女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

62話 グッバイ授業、ハロー冬休み




12月24日。

今日は・・・今日は待ちに待った・・・!

終業しゅうぎょう式だぜひゃっはぁぁぁぁぁぁ!!!

ういぃぃぃぃぃ!!

三倍アイスクリィィィィィム!!!

・・・っと、取り乱したな。

とにかく、今日は終業式。今日さえ乗り越えれば、最高の冬休みが待っているのさ!!

ひゃっほぉぉ!さーいこーだぜー!!

・・・っと、また取り乱してしまったな。

もうすぐで、終業式が始まろうとしている。



教頭「えーでは、開会の言葉。」

よっしゃ、どんとこい長話!!全部受けきってやるぜぃ!!






校長「今日は天気にもめぐまれ、おだやかな1日に・・・」

ダマレハゲコウチョウ!ハゲコウチョウ!

校長「禿げてないもん!禿げてないもんね!」ブァッ

見てわかると思うが、今は校長の話。

校長がなにかを話すたび、大ブーイングが起こっている。

それでもキレない校長は、すごい肝っ玉きもったまの持ち主だぜ、ほんと。

さすがは、雫の父親だ。

まぁ、このままグダグダとしていても仕方ないし、話を進めようか。

では・・・キング・クリムゾン!





今は2学期最後のHRホームルーム

個人個人に、成績表せいせきひょうが渡される。

・・・この時がきたか。

俺はこの日のために、色々してきた。

先生には、積極的せっきょくてき挨拶あいさつした。

ボランティアもやった。

勉強も頑張がんばった。(ただし、努力はあまり実らず)

前回よりは、いいはずだぜ!

きっとな!

モブ男「次、大和だぞ。」

大和「おう!行ってまいります!」

俺は元気に先生のもとに向かった。









大和「」

中守「ごめんね・・・私も、今回頑張ってたのは知ってるし、もっと内申あげたいんだけどね・・・。」

大和「」

中守「え、えっと・・・気を落とさないで、3学期、頑張ろ?」

大和「」



いつもと・・・変わりませんでした・・・。

OH MY GOD・・・。





俺はうなだれながらも、筆箱類をかばんにしまう。

すると、

ポン

誰かが肩に手を置いた。

理子「大和・・・どんまい」

理子だった。

大和「うっせ、今に見てろよ・・・」

理子「私に勝つのは100年早いよ?」

大和「うぐ・・・。」

理子「ねね、それよりさ」

理子が身を乗り出す。

理子「聖菜ちゃんと話し合ったんだけどさ、明日、ハレム同好会でクリパするから。」

大和「・・・クリパ?」

理子「そ。クリスマスパーティ。」

理子は人差し指でかみいじりながら言う。

理子「どうせひまでしょ?だから、プレゼント交換こうかんとかしようかなって。」

暇で悪かったな、暇で。

大和「やるのはいいが、他の奴らには言ったのか?」

理子「うん。LIMEで。」

大和「お前らはいつまでもそうやって、俺をハブる気なんだな?」

全くもって遺憾いかんである。

理子「とにかく、明日やるから!プレゼント買っておいてね!ひとつでいいから!」

大和「分かってるよ。」

理子「うん、よろしい!それじゃ、行こっか!」

大和「おう。」

はぁ、全く。

俺に休みはないんだろうな。

俺はそう思いながら、同好会に足を運ぶのだった。





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