魔法学園の最強最弱者

寺さん

6話~過去という病2~

ユイに起こった出来事.....それはあまりにも突然だった
その時ユイは10歳で物心もほぼついてきたぐらいだった。その日は大雨で外に出れないくらい天気が悪かった。「雨なかなか止まないわねー」
母が心配そうに窓を覗いた。「まぁ夜中にはやむさ」
父は本を読みながら答えた。ユイはその時外をずっと見ていた。やがて、外の異変にユイは気づき始めた。
それは、複数の人影が輪になってこちらの様子を見ていたことだ。しかし、ユイは気のせいだろうとほっといてしまった。窓から目を離した瞬間悪夢のような出来事が起こり始めた。それは、家が全焼しはじめていた。原因はユイの魔法を批判する過激派の組織だった
過激派は父と兄姉を襲い始めた。父達は戦うが数が多過ぎて苦戦している。すると、父が「ユイを連れて逃げるんだ 」と言った。母は、ユイを抱えて逃げ出した。そして、ユイが最後にみた光景は父と兄姉が捕まり、短刀で殺されるとこだった。ユイは恐怖のあまりに目の前が真っ白になった。逃げているうちに、過激派の追ってが迫り母は、ユイをおろして「ゴメンねユイ最後までいられなくて。私たちの家族に生まれてきてありがとう.....」それだけ言うと走りなさい!
と言って母は、過激派の足止めをした。
ユイはやみくもに逃げた。走って走ってとにかく逃げた。ユイはその後、少し離れた町の人に助けられた。
過激派はその後、警備員によって捕まり、過激派はなくなった。その後、ユイは家族を失ったショックでしばらく人と口が聞けなくなってしまった。しかし、何とか4年後喋れるようにはなったが他の人とは馴染めなくなり、この高校の入学試験も自分の本当の実力を
出せなかった。だから、ユイは一人で校舎の屋上にずっといた。
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「何か情けないでしょゴメンね変な話をしちゃって」
ユイは悲しそうに笑っていた。
「何が情けない話だ!お前はずっとそれを悩み続けたのか?」俺はつい怒鳴ってしまった。俺はそのまま続ける。「お前は立派だよ!そんな怖い出来事が起きたのに、話せるようになって。すごく立派だよ!」ポロ
ユイは泣いていた。「あ.....何かすまん大きな声出して.....まぁでもお前は強いよ、凄いよ。俺はお前のこと尊敬するよ。」次の瞬間ユイは俺に抱きついてきた。グスッ「ありがとう.....」ただそれだけ言って
俺のことを強く抱きしめた。俺はユイの頭をポンポンと撫でてあげた。

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