女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
43話 もういない子に
理子に説明したあと、俺はポカーンとしている理子を揺さぶって起こし、学校についた。
俺のことは、昨日の間に幽霊たちに伝わってらしく、俺の方を見て、呪い殺そうとしてきたり、取り憑こうとしてくるやつもいた。
まぁ、全部姉ちゃんが追い払っていたけど。
そんなこんなで放課後。
俺はいつも通り、遊戯室へ赴き、理子たちとだべっていた。
「どう?大和くん。あと少しでテストですけど。」
「うっ・・・。」
「大和にそれを聞くのは厳禁だよ、百合野ちゃん・・・。」
『なに大和、まだ頭悪いの?』
「全く、だらしないのですよ。」
「1年の中で最後から5番目のやつに言われちゃおしまいだぜ・・・。」
「う・・・あ、あれはたまたま、読みが外れただけなのです・・・。」
「奈緒、いつもそれ言ってない?」
「う・・・。」
『馬鹿ばっかりねぇ・・・。』
(姉ちゃん、学年で最下位だったじゃん・・・)
姉ちゃんが話に混じってくるせいで、若干ややこしくなっているが、 こんな感じだった。
そして、帰り際のこと。
「さて、そろそろ閉めるか。」
「そうだね。」
「あ、俺やっとくから、みんな帰ってていいぞ。」
「いいんですか?」
「私達も手伝うのですよ。」
「大丈夫、簡単な片付けだけだからさ。」
「・・・そっか。わかったよ。理子ちゃん、行こ。大和くん、下で待ってるね。」
「あ、あぁ。(別に待っててくれなくてもいいのに・・・。)」
理子たちは部屋から出た。さて、と。
「少し掃除するか。」
俺は5分ほど掃除をした。短い?知らんな。
「よし、帰ろ。」
そう思ってドアを開けたとき。
ギュッ
誰かに抱きしめられた。そんな気がした。
気がした、と言っているのは何故かというと、抱きしめられたような気はするんだが、温もりがなかったから。
少し、寒気もした。
なんだろうと思って、俺は後ろを向いた。
そこには
「え・・・あ・・・なん、で・・・」
・・・。
「お、お前・・・」
・・・。ニコッ
「あ・・・あ・・・お、俺、俺は、お前を・・・。」
・・・。スッ
「あ、まっ、待ってくれ!行かないでくれ・・・!!」
・・・。ニコッ
フッ
「ごめん・・・ごめん・・・助けてあげられなくて・・・」
そこには
もう、この世に居ないはずの
かつて、もう1人の幼馴染だった
とある、女の子の姿があった。
明日から3日間テストです、はい。
つらすぎなんだよなぁ・・・。by作者
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1
コメント
ルイ
頑張ってください‼
次のストーリーとても気になる。
煉
僕もテストして、意外にも良い点取れたので、良い点が取れるように応援しています。
投稿も、頑張ってください。
秋薙
応援してます!
頑張って下さい。これからの投稿も楽しみにしてます!
モミジ
頑張って