
大和「つ、次は俺だな。」
・・・と言ったものの、特になんにも考えてなかった。どうすっかなぁ・・・。
・・・あ、あれでいっか。
大和「俺、実は幽霊が見えます。」
そういった時、理子は少し焦ったような表情をした。あ、理子は見えてたこと知ってんだっけ?
理子「・・・大和。それはちょっとまずいんじゃ・・・。」コソコソ
大和「べ、別にいいんじゃないのか?今は見えてないんだし・・・。」コソコソ
理子「いや、そういう事じゃなくて・・・。」コソコソ
大和「え?違うのか?」コソコソ
理子「・・・聖菜ちゃんを見てみ?」コソコソ
・・・?見て、何があると言うんだ?そう思いながらも、一応聖菜の方を見た。
・・・そこには。
聖菜「幽霊なんていない、お化けなんていない、そんなもの嘘さ・・・。」ブツブツ…ガタガタガタガタ
大和「あっ・・・。」
どこぞの舘に閉じ込められて、クローゼットでブルってるやつ並に震え、何かをブツブツと呟いている女の子が、そこにいた。
聖菜、こういう手のヤツは苦手なのか・・・。
大和「えっと・・・聖菜すまん。本当にすまん。ほら、エイプリルフールだから、嘘だから。」
聖菜「ほ、本当に嘘・・・?」グスッ
大和「嘘も嘘、大嘘だ。」
聖菜「・・・えへへ。そう・・・だよね!嘘だよね!」ニコッ
聖菜はこっちに笑いかけてきた。
・・・やべ、可愛い。
そう思ったのもつかの間、俺は足に激痛が走った。・・・てか、つねられた。
大和「痛てぇ!!何すんだよ理子!?」
理子「ふんっ。男の人ってのは、いつもそうなんだから・・・。」
なんで怒らせたのか、全くもって分からなかった。・・・まぁ、後で謝っておくか・・・。
その後は、このままの空気でことが進み、気まずくなって終了した。
意味怖の時に聖菜が怖がらなかったのは、作り話とわかっていたから。そして、『アホだから、意味がわからなかった』からです。
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